映画『アイアンクロー』“男らしさ”にこだわる毒親が奪った息子たちの命
長男の事故死から始まり、6人兄弟のうち生き残ったのはたった一人。世界的に有名な「呪われたプロレス一家」を、“トキシック・マスキュリニティ(毒になる男らしさ)”を切り口に描いたショーン・ダーキン監督にインタビュー。
フォン・エリックと言えば、往年のプロレスファンなら知らない人はいない“大名跡”。戦後元ナチを標榜し、悪役として父フリッツが活躍。得意技「アイアンクロー(鉄の爪)」を武器に、日本ではジャイアント馬場との死闘を繰り広げましたが、息子たちもプロレスラーに育て上げたことでも有名です。1970~80年代にかけ彼らは、日本でも活動し著名な存在となりました。
ですが、その息子たちが次々に早逝(そうせい)。いずれも悲劇的な亡くなり方だったことから、プロレス界の「呪われた一族」として現在でも語り継がれています。そんな物語をザック・エフロン、ジェレミー・アレン・ホワイト、ハリス・ディキンソンら若手スター俳優を起用し、その呪いの正体に深く切り込んだ『アイアンクロー』が日本でも公開されます。