石の潮流…これは完全に、自然が生み出したものなのです…。
Courtesy of YOUTUBE@DONNA FIELD
Cyclone Creates a Roaring River
Made Out of Rocks
熱帯低気圧が発生すると雨が多くなります、雨が多くなると地滑りが発生しやすくなるのはご存じのことでしょう。
2018年2月、暴風雨となってニュージーランドに到達したサイクロン「ギータ」。実はこの自然災害は予想を遥かに超えた、ある驚きに満ちた自然現象を発生させていたのでした。
それは嵐の後。表には小石が、まるで液体のように流れ始めたのです。この地域は以前から、険しい峡谷(きょうこく)として有名でした。この状況を見たドンナ・フィールドさんというある女性は、"粒状流"となんとも的確な名前をつけています。
小石がとても速いスピードで…それは川の流れ以上にパワフル、そして均一に流れるこのサマは、ひとたび足を踏み入れれば怪我をしてしまうことも約束された凶暴さは宿っています。この転がり(流れ)を見れば、誰だってその名前に同感できることでしょう。
ですが、この「粒状流」という現象に関して…「これは実はかなり一般的です」と、シェフィールド大学の地質学者であるデイブ・ペトリー教授は「explainer blog」で語っています。本質的に小石というのは粒子のようなもので、流体のようにも動くのも可能なのだそうです。
しかし今回のケースでは、通常の流れの大きさを遥かに超えているようで、ペトリ―教授はその均一性に凄さに驚きを示しています。
教授は、「この小石たちは、おそらく歴史の中で重要な地殻変動を受けてニュージーランドに出現した『硬砂岩』だ」と述べています。さらに、この「硬砂岩」は少なくとも3億年前のものとも推定しています。もしかすると、この「粒状流」はニュージーランドの埋もれた歴史を洗い流し、我々に未来への何かを教えてくれようとしているかもしれません。
自然が生み出した奇妙な石の流れをご覧ください。
from POPULARMECHANICS(原文:English)
By David GrossmanFeb 24, 2018
Translation / Mirei Uchihori
※この翻訳は抄訳です。
Edit / Kaz OGAWA