フランス・パリに住むこのヒーローは、ベランダから落ちかけた子供を救うためにビルの壁をよじ登ったのでした…。

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 Spider-Man Is Real and Lives in Paris

 すべてのヒーローが、マントを身につけているわけではありません。

 アフリカのマリ出身の移民であるマモードゥ・ガッサマさんは、その実例と言えましょう。2018年5月26日(現地時間)、彼はパリでマンションの4階まで壁をよじ登り、ベランダの手すりにしがみついていた4歳児を救出しました。 

 現在22歳のガッサマさんはこの日の夜、友人たちとレストランでサッカーの試合中継を観戦する予定でした。そして、そのレストランへ向かう途中、通りから聞こえてきた叫び声やクラクションの音を耳にし、あたりを見回すと、小さな子供がマンションの手すりの外側にしがみついている姿が目に留まったそうです。そしてガッサマさんはその姿を見て、すぐにある行動を始めたのでした。 

https://www.youtube.com/watch?v=2qQJ3dosWu8 
 

「私は子供を助けようと壁をよじ登っただけ」と、ガッサマさんは取材に対して、まるで自分の手柄をさほど難しくないことだったかのように語っています。

 このヒーローは、マンションの4階の部屋の手すりにぶら下がる子供のところまで、ベランダ伝いに壁をよじ登って行きました。「私があのような行動を取ったのは、子供だったから…私は子供がとても好きなんだ」と、彼は情報サイト「ル・パリジャン」に語っています。(次ページへつづく)

不正入国した移民だった彼が、マクロン大統領に認められていた!

 こうしてガッサマさんは、その救出劇を撮影した映像がソーシャルメディアに投稿されて以来大人気に。

 彼には「スパイダーマン」というニックネームが付けられました。実はガッサマさんは経済的な理由で、アフリカのマリからフランスに不正入国してきた移民でしたが、彼の勇敢な行為を受けて、エマニュエル・マクロン仏大統領はガッサマさんに合法的な移民の資格を認めました。そしてマクロン大統領は彼と面会して、賞状と金メダルも手渡しました。

 またマクロン大統領は、ガッサマさんがフランスへの帰化を希望する場合、申請に関する支援も行うと申し出ました。 

「これは例外的に素晴らしい行為」と、マクロン大統領は述べています

「われわれはあらゆる書類を揃え、もしあなたが希望するなら、帰化申請に関する手続きを開始し、あなたがフランス国民になれるようにする」と、マクロン大統領は付け加えています。 

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 今回のようにビルの建物をよじ登ったことは、「これまでにあったか?」との質問に対しガッサマさんは、「いや、今回が初めてだよ」と答えています。「私はサッカーをしたり、走ったり、ジムに通ったりするだけ」と彼は続けて、「ル・パリジャン」に語っています。 

 今日ワークアウトする際は、この話をモチベーションにして体を鍛えてみてください。

By Peter Wade on May 28, 2018
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ESQUIRE US 原文(English)
TRANSLATION BY Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。 
編集者:山野井 俊