ジャスティン・ビーバー
Gotham//Getty Images

国が変われば大学生活が変わることは想像がつきますが、イギリスとアメリカの大学生活でもその違いは数多くあり、それは「アルコポップ(果汁や炭酸が入った低アルコール飲料)で盛り上がるクラブナイト」か、「主催者宅のバックヤードで行われるケグ・パーティー(ビールパーティー)」といったカルチャーの違いだけにとどまりません。

アメリカの学生ファッションには独自の歴史があり、その中のひとつにファッションスタイルがあります。それが「アイビー」であり「プレッピー」になります。そして現在、プレッピースタイルが復活を遂げています。現在の大学キャンパスでは、単なる「トレーナー+チノパン」というスタイルにとどまらず、学校名のロゴ入りトレーナーもよく見かけるようになっています。

イギリスでも、そのトレンドの影響を大きく受けているようです。その影響は現在でも大きいようで、人々は自分の出身校のロゴアイテムよりもアメリカの名門 イェール大学などのロゴニットを着ることが多く見かけます。カレッジアイテムを着るだけなら実際、学士号を取得する必要ありません…つまり、大きな壁となる試験も学費も必要ないということです。

2009年にデビューを果たし、2010年に発売したシングル『Baby』が大ヒットしてトップアイドルとなったこの人を見てください。

その人物とは?

今や29歳となったポップシンガー、ジャスティン・ビーバーです。彼は大学の講義に出席するスタイルというよりも、「ストーナー(大麻愛好家)かスケーターか」的なスタイルで有名ですが…。

登場した場所は?

Tシャツのロゴがヒントになっているように、もちろんニューヨークです! エメ レオン ドレ(Aimé Leon Dore)で買い物後、トライベッカ地区を歩いているところを目撃されました。

着用アイテムは?

本物の学生のような穴あき風の加工がされたカレッジTシャツにシュプリーム(Supreme)のカーゴパンツ、足元はヴァンズ(VANS)のブラウンスエードのオールドスクールというコーディネート。手に持ったケトルチップ(アメリカのポテトチップス)の袋も、立派なアクセサリーになっています。

このスタイルを再現するには?

厳密にアメリカに実在している大学のアスレジャーアイテムなどを、根気強く探す必要はありません。ジャスティン・ビーバーが着ているトレーナー「Manhattan University」も、実際に存在しないのですから…。

実際のコーディネートとして、コージー(居心地のいい)でモダンなスタイルを目指すのであれば、「サンローラン(Saint Laurent)」やスウェーデン発のカジュアルブランド「アクセル アリガト(Axel Arigato)」のアイテムを探してみてはいかがでしょうか。

もちろん、プレッピーの大御所ブランド「ポロ ラルフ ローレン(Polo Ralph Lauren)」や「ガント(Gant)」には、多くのアイテムがありますが、ジャスティン・ビーバーが身に着けていた「Manhattan University」のニュアンスを再現するには、この「NYC」ロゴニットがおすすめです。

避けるべきことは?

まず念頭に置くべきは、いくら50年代アイビールックが大流行しているといっても、そのままではなく、程よくストリートウェアをミックスして、より今っぽい味つけにするということです。ジャスティン・ビーバーのようにY2K風のワイドレッグボトムスを合わせれば、クール&クラシックのミックス具合は完璧となるでしょう。

source / ESQUIRE UK
Translation / Keiko Tanaka
※この翻訳は抄訳です