英王室の公式サイト「Royal Family」の王室メンバー紹介ページにて、ハリー王子とメーガン妃がアンドルー王子と共にページ最下部へと「降格」されていたことに、世界中のメディアが注目しています。

王室のメンバーだった頃のハリー王子とメーガン妃は、ウィリアム王子の下に配置されていました。が、2020年3月に王室離脱を発表してからは、アン王女の下に移動していました。それでも夫妻はページの真ん中部分、王室のシニアメンバーの下に表示されており、グロスター公爵やケント公爵よりは上に配置されていたのです。

ですがエリザベス女王の逝去に伴って王位継承順が変化したことを反映し、ハリー王子とメーガン妃とアンドルー王子がページ最下部へと移動したとのことが「ザ・テレグラフ(The Telegraph)」に報じられました。

今回のページ内の再配列は、「チャールズ新国王の王室のスリム化を反映し、国王の責務を支えるメンバーの序列を上げたもの」と同記事は伝えています。

故エリザベス女王のいとこたち、2022年9月時点で85歳のアレクサンドラ王女、86歳のケント公、78歳のグローチェスター公らはいまだ英王室のワーキングメンバー(公務をこなす王族)として公式に認められています。そんな中、80歳のケント公マイケル殿下そしてマリー・クリスティーン妃は、王室のワーキングメンバーとして働いていないことから、英王室メンバー紹介ページから今回完全に削除されました。ちなみにケント公が非営利団体で行う200以上の公務は、納税者からではなく、王子の私的財産から資金を調達しています。
 
エリザベス女王の葬儀の翌日、ハリー王子とメーガン妃夫妻はこれまで以上に疎外感を感じながら帰国したと思われますが、「王室ではなく、一般社会における自分たちの新しい立ち位置を確立したことから、今回ウェブサイトにて『降格』という形で明示されてしまった」と同「テレグラフ」の記事ではつづられています。

新国王側の主張は「ウェブサイトの更新がうまくいっていない(だけ)」

本来君主の孫として、その夫妻の子であるアーチーとリリベットはエリザベス女王の逝去に伴い自動的に王子と王女となり、殿下と呼ばれる資格を得るものです。ですが、アーチーとリリベットの記述には変化が見られません。新しいウェールズ公、つまりウィリアム皇太子とキャサリン妃の新しい称号はウェブサイト上でアップデートされたのにもかかわらずです。

「緊張が高まっている」と言っていい、ハリー王子とメーガン妃。そして、その子どもたちがチャールズ3世から称号を受け取るかどうか? このことに関しても、「まだ聞いていない」とのことと伝えられているのです。関係者の中には、「これこそがアーチーとリリベットには、称号を使うことを許されないとしている公の証だ」と指摘してもいる人もいます…。

女王の逝去後、この表示に関する疑問について問われたチャールズ新国王のスポークスパーソンは次のように述べています。

「情報が入り次第、随時ウェブサイトをアップデートしていく予定です」

ハリーwww.royal.uk
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王室のスムースな存続に、継承者そしてその序列を厳格に取り仕切ることは必要不可欠なことではあります。ですが、継承を巡ってさまざまな憶測が飛び交うような事態となれば、そこに「確執があるのでは?」と憶測が飛びます。それは決して好ましい事態ではないでしょう。

特に一部のPCブラウザで表示された際に(現地時間2022年9月29日未明時点)、少女時代から女性の権利のため活動してきたメーガン妃と、未成年女性への性犯罪疑惑を払拭しきれていないアンドルー王子が並列になるようデザインされています。意図的であるにせよないにせよ、これにはある種の「悪意」を感じる人もいるはず…。

これらの騒動をどう収めるのか? 新国王の手腕が試されることになりそうです。