自然豊かな小島とスコッチのボトルを独り占めできるチャンスがあります!

Highland, Green, Nature, Natural landscape, Grassland, Lake district, Fell, Hill, Croft, Grass, pinterest

 
リンガ島

 皆さんが抱えているさまざまな問題・悩みとともに…いま、米国社会全体で進む礼節の崩壊…などなど、さまざまな障害を逃れ、はるか遠くの場所まで逃れたいと思っていますせんか? 

 もし必要でしたら、ここで紹介するスコットランドの沖に浮かぶ島を目指してみてはいかがでしょうか。そこでは、風が広々とした緑の丘を吹き抜け、海は静かで心を落ち着かせ、おまけに、その場所にいる人間といえば…あなたひとりなのです。 

 特にリンガと呼ばれる島はいま売りに出されていて、競売の最低入札価格は35万1000ドル(約3820万円)からとなっていますので…。 

  
 リンガはスコットランド北部のはずれにある、シェトランド諸島に含まれる島のひとつで、広さはわずか64エーカー。 

 なおシェトランド諸島はスコットランドよりも、ノルウェーのほうが近いところに位置しています。リンガはウォールズというシェトランドの村から、ボートですぐのところにありますので、文明から遠く離れてしまうわけではありません。ですが、それでも世間の動きとは、十分に隔離されています。ここでは、ほんものの逃亡者の気分が味わえるでしょう。 

 グラスゴーまで飛行機で飛び、ラガヴーリンかラフロイグまで寄り道してウィスキーを大量に買い込んだら、その後短距離便に飛び乗ってシェトランド諸島のメインの空港に行き、さらにそこから自動車で18マイル(約29キロメートル)走ると、ウォールズにたどり着きます。下の動画を観ると、リンガがどんなところかが分かるでしょう。 
 

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Linga Project HD Full
Linga Project HD Full thumnail
Watch onWatch on YouTube

 
 リンガは1934年以来、無人島の状態が続いているため、島にあるふたつのコテージもいささか荒廃しています。 

 スコットランドには建築物に関する厳しい規制がありますが、リンガを手に入れた人は既存の建物をリフォームできるほか、新しいコテージや農業に関係する建物を建てたり、レセプションエリアや桟橋を新たに作ることも可能です。 

 リンガを競売にかけたブラディ・プライベート・アイランズでは、島に太陽光発電や風力発電、上下水道といたインフラをつくることをすでに計画しています。そのため、リンガに移り住んでも中世の暮らしを迫られることにはならないでしょう。ただし、生活できる状態にするには、35万ドル(約3800万円)以上の費用がかかることは間違いありません。 

 それでも建物をはじめとする生活インフラを修理し、必要なものを揃えた後には、頭がおかしくなりそうな日々の生活から逃れられる夢の逃避先を得ることになるでしょう。 

 暖炉に赤々と火を燃やし、スモーキーな味わいのスコッチをグラスに注いで、ひたすら静寂を楽しみましょう。なお、競売にかけられたもののなかには、シェトランド・シープドッグ(シェトランド諸島を原産地とする犬の品種のひとつ)は含まれていません(笑)。 

 さて、この自然豊かな島を購入するのは、一体誰になることでしょうか? とても気になりますね。


By Sarah Rense on January 30, 2018
Photos by Getty Images
ESQUIRE US 原文(English)

TRANSLATION BY Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。


編集者:山野井 俊