どうやらドナルド・トランプ大統領は、ある1つのツイートで、北朝鮮との戦争を引き起こす寸前だったようです。それはベテラン記者ボブ・ウッドワード氏の新著、『Fear: Trump in the White House』の中で明かされています。
ウッドワード氏によればトランプ氏は以前に、「韓国から在韓米軍の2万8000人の家族を引き揚げる」という内容のツイートを下書きに残していたと言っています。
しかしトランプ氏が、このツイートを投稿する前に「金(キム)政権はこの撤退を、近々米国が北朝鮮を攻撃するサインとみなす」とする、北朝鮮の非公式ルートからのメッセージがあったとのこと。これはつまり、このツイートが実際に投稿されていれば、朝鮮半島での戦争の引き金になっていてもおかしくはないということになります。北朝鮮は、国境の非武装地帯を越えた韓国側に大量の兵器を向けていますから…。
「あのときは国防省の指導者たちの間で、『あの1つのツイートの内容に関して、『北朝鮮は必ず米国による攻撃が差し迫っていると受け止める』という信頼できる筋が判断している』という、強い危機感が広がりました」と、ウッドワード氏は振り返っています。
「とにかくデタラメを並べ立てた詐欺的な本だ」と、トランプ氏は主張
この新著について、トランプ氏は非難を繰り返しています。
出版前には、「まったくの嘘っぱちばかり」と口撃していたほか、2018年9月7日に行われた集会でも「とにかくデタラメを並べ立てた詐欺的な本だ」と主張していました。
なお、ウッドワード氏は新著について、「100人以上の情報源にインタビューしており、あらゆる主張に複数の情報源がある」としています。
このトランプ氏の暴露本『Fear: Trump in the White House』は、米国のみならず全世界の人々が注目しています。私たちが予想している以上の「Fear(恐れ)」が多く書かれていることでしょう。
From ESQUIRE UK 原文(English)
Translation / Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。