マセラティは、「フォルゴーレ」の名を冠したEV(電気自動車)のラインナップを発表しました。これはパフォーマンスにこだわり抜いたラインナップとなり、新型「グラントゥーリズモ・フォルゴーレ」に関しては、搭載した3機のモーターによって1200馬力を上回る出力を実現しています。また、時速62マイル(時速約97キロ)までの加速の所要時間は実に3秒未満、最高速度はなんと時速186マイル(約299キロ)に達するといいます。

そして、2022年の年末に予定されている正式発表を前に、カモフラージュの施された「グラントゥーリズモ・フォルゴーレ」のプロトタイプの写真が公開されています。ですがどうやら、4シーターのクーペであることが見て取れます。

さらに来年(2023年)には、新型SUV「グレカーレ」やスーパーカーの「MC20」にも「フォルゴーレ」シリーズとして登場することが決定しています。加えて「グラントゥーリズモ」をベースとしたオープンカー仕様の「グランカブリオ」の発表も予定されています。

次世代のセダン「クアトロポルテ」とSUV「レヴァンテ」はEVのみの展開になる予定で、2025年に投入されることが決定しています。セダンの「ギブリ」については、将来のラインナップに加えられておらず、現行モデル限りで姿を消すこととなる公算が大きい模様です。

マセラティは、親会社であるステランティスの新型EV専用プラットフォームに限定せず、さまざまなプラットフォームを用いて「フォルゴーレ」シリーズを展開する計画となっています。例えば、新型SUVの「グレカーレ」には、アルファロメオの「ステルヴィオ」にも使われているジョルジオ・プラットフォームが採用されるようです。が、ここで紹介している「フォルゴーレ」に関しては、その改良版となるようです。

2030年にはマセラティの全モデルがEVとなり、ガソリンエンジンは姿を消すことになります。ただし、これから登場する新型「グラントゥーリズモ」についてはまだガソリンエンジンのモデルも用意されているとのことです。

Source / CAR AND DRIVER
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です。