およそ5カ月にわたって公の前に姿を見せていなかった、セクハラ騒動の映画監督ワインスタインの元妻ジョージーナ・チャップマン。彼女がインタビューで現在の胸中を語りました。
現地時間の5月7日夜、NYにて開催されたファッション界最大のイベント「METガラ」。リアーナのような凄い目立つドレスを着たわけではありませんが、女優スカーレット・ヨハンソンのドレス姿がその「METガラ」で物議を醸し出しました。
それはなぜか? その理由は、あの悪名高きハーヴェイ・ワインスタインの元妻ジョージーナ・チャップマンがデザイナーのひとりを務めるブランド「Marchesa(マルケーザ)」のドレスを選んだためなのです。ワインスタインのセクハラ騒動以降、有名女優がレッドカーペットで「マルケーザ」のドレスを着用したのは初のこと。チャップマン本人も、今までずっと沈黙を守り続けてきたのでした。
これまでの経緯を要約すると、2017年の10月以来、50人以上もの女性がワインスタインに対して過去30年にわたる性的虐待やハラスメントなどの申し立てを行っています。 これについてワインスタインのスポークスパーソンは米誌『ニューヨーカー』に対し、「ワインスタイン氏は、合意のない性的関係の事実は全面的にないときっぱり否定している」と返答。騒ぎが公になった直後、元妻チャップマンはワインスタインとの離婚を発表し、両者は2018年1月には離婚に合意していると報じられました。 『ヴォーグ』誌の最新インタビューでチャップマンは、セラピーを受けたことから、不祥事を起こした政治家アンソニー・ウェイナーを元夫にもつフーマ・アベディンと友人になったことまで、スキャンダル勃発後の生活の様子を明かしています。彼女が沈黙を破ったインタビューからわかることを、まとめました。
ワインスタインのことを疑わしく思ったことはなかったのかと問われると、チャップマンは「1度もなかった」と返答。 結婚生活は充実しており、彼には自信を与えてもらい、子どもたち(7歳のインディアと5歳のダニエル)のよき父だったと話しています。「私にはとてもナイーブで、世間知らずなところもあった。それは確かよ。怒りもあるし混乱もあるし、不信感もあるわ。答えがあったらいいけど、私にはないの…」と。
スキャンダル後は、「公の場に出るべきではない」と思ったと言うチャップマン。
「私は大いに屈辱を受け、大いに傷ついてしまった……外出するのは失礼だと思ったの ――『こんな大変な時に、外をウロウロするなんて』と感じた。今でもまだ生々しく痛む感じ。先日も、階段を上がっていて急に立ち止まってしまった。肺の中から空気がすべて叩き出されるような感じだった」と、コメントしています。
セラピーに通っていると言うチャップマン。彼女が特に2児の母親として、感情を処理するにはまだまだ時間がかかることは、インタビューからも明らかです。 「子どもたちを思って泣くことがあるわ。この子たちの人生は、これからどうなるのかしらって…」と、彼女は涙をこぼしながら語りました。「子どもたちはパパのことが大好きだった。愛していたのよ。あの子たちを思うと耐えられないわ…」と。
元夫のスキャンダル以降、セレブたちが「マルケーザ」のドレスを着なくなるだろうということは、容易に想像がつきます。過去にチャップマンの友人で作家のニール・ゲイマンが認めたように、ワインスタインは女優たちに対し、「レッドカーペットで妻のドレスを着るように」と強要することがあったことが知られているので…。 しかし、スキャンダルの後ブランドの規模を縮小したのは、チャップマンの判断だったのだそうです。 「状況を考えると、適切だとは思わなかった。傷ついた女性は皆、尊重され敬意を払われるべき。だから当然の報いとして、時間を置きたかった。いまは悼(いた)むべきときと思っています…」と話しています。そして現在は、「たくさんの人が、『衣装を着させてほしい』と言ってくれていますが…」とのこと。今後もきっと、公の場で多く着られることになることでしょう。
ワインスタインのスキャンダルが暴かれる数カ月前、チャップマンは(セックス・スキャンダルで失脚した元下院議員の)アンソニー・ウェイナーの元妻フーマ・アベディンと出会っています。※写真はその夫妻、左がフーマ・アベディンで右が元夫アンソニー・ウェイナー。 滅多にインタビューに応じないアベディンですが、『ヴォーグ』誌に対して語っています。夫のスキャンダルをとおし、いかに2人が親しくなったかを…。 「私たちは単純に心が通じ合ったの、本当にいろいろな点で。こういう特殊な女性たちって皮肉なことに、少なくはないの ―― それはジョージーナや私のように、公になった騒ぎに耐えなければならなくなった女性のことよ。人は私たちのことを、気の毒だとは思わない。そういう共感は存在しないの…」と。 FromMarie ClaireTranslation / Mitsuko Kanno ※この翻訳は抄訳です。
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