アウトドアブランド「patagonia(パタゴニア)」なら、やるでしょう。世界中の自然環境を守るために継続的に闘ってきました。アウトドア愛好家のために、「地球を救う」という使命感に燃えるブランドですから…。

 いま「パタゴニア」は、ユタ州にあるベアーズ・イヤーズ地域とグランド・ステアケース-エスカランテ・ナショナル・モニュメントの広大な土地を排除しようとしているトランプ大統領の方針に対し、反対の意を強く示しています。

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Photograph / Getty Images

 
 2017年12月5日(米国時間)、トランプ米大統領はユタ州に位置する2億エーカーの保護地域を失くす計画を発表しました。

 この計画によって境界線が変わり、2016年にオバマ前大統領が設立したベアーズ・イヤーズ・ナショナル・モニュメントの面積が85%も縮小されることに…。また、1996年にクリントン元大統領が設立したグランド・ステアケース-エスカランテ・ナショナル・モニュメントについては、約半分の面積になるとのこと。

この計画はアメリカの歴史上で、最も保護地域を削減することになるのです。 

 そこで、環境を守ることをモットーにするアウトドアブランド「パタゴニア」は怒りを露わに反対の意を唱えました。そして、われわれの代表としてトランプ大統領相手に立ち上がったのです。

「パタゴニア」の会長兼CEOを務めるローズ・マーカリオ氏は、下記の声明文を公開しています。

「トランプ政権がナショナル・モニュメンツをなくそうとしていることに対し、私たちアメリカ人は再三反対してきました。いまトランプ政権は、ありえない行動によって私たちが日々守り続けているアイコニックな場所を奪おうとしているのです。このことはアメリカ史上、最も大きな問題です。私たちはこれらの聖なる場所を守るために、裁判所で闘い続けます」 
  

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Photograph/Patagonia

国の財産であるモニュメントを 保護するために確立した法案を、 トランプ大統領は今まさに 排除しようとしている

 現在、パタゴニアのホームページでは真っ黒なスクリーン上に、「大統領が、みんなの土地を奪った」と白のフォントで記載されています。ぜひ一度ご覧ください。 

 これを見ずとも、もうこの事の重大さに気づいている方も多いとは思います。が、より緊迫した状態であることがこのページから再確認できるでしょうか。そして、すぐ「Take action」したくなるはずです。 

 かねてより「パタゴニア」は長い間土地保護団体と提携しており、トランプ政権の決定に対して訴えを起こす計画で臨んでいます。オバマとクリントンによって、これら国の財産であるモニュメントを保護するために確立した法案を、トランプ大統領はいままさに排除しようとしているのです。 

 この問題に関する裁判所の決定は、今後のアメリカがもつ「保全」の考え方を大きく変えることになるのです。これまで保護された土地であるのに、今後は(おかまいなしに…とは言いませんが)鉱業・伐採・掘削の現場と化す可能性が大いにあるのですから…。 
   

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 皆さんが、どちら側を支持しているのかは分かりません。ですが、これはアメリカにとって大きな問題であることは確かなことです。はたしてトランプ米大統領はこの先に、何を目論んでいるのでしょうか?

From ESQUIRE US 原文(English)
Translation / Shun Yamanoi
※この翻訳は抄訳です。