◇ペットの体調が悪いときなど、ペットのために休みを取りたいときはありませんか?

 日本企業では、やはり他人の目を気にしてしまい、また他の人の業務に迷惑をかけてしまうのではないかと…、肩身が狭いのが実情かと思います。

…が、いまや社員が子犬や子猫、その他のペットを飼ったときの有給休暇を付与するという魅力的な条件を出した企業が英国ではあるそうなのです。  

 可愛いペットとゆっくり過ごす休日…最高じゃありませんか? 

 しかし「それは最高だ!」と思って、いきなり生後6週間のラブラドール・レトリーバーを迎え入れてから、転職するのはちょっと待ったほうがいいです。これは、あくまで英国の企業の話です。そして、このような企業は英国のなかでも、そうはないそうなのです。海外でも、重要な福利厚生ではないという認識のようです。もちろん、それが日本ならなおさらかもしれませんね…。

◇「犬休」が取得できる海外の企業

 この制度を取り入れた企業は、英国の「BrewDog(ブリュードッグ)」社、「BitSol Solutions(ビットソル・ソリューションズ)」社、アメリカの大手食品会社「Mars Petcare(マーズ・ペットケア)」社という企業です。

 ちなみに、2012年のPet Planが行った調査では、英国のペット所有者の5%が「ペットとの時間を過ごすため、有給休暇を取得したことがある」と回答していたのです。

◇アメリカの福利厚生、実はあまり“充実していない”

 ここで、知らない方にとってはちょっと驚く事実を…。アメリカ企業の福利厚生は、実は充実していないのです。知っている方なら、大して驚くべきことはないでしょう。 なにせアメリカは、先進国の中でも産休・育休制度が普及していない国のうちの一つなのですから。

 休暇取得の意識の違いが、国によって違うことは明らかです。もちろん日本だってあっても。

 さて今後、日本の福利厚生がどのように変化していくのかこそ、大いに気になるところですね。はたして、日本でペット休暇を設ける企業は出てくるでしょうか? 特にペットが亡くなったときは、配慮してほしいと願う飼い主は多いはずですので。

From TOWN & COUNTRY
Translation by Mirei Uchihori
※この翻訳は抄訳です。