オバマ大統領お疲れ様です ― 365日アメリカの指導者から365日パパへ!
2017年1月20日(金)で8年に渡る任期を満了し、退任となるアメリカのバラク・オバマ大統領。2017年1月10日(火)の夜、民主主義と多様性の大切さを強く訴えた彼の最後の演説は、アメリカの国民はもとより、民主主義を信じる人たちの心を揺さぶったことは記憶に新しい。
彼が国民からここまで支持されていた理由は、市民と同じ目線で笑い、涙を流す人間味溢れる人物だったからではないでしょうか。アメリカの大統領という、この世でもっとも権力のある人物でありながらも、妻を愛するよき夫であり、娘を愛するお茶目なパパであったから…。
そんな等身大で平和を願い、等身大で民主主義を信じる、第44代大統領の姿をプレイバックしてみましょう!
2007年8月16日
選挙戦のために訪れたアイオワ州デモインの(競技会やレクリエーションを含むイベント)ステート・フェアにて、次女の「サーシャ」の愛称で知られるナターシャちゃんとゴーカートに乗るオバマ。
アメリカのトップでありながら、子供の乗り物でここまで本気ではしゃぐお茶目っぷりは、実に心温まる光景ではないでしょうか。
2008年11月1日
大統領選に向けて降り立ったコロラド州の飛行場にて。
選挙のキャンペーンで疲れたオバマの心に、エネルギーをチャージしてくれるのは、いつも妻のミシェル、娘のマリアとサーシャだということが十分理解できる一コマです。
2008年11月3日
長く共和党の牙城だったバージニア州での演説。この年、大統領選挙で1968年以来、10回連続で共和党が勝利していたバージニア州の票をオバマ氏が奪還。
この後、彼は初の黒人大統領になり、8年ぶりの民主党政権を実現させます。政治家は、“言葉”ひとつひとつが武器となることが分かりますね。魂を込めた演説であることが感じられます。この日オバマは、涙を流しました。
2009年6月4日
カイロ大学にて、イスラム世界との「新たな始まり」と呼びかけた際の演説です。彼の多様性を尊重する姿勢は、2017年1月の現在も変わりない信念だと分かります。
2009年6月19日
ワシントンD.C.にて、アメリカで有名な料理人ボビー・フレイ氏と一緒に地元高校の男子学生のためにバーベキューを振る舞う様子。
ちなみにフレイ氏は、1997年に日本のテレビ番組『料理の鉄人』に出演。和の鉄人・森本正治と対戦し敗北はしたものの、日本でも有名になった人物。彼とオバマの料理対決の行方はいかに?
2009年6月25日
“レイ”を首に掛けた次女のサーシャと、一緒にダンシング。ハワイ出身のオバマ大統領だけあって、腰の使い方がとってもお上手です!
2009年6月25日
ワシントンにて。オバマ大統領が全米に活動を呼びかけている奉仕イニシアチブの、United We Serve(ユナイテッド ウイ サーブ)の集まりでの登壇中、ミシェル夫人が少し踊りながらスピーチをしているのを見て、喜んでいる光景です。オバマの瞳の先には、いつもミシェル夫人がいます。そして、その眼差しはいつも暖かなのです。
ちなみにUnited We Serveの活動は、経済成長のための新しい基盤を築くべく、人々に地域コミュニティ内での奉仕活動(特に教育、健康、エネルギー、環境分野)に参加し、コミュニティを再生するよう呼びかける活動です。
2009年7月14日
ミズーリ州セントルイス、ブッシュ・スタジアムで開催されるMLB オールスターゲームのプレイボール前、ロッカールームで当時シアトル・マリナーズのイチロー選手と挨拶をかわすオバマ大統領。
当時の日本の首相は麻生太郎氏。「日本は総理大臣が変わり過ぎて、名前を覚えられないよ」と言われているのか…、はたまた「シアトルの美味しいカレー店を教えてくれる?」、と言われているのか。
ちなみに大統領と話ができることを事前に聞いたイチロー選手は、「What’s up?」と気さくに話しかける予定だったそうですが、実際には…。目の前にやってきてとたん思わず尻ごみしてしまい、「あたなにお会いできて光栄です」と言うのが精いっぱいだったとのことです。そして、イチローはオバマ大統領にボールを差し出し、大統領のサインをもらったとのこと。その際、オバマ大統領は「君のファンなんだ」という言葉に、イチロー選手自身大変喜んだという逸話もあります。
2009年10月30日
ホワイトハウスのウェストウイング(西棟)にて。楕円形のテーブルが中央に配置された大統領執務室「オーバルルーム」、そこから出た中庭で選挙遊説担当部長のEmmett Beliveau(エメット・ベリヴォー)の娘さんと遊んだとの二人。
「『いないいないばぁ~』はいいからさぁ、早くこの引き出し開けてよ!」と、言われているのかもしれませんね(笑)。
2010年8月14日
パナマのミニチュアゴルフ場にて。次女のサーシャがホールインワンを決めて、“ハイタッチ”で喜ぶ瞬間です。
お嬢さんと喜びを分かち合うときのオバマ大統領は、何よりもうれしいの顔を見せています。
2012年4月9日
日本人にはなじみの薄い、イースター(復活祭)にて。モーリス・センダックの絵本『かいじゅうたちのいるところ』を子供たちに読み聞かせている際に、ストーリーの一場面を表情豊かに演じているオバマ大統領。
こんな優しそうなかいじゅうがいたら、子供もすぐ友達になっちゃいますね。
2012年4月9日
ホワイトハウスで開かれたイースター(復活祭)にて、伝統的な遊び“卵転がし”に参加した男の子を手伝うオバマ大統領。
勝負のときは、何事も真剣に。それが男の生き方です…。
2012年11月6日
2012年のアメリカ大統領選挙にて、オバマ政権の再選が大差で確定。シカゴのマコーミックプレイスにて、オバマ・ファミリーが勝利の演説をする場面。
この写真のように、家族の支えがあってこそ2期目を迎えることができたのでしょう。オバマ大統領をこうして振り返ると、さらに納得しませんか?
2013年1月21日
2期目の就任祝賀舞踏会にて、ふたりがダンスした有名なシーン。実はこのオバマのタキシードの着こなしは、“ルールに従っていなく間違いだ”と多方から指摘があったのはご存知でしょか?
世界共通のドレスコードとしては、ホワイトタイ(白蝶タイ)と言えば燕尾服であり、ブラックタイ(黒蝶タイ)と言えばタキシードになりますので。よって、タキシードに合わせるのは、白いボウタイではなく黒でなくてはいけないと…。
しかしながら、この会は正式な舞踏会ではなく、祝賀パーティの延長にあった舞踏会です。「崩したオシャレ」もいいではないでしょうか。そして、いまさらながら、これは“間違い”だったのか?、とも思えます。これは彼(またはブレーン)の、「既存のルールには従わないよ」というメッセージを放つ戦略だったのかもしれないと…。
2013年8月11日
マサチューセッツ州オークブラフスのゴルフ場にて、夏季休暇中のオバマ。パットを外し、無邪気に悔しがる姿が…。
ちなみに、「ニューヨーク・タイムズ」紙の「オバマのゴルフ・ルール」という記事で、彼のゴルフスタイルは“インチキはせず、ルールに従ってプレー”と掲載されていました。当たり前のことですが、これを第一に公表するあたりはとても好感がもてます。スポーツマンシップをきちんともっている男性です。
2013年12月22日
ホノルルにて、クリスマス休暇を取っているオバマ・ファミリー。左から長女のマリアさんと次女のサシャちゃん、そして妻のミシェルさんとオバマ大統領。ちょうどこの日、妻ミシェルさんのお兄さんがヘッドコートを務めるオレゴン州立大学のバスケットボールチームがハワイ遠征し、ハワイ大学 シェリフセンターでハワイ大学マノア校のバスケットチームと試合が組まれていたところを観戦。
大きな口でポップコーンを頬張る(見方によっては、おおきなアクビを隠している…とも言えないことはないですが)オバマ大統領は、父の出身校であるハワイ大学のチームか妻の兄が率いるチームか…、いったいどちらを応援していたのでしょうか。
2014年1月5日
ハワイでの2週間の休暇から戻ったオバマ・ファミリー。ホワイトハウス南側の庭サウスローンには、雪がちらほら。
「ハワイに戻りたいなぁ」と、ちょっとくらい考えた時間があったに違いありませんね(笑)。
2014年2月2日
ハワイのゴルフコースにて。当時のニュージーランドのジョン・キー首相の息子であり、DJ/プロデューサーで活躍するマックス・キーくんと、一緒にゴルフを楽しんでいます。
池ポチャ?ではありませんね、グリーン上でのハイタッチのあとに見えます。が、オバマ大統領はピンフラッグをもちながら、なんだか不服そうな表情…。きっとキーくんがバーディでも決め、次にオバマ大統領には難しいパットが待ち構えている…。そして、オバマ大統領の負けが決定的になった瞬間かもしれませんね。いやいや、そうではなく、腰を痛めた瞬間とも思える表情にも見えるのです。しかし、本当にさまざまな表情を見せる大統領です。
2015年1月6日
ホワイトハウスにて、全米知事会長のジョン・ヒッケンルーパー氏と、その副会長ゲイリー・ハーバート氏と座談している光景です。
指を差すポーズをよく真似されるオバマ、この日の“指さし”はどこか優しげ。気心の知れた仲なのでしょう。