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大臀筋を鍛える筋トレ「グルートブリッジ」の理想的なやり方

下半身の筋肉「臀筋群(でんきんぐん=お尻の筋肉)」を鍛えるための、シンプルかつ効果的なトレーニングが「グルートブリッジ」です。

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Men's Health US

なにか重い物を持ち上げるにせよ、PCをにらみながら10時間のデスクワークを行なうにせよ、日常生活のさまざまな状況で欠かすことのできないのが「大臀筋(だいでんきん=お尻をつくる最大の筋肉)」の強度になるでしょう。つまり、大臀筋を鍛えておいて無駄なことはほぼないと言えるのです。それは背骨の保護に関与してくれるばかりでなく、歩く、走る、跳ねるといった股関節の伸展を伴う動作にも大臀筋の力が役立っているのは明らかなことなのです。

では一体どうすれば大臀筋を鍛えることができるのか?【3つの殿部の筋肉群】

3つの臀部の筋肉群
SEBASTIAN KAULITZKI

まずは、主な3つの殿部の筋肉群の位置をおさらいしておきましょう。

大臀筋(赤の部分)、中殿筋(黄色の部分)、小殿筋(緑の部分)です。

大臀筋を鍛える筋トレ種目として、「デッドリフト」や「ケトルベルスウィング」といった重量級のトレーニングがすぐに思い浮かぶかもしれません。ですが、ジムにあるような立派なトレーニング器具がいつでも手元にあるわけではないでしょう。

そこで覚えておきたいのが、この「グルートブリッジ(Glute Bridge)」です。誰にでもできるシンプルなトレーニングなので、ぜひレパートリーに加えてください。

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初心者から上級者まで、老若男女問わず取り入れるべき「グルートブリッジ」

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Men's Health US

「グルートブリッジとは、誰に向いているトレーニングか…と問われれば、老若男女、全員に向いている筋トレ種目です」と、「メンズヘルス」のフィットネスディレクター、エベニザー・サミュエル(C.S.C.S.)は言います。

「シンプルなエクササイズということで、スキルレベルに関係なく、初心者から上級者まで誰でも可能で、また、ジムに限らずデスク横の床のうえでもほぼあらゆる場所で行なうことが可能です」。

「経験豊富なトレーニング上級者なら、上記に挙げた『デッドリフト』や『ケトルベルスウィング』などのプル系トレーニングのためのウォーミングアップにも理想的ですし、さらに初心者やオフィス勤務の人であっても、このブリッジで大臀筋を鍛えておいて悪いことなどないでしょう」と、サミュエルは説明します。

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「グルートブリッジ」で鍛えられる筋肉部位とは

グルートブリッジで鍛えられる筋肉部位とは
Getty Images
  • 臀筋群(大臀筋、中殿筋、小殿筋=お尻の筋肉)
  • ハムストリング
  • 体幹
  • 骨盤底筋(こつばんていきん)

「グルートブリッジ」のトレーニング効果は、「臀筋群(大臀筋、中殿筋、小殿筋)ばかりでなく、他の筋群にも及びます」とサミュエルは言います。

「臀筋群を鍛えられるのはもちろんのこと、ハムストリングにも(多少の)効果を期待できます。『グルートブリッジ』の素晴らしい点は誰でも実践可能なこと、そして体幹の重要性を実感させてくれること、さらにどこででもできるエクササイズということです」。

お尻やお腹・腰回りの筋肉強化に理想的なだけでなく、インナーマッスルにも効果が期待できます。そのひとつが「骨盤底筋」です。

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男性が「骨盤底筋」を鍛えるメリット

男性が骨盤底筋を鍛えるメリット
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ここまで、「グルートブリッジ」を説明を学んで、あることに気づいた読者の人も多いのではないでしょうか。

この「グルートブリッジ」…、日本では「骨盤底筋体操」として認知度が高いトレーニング方法でもあるのです。

  • 「骨盤底筋」とは?

「骨盤底筋」という筋肉は主に、男性器の根元部分を囲んでいる入り組んだ筋肉の集合体です。

腸や膀胱(ぼうこう)の健康や、正常な性的機能の土台となっている場所とされています。そしてこの骨盤底筋は、「加齢とともに衰えていく傾向にある」とも言われています。

なので、骨盤底筋も衰えを防ぐために定期的なトレーニングが必要となるのです。理由としては、「骨盤底筋も衰えると、突然勃起不全や頻繁な尿意切迫感を経験する可能性が高まる」からです。

それでは、下記より「グルートブリッジ(骨盤底筋体操)」の理想的なやり方と効果的なフォームを説明していきます。

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動画解説「グルートブリッジ」理想的なやり方

存在しない画像

どこでもできる、実にシンプルなエクササイズです。

  1. まず、床に仰向けになります。
  2. 両膝を折り曲げ、足の裏をしっかりと床につけましょう。踵(かかと)はお尻に近づけてください。左右の足の間隔は30cmほど、もしくは肩幅よりちょっと開いても良いでしょう。
  3. 左右の膝(ひざ)を触れない程度に少し開いて、開き過ぎぬよう注意しましょう。腰を上方へとしっかり伸ばすためには、若干開いておく必要があるのです。腰が緩むに従って、股関節の外旋を感じられることでしょう(股関節の場合には、骨盤に対して大腿部が外に回る運動です)。
  4. 体幹を引き締め、テンション(身体の緊張)を高めます。胸部にも力を込めましょう。さらに、肩甲骨もしっかり緊張させてください(上半身のテンションを高めるのに役立ちます)。
  5. 臀部、体幹、両肩のテンションを高く保ちつつ、腰を床から押し上げていきます。両手を上に伸ばすことで、肩甲骨を床に密着させることができるはずです。
  6. 腰を持ち上げた姿勢を1~2秒間キープします。腹筋を引き締め、背中を反らさぬようご注意ください。
  7. そして再び、スタートポジションへと戻ります。
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効果的に行うコツ・注意点

グルートブリッジの理想的な頻度と回数
Men's Health US

「グルートブリッジ」を行なうときに腰をどこまで高く上げるべきか…、次のことを参考にしてください。

人にはそれぞれ、異なった強度や限界があるものです。ということで、腰の高さがどこまで必要なのかもまた、個々によって異なります。初心者であれば(もしくは腰回りの固い人であれば)、それほど高く上げることはできないでしょう。理想としては、膝から肩のラインがまっすぐになる高さです。背中を丸めないように注意しましょう。続ける中で、完璧なラインができるようになるはずです。

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「グルートブリッジ」理想的な頻度と回数は?

preview for How to Do the Glute Bridge | Men’s Health Muscle

筋トレメニューに組み込む方法は、いくつかあります。

初心者であれば、10~12レップ数を3~4セット行なうところから始めてみてください。この程度の回数であれば、良いフィーリングをつかめるはずです。「デッドリフト」や「ケトルベルスウィング」など、他のエクササイズの向上にも役立ちます。

上級者であれば、ヘビーなトレーニングの前のウォーミングアップに「グルートブリッジ」を組み込むと良いでしょう。30秒間を1セットにして、それを3ラウンドほど繰り返すことで大臀筋を温めましょう。

オフィスにこもりがちな人であっても、ときには下半身の筋肉の活性化が必要です。デスクから離れることを躊躇(ちゅうちょ)してはいけません。毎日、何度かは椅子から降りて、床でこの「グルートブリッジ」に挑戦してみましょう。もしかしたら、同僚たちの間でも流行る……かも知れませんよ。

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Source / Men’s Health US
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です。

Headshot of Ebenezer Samuel,  C.S.C.S.
お話を伺ったのは…Ebenezer Samuel, C.S.C.S.

Ebenezer Samuel, C.S.C.S., is the fitness director of Men's Health and a certified trainer with more than 10 years of training experience. He's logged training time with NFL athletes and track athletes and his current training regimen includes weight training, HIIT conditioning, and yoga. Before joining Men's Health in 2017, he served as a sports columnist and tech columnist for the New York Daily News.  

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