世界中で展開し、愛される「Starbucks(スターバックス)」。同社は2019年に、「全米にある約150店舗を閉店する予定だ」と発表されたばかりなのです。これは同社の場合、通常、1年に閉店する数は50店舗と言われているなか、その約3倍にあたる店舗数となるのだそうなのです…。

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Starbucks Is Set To Close 150 Stores Across The Country 

 スターバックスのスポークスパーソンが、米国フード情報サイト「delish(デリッシュ)」に語ったところによれば、同社は新店舗をオープンする一方で毎年50店舗ほどを閉店しているのだそうです。

 そんな折、「2018年には人口密度が高い都会エリア(1ブロックごとにスターバックスがあるようなエリア)において、売り上げが伸びていない店舗にフォーカス。さらに、100店舗ほどを閉店すべきか否かを調査した」と言っています。それでも厳密に言えば、店舗数を増やしていくことになるのですが、通常よりはゆっくりしたペースになると見られています。

 いまのところ、どの店舗がいつ閉店になるのかといった詳細は発表されていません。しかしながら、同社CEOのケヴィン・ジョンソン氏が述べたところによれば、「経済的に制限のある都市部にフォーカス」しているようです。彼によれば、閉店するのは「賃金や占有率、規制が増えた地下鉄の主要駅のエリア内にある店舗」だとし、「いろいろな意味で、アメリカ中部や南部が当てはまりますね」と応えています。(次ページへ続く)

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

 また、米国ニュースサイト「CNNマネー」によれば、「スターバックスは飲みごたえのあるフラペチーノを客が敬遠するようになっていることから、紅茶などよりヘルシーなドリンク類を提供することで売り上げを促進させる計画がある」と報道しています。

 その例に、わずか90カロリーの「マンゴー・ドラゴンフルーツ・リフレッシャー」などを挙げていました。また、2017年9月20日から開始したメンバーシップ・プログラム「STARBUCKS REWARDS(スターバックス リワード)」の使用を強化するようです。「スター」や「リワード(ポイント)」を利用していない顧客に対して、同社はその特典などを含めてなんらかのプロモーションを行うことで、WEB登録およびアプリ使用者を増やしていきたいということ。

 いつもさまざまな新商品を登場させ、私たちをワクワクさせてくれるスターバックス…。今後の動きにも注目です。

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Translation / Mitsuko Kanno