ヴァージル・アブローがデザインした、最後の「ルイ・ヴィトン」ファッションショー
故人が最後に手掛けたコレクションが発表されました。
現地時間2022年1月20日に、「ルイ・ヴィトン 2022年秋冬」ファッションショーがパリにて開催。このコレクションは2021年11月に急逝したメンズ アーティスティック・ディレクターのヴァージル・アブローが手掛けた最後のショーとなりました。
ケイレブ・フェミが監督したシネマティックな生演奏とアクロバティックなパフォーマンスから始まり、ランウェイにモデルが登場していきます。ランウェイの中心には、地面に半分以上埋まっている家や寝室がセットされており、パフォーマーたちもモデルと共にランウェイを自由に行き交っています。
「Louis Dreamhouse™」と称したこの建造物の中で、ヴァージル・アブローは「子どもの純粋な目で世界を見る」という彼の哲学で、「夢は実現可能である」ということを伝えています。
今コレクションは、90年代後半のストリートスタイルを彷彿とさせるスタジャンから膝丈ソックスにバミューダショーツを合わせたコーディネート、あるいはジャケット、ウエストコート、シャツ、ネクタイをすべて白で統一した完璧なクラシックスーツと対照的にチュールを幾重にも重ねたロングスカートのコーディネートなど、2022年の秋冬のスタイルは多様性に富んでいました。
さらに、ダイヤモンドやLVのモノグラムをあしらったベースボールキャップからは、チュールが見え隠れしています。それは実にナイーブなタッチで、挑発的というよりはむしろ、現代を象徴するようにジェンダーレスな装いへの興味心のようなものが感じられるでしょう。また、耳のついたヘッドウェアもあり、これもアブローらしい遊び心を利かせたものばかり…。他にもスノースーツ、ジャカードジャンパー、総柄プリント、パレットには、パープルやアシッドグリーンもちらほら見受けられました。
ここで、すべてのコレクションのルックを見てみてください。