2018.11.09

謎の天体「オウムアムア」に迫る

ハーバードの研究論文が「太陽系外からの『オウムアムア』は異星人の探査船の可能性あり」と発表

2017年10月にNASAの天文台は、潜在的に危険な小惑星を観測中に初めて謎の天体「オウムアムア」を発見しました。さて、その正体とは一体何なのでしょうか?

ハーバードの研究論文が「太陽系外からの『オウムアムア』は異星人の探査船の可能性あり」と発表
European Southern Observatory / M. Kornmesser

  
Harvard Scientists Say That 'Oumuamua Could Have Been an Alien Probe

  「Oumuamua(オウムアムア)」という言葉を、まだ知らない方も少なくないでしょう。「オウムアムア」とは非公式な名称でありますが、ハワイ語で「遠方からやってきた最初の使者」を意味します。勝手な解釈をすれば…「エヴァンゲリオン」で言うところの「パターン青」、つまり「使徒」と言えるのではないでしょうか。ですが、そこまでの危険はなさそうなので、「使者」という認識のほうがいいかもしれません。
    
 話は本題へ…。
 
 「太陽系外から飛来した天体『オウムアムア』の正体は、異星人の探査機かもしれない」と、アメリカのハーバード大学の研究者が驚くべき論文を10月26日に発表しました。それは2017年10月にハワイ大学のマウイ島の天文台で、潜在的に危険な小惑星を観測中に発見したものであり、太陽系外から飛来した観測史上初の恒星間天体となります。 
 
 その長さが400メートル以上ある極端に細長い葉巻型の「オウムアムア」は、超高速で惑星間を移動する岩の固まりであり、そのスピードは人類がこれまでに宇宙に送り込んだあらゆる宇宙船を上回るものでした。この天体がどこから来たのかはわかっていませんが、太陽系外から飛来したと見られており、観測史上初の恒星間天体とされています…とにかく奇妙な天体なのです。 
  
 2017年9月に太陽系外から飛来したと推測され、太陽の重力の影響を受けてUターンして、再び太陽系外に出ていったとみられています。が、この天体には奇妙な点がありました。それは、太陽から遠ざかりながらも加速したということなのです。
 
 NASA(アメリカ航空宇宙局)などの観測チームは2018年6月28日、ハッブル宇宙望遠鏡や地上の望遠鏡による観測によって、ここでも意外な事実を明らかにしています。それは…太陽から遠ざかるにつれて、この「オウムアムア」の速度は落ちていくというもの。ですがその減速の割合が、重力の影響だけを受けている場合の値よりも小さかったということなのです。
 
 そして、彗星の特徴であるガスを吹き出していなかったのです。「nature.com」によれば、「長さ約400m、直径約30mほどという小さな天体を加速できる程度のガスが噴き出していても、それは観測できるほどの現象にならないないかもしれない」と観測チームは説明しながら、この「オウムアムア」は彗星の一種だと主張したと掲載されています。

1 2 3

By Sarah Rense on November 7, 2018
Photos by European Southern Observatory / M. Kornmesser
ESQUIRE US 原文(English) 
 
TRANSLATION BY Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。
翻訳者:山野井 俊

Page Top