オスカー女優であるジェニファー・ローレンスは、自身のプライベートな写真がウェブに流出した当時の心境を明らかにしました。あの事件の直後の彼女は、「ヌードシーンがあるような役柄は、どんなものでも引き受けたくない」と思っていたそうです。
「ハリウッド・レポーター」によって行われた、テレビ番組の司会者としても活躍するオプラ・ウィンフリーとのインタビューのなかで彼女は、「ハンガーゲーム」シリーズや『マザー!』(日本未公開)への出演歴などのキャリアの他、彼女の人生感やハリウッドでのセクハラ問題に関して言及。そしてさらに、ヌード写真流出直後の心境を振り返りました。
彼女のiCloudアカウントがハックされ、ヌード写真がウェブに流出したのは数年前のこと。あの件についてオプラは、「ハッキングの被害にあうのは、泥棒に家に押し入られるのと似ているのか?」と尋ねると彼女は…。
「泥棒に入られるほうがまだマシよ」と答え、「あの事件のせいで、私は自分の写真やコンピュータ、それに電子機器までもすっかり怖くなったわ」と付け加えています。
新作『レッド・スパロー』ではその美貌を活かし、あらゆる男性を誘惑
写真:トップ女優として君臨し続ける、ジェニファー・ローレンス。Photograph/Getty Images
「オンライン・アカウントのハッキングで、私は自分の知的財産だけでなく肉体までも盗まれたの。あの事件は、性的なレベルでの違反だったわ」と、ローレンスは当時を振り返っています。
そして彼女はさらに、「あのハッキング事件以来、仕事でセクシーもしくはセクシュアルな役柄を演じるのがすっかり怖くなってしまったの」と語っています。
「『私は二度と人前でヌードになったりしない。もう、自分の意に反する形で自分のヌードを世間にさらすのは嫌なの…。私は金輪際(こんりんざい)、自分の体の一部を他人にみせらりしない…』って、事件直後そう思ったわ。そして(来年3月公開予定の)映画『レッド・スパロー』への出演をオーケーしたとき、自分は何かを取り戻すために出演するんだって感じてたわ…」とジェニファー・ローレンス。
小さい頃は家族が最優先!
写真:ジェニファー・ローレンスの最新主演作『レッド・スパロー』の1シーン。Photograph/ 20th Century Fox
また、彼女は自分の女優人生のスタートに触れました。「あるシチュエーション・コメディの番組に取り組んでいたときには、定収入が得られることの素晴らしさを知ったわ」と語っています。
「私はシチュエーション・コメディの番組なら、ずっと出続けられるという自信をもっていたのね」と語り、次に「私はそんな状況に完全に満足していて、何の問題に感じていなかったの…。そして、まさか自分がこんな女優人生を歩むことになるなんて、夢にも思っていなかったわ」と、彼女はコメントしています。
また、若い頃に抱いていたキャリアに関する夢にも触れながらも、「小さい頃には、家族のことばかり考えていました」と述べています。
最後にはセクハラ問題にも…
写真:ジェニファー・ローレンスの美しいボディも最新作『レッド・スパロー』で見納めとなってしまうのでしょうか?Photograph/20th Century Fox
「自分がこれほど仕事を重視するようになるとは、夢にも思っていませんでした」と、オスカー受賞歴もある、いまや大女優となったローレンスは語っています。さらに、「20代前半になって、ようやくそうしたマインドセットがあることに気づいたわ」とも述べていました。
また最近、次々と明るみに出たハリウッドのセクハラ・スキャンダルや、いわゆる「#MeToo」の動きについてローレンスは、「被害者の女性たちの話を聞くと悲しいですが、同時に、今回の騒動を踏まえて今後生じる変化にはワクワクしています」と付け加えていました。
「業界の慣習かされていたルールブックが、いま、まさに書き換えられているところね。みんながセクハラにおびえている…」と最後に、ローレンスは語ってくれました。
最新主演作『レッド・スパロー』の予告編を
From ESQUIRE UK 原文(English)
Translation / Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。