フォルクスワーゲンは自社のクルマに、いつもちょっとばかり謎めいた名前をつけています。そのほとんどが意味のない言葉かと思われがちなのですが…。
そこで、車関連の情報サイト「Carfection(カーフェクション)」のライターであるアレックス・ゴイ氏が解説してくれました。
「フォルクスワーゲンの多くの車種名には、きちんとしたロジックがあるのです。有名な車種のほとんどは、”風”の名前から名づけられています」とのこと。
あの「ゴルフ」は、“ガルフストリーム(メキシコ湾流)”、「ジェッタ」はドイツ語で“ジェット気流”、パサートは“貿易風”、「シロッコ」は地中海の風である“シロッコ(サハラ砂漠を吹き荒れる嵐)”にちなみ名づけられており、「ポロ」は“極風”が手掛かりとなっています。私はずっと「ゴルフ」と「ポロ」は、スポーツのそれから名づけられたと思っていましたが…。もしや皆さんもそうでは?
その昔、水冷式エンジン時代の初まりであった1970年代半ば、フォルクスワーゲンは”風”を好んでいました。
しかし、そのテーマはそれほど長くは固執せず、アメリカでは「ゴルフ」は数年間に渡り「ラビット」として販売されていましたし、ブラジルで販売されていた「ゴル」をベースにした「フォックス」というものもありました。
それに加えてアレックス・ゴイ氏は、「フォルクスワーゲンには長年に渡り『イオス』、『アトラス』、『フェートン』など、ギジリシャ神話に基づいたさまざまな名前を引用しているものもありました」と指摘しています。
そしてフォルクスワーゲンのすべてのSUVは、アルファベットの"T"から始まる名前がつけられています。
さらにフォルクスワーゲンは、ラテン語やそこから派生した言葉も車種名も使っています。例えば新型車「アルテオン」は、ラテン語で“アート”に当たる“アルテム”を変形させたものなのだそう…。
このストーリーを研究する過程で、フォルクスワーゲンがブラジルで「スペースフォックス」という車を販売していることも発見しました。
お時間のある方は、フォルクスワーゲンの車種名に関するトリビアを紹介している「カーフェクション」の動画も、ぜひともチェックしてみてください。
from Road and Track(原文:English)
BY CHRIS PERKINS
NOV 1, 2018
Translation / Kazuhiro Uchida
※この翻訳は抄訳です。
Edit / Mirei Uchihori,Kaz Ogawa