CNNによれば、この論文は76万3300ドル(約8700万円)で落札されたと述べ、当初の予想のおよそ4倍になったと言っています。また、クールなものでは、ホーキング博士が使っていた車椅子も出品されました。この車椅子は、彼が80年代半ばからALSで手が使えなくなった90年代前半まで使っていたもので、予想落札額のほぼ20倍の37万7480ドル(約4300万円)の値がつきました。これらの売り上げは、スティーブン・ホーキング財団や運動ニューロン疾患協会に寄付される予定です。
ホーキング博士の遺品の落札額の合計額は180万ドル(約2億430万円)にも達し、これはあらゆる関係者の予想をはるかに超える額となったわけです。
以前、「お金は重要なのか? 富は人々をより豊かにするか?」という質問がホーキング博士に投げかけられたこともありました。そこで彼は、「私はお金について、アイデアや健康、安全など何らかの目的を達成するための手段としての促進剤と考えるようになりました。ですが、お金自体が目的になることは決してありません」と答えていました。
誤解のないように言うと、これは彼がブレグジットについて語ったときの言葉であり、自らの死後に遺品をオークションにかけることについての言葉ではありません。ですが、このメッセージは今も色褪せません。
今回の落札者たちが新世代の科学的思想家たちに対して、ホーキング博士のこれらの遺品を目にできる機会をつくってくれるといいのですが...。あるいは少なくとも、将来アカデミー賞間違いなしのスティーブン・ホーキング映画に、小道具として貸出して欲しいものです。
では、ホーキング博士の遺品の中でも特にインパクトのあったアイテム3点をご紹介しましょう。