プロレスラーとして活躍後、俳優として活躍し続けるドウェイン・ジョンソン。そんな彼は、「打ち明けることを恐れないこと、それが大切です」と全人類にメッセージを送りました。
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Dwayne Johnson Has Discussed His Battle With Depression
2018年4月上旬、「ザ・ロック」ことドウェイン・ジョンソンは、うつ病を患った過去について明かしました。
英「エクスプレス」紙のインタビューで、「十代のころには、母親が目の前で自殺を試みたこともあった」とも…。これまで、ファンも知らなかったようなつらい経験を公表したのでした。
そんな彼がうつ状態に陥ったのは、若いころ夢みていたプロのフットボール選手への道が断たれたときだったそうです。大学を卒業して、カナダのフットボールリーグと契約したものの、けがのため1年ほどで解雇されたとのこと。そして、その後間もなく、当時のガールフレンドとも別れてしまったと…。そんな当時を振り返り、「本当の苦しみ、痛みを味わった――打ちのめされ、意気消沈した」と当時の状況を語っています。
そして、彼のとって人生最悪の出来事と言えるのが、15歳のころに起こったそうです。「アパートの立ち退きを余儀なくされた母親が、絶望のあまり自殺を試みたんだ」と…。さらに当時のことを、「何もしたくない、どこにも行きたくないという状態にまでなりました。ずっと泣いていたんです」と語っています。
そんなジョンソンは、自らの経験を生かして他の人の役に立ちたいという考えにも言及しました。「私も母も回復したが、他の人が苦しんでいるときには精一杯注意を払うよう心掛けている ―― 問題を乗り越える手助けをしてあげたい。『一人ではない!』ということを、その相手気づかせてあげたいんだ」と語ってくれました。(次ページへつづく)
「打ち明けることの重要性」を
強調することは大事なこと
強靭な肉体の奥には、強靭かつ柔軟な心を持ちあわせているジョンソン。自らと母親がその後、心の病から立ち直ることができたことを付け加え、自分が直面している困難について、「打ち明けることの重要性」を強調したのでした。
写真:優しい笑顔が印象的なドウェイン・ジョンソン。Photograph / Getty Images
この記事の掲載後、ジョンソンのもとには多くの人々からリプライが集まったと言います。ジョンソンはそれに対して、「ありがとう! 私たちの誰もが、最悪の状況に直面することはあるものです。どんな人でも、うつ病にかかることだってあるんです」とツイートしています。
「気づくのに時間がかかりましたが、大切なのは打ち明けるのを恐れないことです。特に私たち男性は、自分の中に押さえ込みがち。でも、あなたは1人じゃないんです」とジョンソンは続けて語りかけています。
また、主演最新作『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』で主演を務めるジョンソンは、Twitter上でファンの1人に「助けを得ることや、良くなろうとすることは恥ずべきことじゃありません」と、励ましの言葉をかけてもいます。
そんなハードボイルドなジョンソンの次なる出演映画は、レトロゲームを実写化した『ランペイジ 巨獣大乱闘』になります。この映画は2018年5月18日から日本での公開予定。では、予告編を観ておきましょう。
By Esquire Editor on April 2, 2018
Photos by Getty Images
ESQUIRE UK 原文(English)
TRANSLATION BY Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。
編集者:山野井 俊