映画のために全裸になった、気骨な俳優の作品25選
作品のリアリティーを追求するために、映画のなかでフルヌードを披露した俳優陣をご紹介します。筋肉美を世に知らしめた男性セレブもいます。
映画内でオールヌードを披露するシーンは、その意図や描写は当然映画によって、さまざまな意図をもちます。芸術性やリアリティーを追求するモノもあれば、コメディータッチにすり替わることも…。さらには、社会に潜む問題への提言としてだったり…。
そんな劇中でオールヌードを披露した、見事に鍛え上げられた筋肉を持つ有名な俳優から、自然体の肉体を晒(さら)けだす俳優たちをご紹介しましょう。ハンサムな一流俳優らが披露した全裸の姿に、男性読者の皆さんは“自信を失う”のではなく…(笑)、筋トレなどのモチベーションアップへとつなげましょう(もちろん、女性読者も歓迎です!)。
【1】ベン・アフレック『ゴーン・ガール』(2012)
劇中のシャワーシーンで、全裸を披露したベン・アフレック。リアルを追求する彼は、ヌードシーンに意欲的に対応したそうです。
プレス発表時には、「ペニスも写ってるよ」と冗談を飛ばしたベン 当時、彼の妻だったジェニファー・ガーナーは、この夫のヌードについてユーモアたっぷりに語っています。
「彼は自分のペニスをさらけ出していました。私が言えるのは…『みなさん、どういたしまして』ってことですね」とのこと。
【2】コリン・ファレル『イノセント・ラブ:A Home at the End of the World』(2004)
家族を失ったことから、親友の家に引き取られた少年(コリン・ファレル)。そこで兄弟同様に育った幼馴染みと男同士でありながらいつしか愛が芽生えていく姿と、その行く末を描いたドラマです。
【3】ブルース・ウィリス『薔薇の素顔』(1994)
ブルース・ウィリスのプールの中などの…過激なヌードシーンで、あと少しで18禁(17歳以下の鑑賞禁止)映画になるところだったエロティック・スリラー映画『薔薇の素顔』。
このことに対して米エンタメサイト「Entertainment Weekly」によると、「アメリカ映画協会内は騒然とし、プロデューサーに過激なセックスシーンへの警鐘を鳴らした」とのこと。
さらに、「もしブルース・ウィリスがシャワーから出て、タオルを巻いたり、あるいは電話に出るときに一瞬ヌードが映るといったシーンがインサートされていたなら、R指定(17歳以下は成人保護者同伴必須)になっていたでしょう」ともつづられています。
そして結局、「しかし全裸で登場して、ベッドの上で誰かとセックスしているシーンを見せたのですから、それは完全なる別問題です」と、カット(削除)を命じられたそうです。
それゆえ問題となったシーンは、ディレクターズカットのみに収録されているようです。
【4】ケヴィン・ベーコン『ワイルドシングス』(1998)
レイプ事件を題材にした、サスペンス映画『ワイルドシングス』。この映画の製作総指揮を担い、さらに出演もしたのがケヴィン・ベーコンです。
劇中のベーコンのヌードシーンというのは、シャワーから出て腰にタオルを巻くという、普通の自然なワンシーンだったのですが、1998年公開当時は大きな話題となりました。
「正直言って、全然そのことについて考えてなかったんです。こんなに話題になるとは思いませんでした」と、ベーコンは振り返っています。
【5】ヒース・レジャー『ブロークバック・マウンテン』(2005)
2人のカウボーイの、20年におよぶ愛をたどる名作です。時を経て再会したイニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)が披露するぶつかり合うようなキスは、映画史に残るシーンとも称されています。
『ブロークバック・マウンテン』公開当初は、「ゲイ・カウボーイ・ムービー」と表現されたりもしていました。が、監督のアン・リー自身この映画を「普遍的なラブストーリー」と強調しているように、そのテーマが観客に広く受け入れられ、低予算でつくられたにもかかわらず、アメリカ国内外で記録的な評価と興行収入をもたらしました。
2005年のヴェネツィア国際映画祭では、金獅子賞を受賞。ゴールデングローブ賞では、作品賞(ドラマ部門)、監督賞、脚本賞、主題歌賞の4部門を受賞しています。
【6】キリアン・マーフィー『28日後...』(2002)
キリアン・マーフィーは、劇中の初っ端から、惜しみなくオールヌードを披露します。
怒りを抑制する薬を開発中の、とある霊長類研究所にて。そこからあるウィルスが漏れ出して28日後…、ロンドンは死に絶えていたのです。
バイク事故で意識を失っていたジム(キリアン・マーフィ)は、たった一人で生存者を探すのですが…。凶暴化した感染者たちに襲いかかられるのでした…。
【7】ガエル・ガルシア・ベルナル&ディエゴ・ルナ『天国の口、終りの楽園。』(2001)
幼なじみのフリオ(ガエル・ガルシア・ベルナル)とテノッチ(ディエゴ・ルナ)は、17歳の高校生。
あふれるエネルギーを持てあまし気味の二人のティーンエイジャーが考えることと言えば、セックスのことばかり…。ところが、肝心のガールフレンドたちは旅行に出かけてしまい、せっかくの夏を何をするでもなく過ごしていました。
そんなある日、親戚の結婚式で二人は、年上の女性ルイサと知り合うのでした…。
【8】ユアン・マクレガー『ベルベット・ゴールドマイン』(1998)
劇中では、ユアン・マクレガー演じるカート・ワイルドと、ジョナサン・リース=マイヤーズ演じるブライアン・スレイドの赤裸々な性愛の情景が描かれています。
【9】ユアン・マクレガー『ピーター・グリーナウェイの枕草子』(1996)
先に紹介した映画『ベルベット・ゴールドマイン』に続き、『ピーター・グリーナウェイの枕草子』でもヌードを披露しているマクレガー。
イギリス・フランス・オランダ合作映画で、清少納言の『枕草子』がベースになっている作品です。
「劇中では、セックスシーンが多い作品でした。ですので、服を着る必要もなかったんです」「75歳の日本人男優とのセックスシーンがあって彼とキスしたとき、『口髭とは奇妙なものだ。これってきっと陰毛みたいで変な感じがする…』」と、赤裸々に告白しています。
同作品は、1996年にスペインのシッチェス・カタロニア国際映画祭でグランプリを受賞しています。衣裳や美術はワダ・エミが手がけ、故・緒方 拳、吉田日出子、また当時雑誌『メンズクラブ』のレギュラーモデルだった堀 大史も出演しています。
【10】ハーヴェイ・カイテル『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』(1992)
カイテルの代表作のひとつで、オールヌードの演技で世界をにぎわせた作品です。
『バッド・ルーテナント/刑事とドラッグとキリスト』は、アベル・フェラーラ監督がハーヴェイ・カイテル主演で製作した問題作で、セックスと酒とドラッグにおぼれる悪徳警官を主人公にしたショッキングな内容。
それゆえに、カンヌ国際映画祭での上映時には、賛否両論が飛び交ったほどです。