ドナルド・トランプ大統領が就任してから、政権は混乱続きであることはご存じでしょう。この混乱のひとつが補佐官、スタッフ、さらに明確な位置づけのない準スタッフにより繰り返される、トランプ政権からの離脱になります。
よくある理由は、大統領にとって彼らの有用性が失効してしまったケースです。ではない場合は、彼ら自身が彼に仕えるという日々の試練に耐えきれなくなったケースになります。しかし、時には大胆にも、大統領の注目を浴びすぎてしまったケースも…。
そんななか稀に、もっと不名誉なカタチでホワイトハウスを去るケースもありました。それが2018年2月に起こった秘書官による「元妻たちへの虐待疑惑」です。
当事者はロブ・ポーター元秘書官。彼は2人の元妻に虐待で訴えられ、1年ちょっとでホワイトハウスを去ることになった17人目の高官となりました。
実際、2人の元妻のうちの1人、コルビー・ホルダーネスさんが暴力を振るわれて、青あざのできた顔写真を公開しています。そこで初めて、彼に対する風当たりが強くなったわけです。
それまでホワイトハウス、つまりトランプ大統領は彼を弁護していましたから…。
いつも通り、大統領はポーター氏を公然と弁護しており、その姿勢に反する言葉を個人的に発してはいませんでした(以前、サラ・ハッカビー・サンダース報道官は演壇から、家庭内暴力を激しく糾弾する声明文を読み上げました。写真が公開されるまで、サンダース報道官はポーター元秘書官を支持する声明を出していました)。
ホワイトハウスから離れる原因が悪質なものであればあるほど、トランプ大統領は公然とその補佐官を称賛し、人格を擁護するようです。
例えそれが、解任後であってもなのです…。
写真:トランプ大統領を見守っていた、ロブ・ポーター元秘書官。Photograph / Getty Images
From ESQUIRE US 原文(English)
Translation / Trans Mart
※この翻訳は抄訳です。