現アメリカの大統領であるドナルド・トランプ氏は、再び過誤を犯してしまいました。自国が貿易協定を結ぼうとしている国の名前さえ、実はよくわかっていないようです。英国人から嫌われてしまうのも、仕方ないことですね...。

政治家およびジャーナリストのボリス・ジョンソン氏について、「首相になるための資質をもっている」というような発言で、テリーザ・メイ政権に牽制(けんせい)したかと思えば、手のひらを返して英国の欧州連合離脱(ブレグジット)後の米英の貿易協定の可能性を示唆するなど、トランプ大統領と英国の関係はこの夏、大きな注目を集めてきました。

ですが、メイ首相がトランプ政権ときちんとした協定を結ぶため、必死で駆け回っている一方でトランプ氏は、自国が手を結ぼうとしている国のことさえよく理解していないようです。米テレビプロデューサーのカイル・グリフィン氏は、以前のトランプ氏の発言を取り上げました。

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【カイル・グリフィン氏のツイート】
「私はU.K.、連合王国を大いに尊敬しています。米国ではブリテンと呼びますね。英国の人々はグレートブリテンと呼びます。その一部は、かつてはイングランドと呼ばれていました(Foxより)」

トランプ氏がこの発言をしたのは、ペンシルバニア州ウィルクスバリで共和党のルー・バーレッタ候補のための集会でのことでした。

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President Trump denies being late to meet Queen during UK visit
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グレート・ブリテンにはどの国が含まれるのか復習

分かりやすく説明すると、イングランドは1つの国です。

このイングランドとウェールズ、スコットランドがグレートブリテン島にあり、これに北アイルランドを加えたのが「UK」こと、「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」になります。理解するのは、決して難しいことではありません。

この発言をしたときのトランプ氏の頭の中には、イングランドが「アルビオン」や「ブリタニア」のように古めかしく、神話に出てくるような名前だという認識があったのでしょうか!?

その後、2018年7月に行われた「ザ・サン」紙のインタビューのなかで、イングランドのシャツをプレゼントされたトランプ氏は、「イングランドという言葉は、不思議なくらいよく聞きません」と語りました。

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トランプ氏が訪英したのは、ワールドカップの真っ最中。ですから、イングランドという国名はさまざまな状況で何度も大声で叫ばれていたでしょうに。そしてトランプ氏は、この話題を次のように締めくくったのでした。

「イングランドについては間違えただけ。わかりますか? イングランドは美しい名前だと思います…」と、トランプ氏。

数カ月後に抜き打ちテストを行い、ぜひトランプ氏に回答してもらいたいところですね。もしかしたら、そのころにはまた、その違いについて忘れてしまっているかもしれません。

Source / ESQUIRE UK
Translation / Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。