[目次]
▼ フィットネスバイク(エアロバイク・スピンバイク)の選び方
▼ フィットネスバイク(エアロバイク・スピンバイク)のおすすめ13選
自宅でできるフィットネスへの関心が高まっている中、振動や騒音が比較的少なく、効率的に有酸素運動ができるフィットネスバイク(エアロバイク・スピンバイク)に人気が集っています。
ジョギングやジム通いのために外出する必要もなく、しかも天気に関係なくトレーニングができるメリットから、コロナ禍における心配事を減らしてくれるアイテムとして注目が高まっているというわけです。
このページでは、フィットネスバイクの基礎知識と購入の際の選び方、さらにおすすめの「エアロバイク」や「スピンバイク」を紹介します。
フィットネスバイクとは?
フィットネスバイクとは、自転車のようにペダルを漕(こ)いで、筋力トレーニングやダイエットに役立てることのできるトレーニングアイテムです。構造の違う「エアロバイク」と「スピンバイク」の2種類があるので、ここでは、それぞれの違いについて説明します。
エアロバイク:低価格&コンパクト
低価格でコンパクトなものが多いエアロバイク。製品によっては、折りたたみも可能です。
<エアロバイクのメリット>
- 値段が安い
- コンパクト
<エアロバイクのデメリット>
- 全身運動になりづらい
- 負荷にムラがあって、ペダルの漕ぎ心地はイマイチとも言える
- 連続稼働時間が短い(30分ほど)
スピンバイク:長時間使える本格派
より本物の自転車に近いのが、スピンバイクです。後輪の代わりにフライホイール式になっていて、ベルトやチェーンを介して回るようになっています。
<スピンバイクのメリット>
- 負荷にムラがなく、スムーズにペダルが漕げる
- クランクが長く、ペダルの漕ぎ心地が自転車とほぼ同様
- 長時間の使用が可能
<スピンバイクのデメリット>
- 値段が高い
- 重く大きい
効率良く「ながらトレーニング」できる
フィットネスバイクの魅力の一つが、テレビや映画を観ながらの…いわゆる「ながらトレーニング」ができることです。無理なく続けられるので、他のトレーニングが続かなかった人にも向いているかもしれません。
ペダルを「漕ぐ」動作は運動が苦手な人も苦になりにくい…という点も、フィットネスバイクの利点と言えるでしょう。しかも、身体の筋肉の約70%とも言われる脚の筋肉を中心に使うことによって、カロリー消費の効率も良いというメリットもあります。
フィットネスバイク(エアロバイク・スピンバイク)の選び方
用途に合わせてタイプを選ぶ
フィットネスバイクには、大きく分けて「エアロバイク」と「スピンバイク」の2種類があります。まずは、それぞれの特徴を知って、自分の使い方に合うものを選びましょう。
軽さ・コンパクトさを重視するなら「エアロバイク」
「折りたたみ式でないと部屋で使えない、置けない」「移動させるので軽いほうが良い」ということなら、エアロバイクがおすすめです。1万円程度から購入できるので、「取りあえず使ってみたい」という人にもぴったりでしょう。
使い心地・静かさを重視するなら「スピンバイク」
自宅の中に常設できるスペースがあるなら、使い心地の良いスピンバイクがおすすめです。高価ですが、最近は2万円台で購入できるものもあります。
音の静かさを重視するなら磁石で負荷をかけるタイプを、1時間半以上連続でトレーニングするなら摩擦式(布などを押し当てる方式)を選びましょう。
自分の体形に合う? ハンドルやサドルの高さ調節機能を確認
エアロバイクはクランクが短かったり、サドルの支柱(シートポスト)が短かったりして、小柄な人や大柄な人が漕ぎづらく感じるケースがあります。
購入時は、製品の適正身長と、ハンドルやサドルの高さ調整機能の有無を確認しましょう。さらに、製品の口コミもチェックすると自分に合うものが選びやすくなるはずです。
心拍数などを計測できる機能があると便利
フィットネスバイクで、ダイエットや持久力(スタミナ)のアップを狙っている場合、運動強度を確認するために心拍数計測機能はぜひ欲しいところです。
例えば、健康維持やダイエットが目的なら、最大心拍数の60~70%、スタミナアップが目的なら、最大心拍数の70~80%程度をキープして、フィットネスバイクを漕ぐといいとされています。
自転車用パーツが使えれば、カスタマイズもできる
スピンバイクには、本物の自転車で使うサドルやペダルを取り付けられる製品もあります。例えばドリンクホルダーを装着すると、長時間のトレーニングに便利です。
普段、競技用の自転車に乗っている人が室内でトレーニングをするために使う場合や、バーチャルサイクリングアプリ「ZWIFT(ズイフト)」を利用する人は、こういったタイプの製品を選ぶのがおすすめです。
フィットネスバイク(エアロバイク・スピンバイク)のおすすめ13選
エアロバイクの人気メーカー「ALINCO(アルインコ)」のAF6200は、累計12万台以上を販売したベストセラー製品です。連続使用時間はエアロバイクとしては平均的な30分ですが、健康維持のための運動には十分な時間。価格と性能のバランスが魅力です。
- タイプ:エアロバイク
- 適正身長:―
- サドル地上高:690~850mm(調整ピッチ:30mm)
- 重量:22kg
- 連続使用時間:約30分
- 表示:回転数、速度、経過時間、走行距離、消費カロリー、心拍数
部屋のスペースの都合で折りたたみ式の製品を探している人と、長時間連続使用できるエアロバイクを探している人におすすめなのがコチラ。
60分連続で使える上に、折りたためる珍しい製品。さまざまな体型の人が使用できるので、家族全員で使えるでしょう。
- タイプ:エアロバイク
- 適正身長:155~190cm
- サドル地上高:800~890mm(調整ピッチ:17mm)
- 重量:19kg
- 連続使用時間:約60分
- 表示:回転数、速度、経過時間、走行距離、消費カロリー、心拍数
ハンドルとサドルのない、非常にコンパクトなエアロバイクです。自宅にある椅子に座って使うタイプで、テレワーク中のながら運動にも使えます。
一般的なフィットネスバイクよりコンパクトなので場所と取らず、また静音設計なのでマンションやアパートなどの集合住宅でも使えます。スペースの都合で購入を諦めていた人にもおすすめです。
- タイプ:エアロバイク
- 適正身長:―
- サドル地上高:―
- 重量:9.5kg
- 連続使用時間:30分(マグネット負荷式)
- 表示:―
スピンバイクとしては、非常にリーズナブルな製品です。機能は10段階の負荷切り替えのみとシンプルで、回転数や速度などの表示を省くことで低価格を実現しています。
基本的な性能に手抜かりはなく、静音性に優れたマグネット式ホイールを採用することで集合住宅でも利用しやすくなっています。タブレットホルダー付きで、しかも120分の連続使用が可能なので、ながら運動に最適です。
- タイプ:スピンバイク
- 適正身長:145cm~185cm
- サドル地上高:775~925mm
- 重量:25kg
- 連続使用時間:120分(マグネット負荷式)
- 表示:―
腰や膝に不安を抱えている人でも使いやすい、リカンベント式(サドルのところに寝そべる状態で乗ることができる方式)の製品です。寄りかかって使える上、乗り降りの際にまたぐ必要がありません。高齢者の運動や怪我人のリハビリにもおすすめです。タブレットホルダー付きなので、映画などを観ながらトレーニングしたい人にも便利です。
- タイプ:エアロバイク
- 適正身長:150~180cm
- サドル地上高:―
- 重量:38.5kg
- 連続使用時間:約30分
- 表示:回転数、速度、経過時間、走行距離、消費カロリー、心拍数
エアロバイクが人気のアルインコも、スピンバイクをつくっています。ホイール部分をフルカバーしているので、狭い室内でも安全に使いやすいでしょう。
必要十分な機能があり、サドルの前後調整も可能なので、幅広い体型の人に対応します。エアロバイクからのステップアップや使い心地の良いフィットネスバイクを探している人におすすめです。
- タイプ:スピンバイク
- 適正身長:150~180cm
- サドル地上高:785~930mm(6段階)
- 重量:31.5kg
- 連続使用時間:60分(マグネット負荷式)
- 表示:速度、経過時間、走行距離、消費カロリー、心拍数
「長時間のトレーニングをしたいけど、初期投資はできるだけ抑えたい」という人にぴったりなのがこちら。フライホイールのガードを備えているので、ペットを飼っている家でも使いやすいのがうれしいポイントです。カラーもシンプルな黒と白の2色から選べます。
- タイプ:スピンバイク
- 適正身長:155~180cm
- サドル地上高:670~850mm(調整ピッチ:30mm)
- 重量:28.7kg
- 連続使用時間:制限なし(摩擦負荷式)
- 表示:回転数、速度、経過時間、走行距離、消費カロリー、心拍数
こちらも、初期投資を抑えたい人におすすめのスピンバイクです。37kgと重めの製品ですが、そのぶんしっかりしたつくりと評判で、大柄な人でも安心感があるでしょう。
単四電池で動く表示部は、消費カロリーや走行距離などを表示可能。負荷はダイヤルで無段階に調整でき、ホイールの駆動は騒音を抑えるためベルト式になっています。静かなので時間を問わずトレーニングしたい人にもおすすめです。
- タイプ:スピンバイク
- 適正身長:150cm~180cm
- サドル地上高:―
- 重量:37kg
- 連続使用時間:60分(摩擦負荷式)
- 表示:速度、経過時間、走行距離、消費カロリー
人気のスピンバイク「FITBOX」を、購入しやすい価格にした「FITBOX LITE」。走行距離や心拍数の計測機能がないので、手持ちのスマートウォッチで補いましょう
「180cmを超えるとポジションが取れない」という口コミもあるので、長身の人はご注意を。
- タイプ:スピンバイク
- 適正身長:145cm~185cm
- サドル地上高:830~950mm(調整ピッチ:30mm)
- 重量:26kg
- 連続使用時間:90分(マグネット負荷式)
- 表示:なし
シンプルなデザインと、性能と価格のバランスの良さ、そしてマンションでも使えるほどの静粛性が魅力です。フライホイールが露出していないため、小さなお子さまを抱える家庭でも安心感が持てます。こちらも長身の人は、ポジションが取れない可能性があるのでご注意を。
- タイプ:スピンバイク
- 適正身長:145cm~185cm
- サドル地上高:830~950mm(調整ピッチ:30mm)
- 重量:33kg
- 連続使用時間:90分(マグネット負荷式)
- 表示:回転数、速度、経過時間、走行距離、消費カロリー、心拍数
フィットネスバイクが人気のアルインコの中でも、機能の充実したスピンバイクです。ホイールは安全性に配慮したカバー付きで、心拍数も測定可能な高機能なメーター機能を備えています。
スポーツクラブなどで使われる業務用マシンと同じ電磁負荷式で、負荷は無段階で調整可能です。こちらの製品もタブレットホルダー付きなので、好きな映像などを見ながら時間を忘れてトレーニングできるでしょう。
- タイプ:スピンバイク
- 適正身長:150cm~180cm
- サドル地上高:785~930mm(調整ピッチ:30mm)
- 重量:31.5kg
- 連続使用時間:60分(マグネット負荷式)
- 表示:回転数、速度、経過時間、走行距離、消費カロリー、心拍数
フィットネスクラブでも使えるほどの耐久性と性能を備えた、本格派の製品です。サドルだけでなくハンドルの調整幅も大きいので、自分の体格に合ったポジションを取れます。手軽なフィットネスだけでなく、自転車に乗れないときのトレーニング用にも最適です。
- タイプ:スピンバイク
- 適正身長:―
- サドル地上高:―
- 重量:64kg
- 連続使用時間:4時間(摩擦負荷式)
- 表示:回転数、速度、経過時間、走行距離、消費カロリー、心拍数、時計
ロードレーサーと見紛うような精悍なデザインは、リアルなサイクリングの感覚の再現を目的としたもの。本体にBluetoothを内蔵しており、スマホやタブレットに入れた専用アプリと連携して、さまざまなトレーニングメニューをこなせるのも魅力です。
- タイプ:スピンバイク
- 適正身長:155cm~
- サドル地上高:―
- 重量:51kg
- 連続使用時間:不明(マグネット負荷式)
- 表示:回転数、速度、経過時間、走行距離、消費カロリー、心拍数、バッテリーほか(別売りのコンソールもしくはスマホorタブレットが必要)
バーチャルサイクリングアプリ「ZWIFT」にも注目
ZWIFT(ズイフト)は、アメリカ生まれのバーチャルサイクリングアプリです。50万人を超える世界中のライダーと共に、仮想空間を一緒にトレーニングやレースをすることができ、トレーニングのモチベーションがアップすると人気を呼んでいます。
プレイのためには自転車かスピンバイク、さらに専用のキットが必要となり、価格的にもそう安くはありません。ですがゲーム感覚で、世界中の仲間と一緒にトレーニングができるのは、かなりの魅力と言えるでしょう。
まとめ
コロナ禍において、安全性と健康を求める人の選択肢として、注目されているのがフィットネスバイクです。技術の進化にともなって、手ごろで安い価格の商品が登場し、さらにコンパクトで家の中に十分設置できるタイプも増加。ビギナーでも、手に取りやすいトレーニング器具になりつつあります。
フィットネスバイクの最大の魅力は、自分の好きなときに自宅にいながらにして有酸素運動できるという点。また、他人の目を気にする必要もなく、「ながらトレーニング」も可能となっているところも加えるべき強味です。今後の身体づくり、ダイエットの選択肢のひとつとして、一度ご検討してみるのも良いかもしれません。