現地時間2020年8月28日(金)遅く、チャドウィック・ボーズマン氏が亡くなったという訃報が報じられました。カルチャー、政治、スポーツの分野で活躍する著名な人物が次々とソーシャルメディアを通じて、『ブラックパンサー』のスターへの敬意と追悼の意を表しました。

 アフリカ系アメリカ人公民権運動の指導者として知られるマーティン・ルーサー・キング・ジュニア氏(キング牧師)の長男であるマーティン・ルーサー・キング3世は、訃報が報じられるとすぐに、彼のこれまでの出演作が人種差別問題にも大きな影響を与えていたと捉えられる内容のコメントをTwitterに投稿しています。「チャドウィック・ボーズマンは、ジャッキー・ロビンソン、ジェームス・ブラウン、サーグッド・マーシャル等を演じることで銀幕の歴史に新たな命を吹き込みました」と。

 また、民主党の大統領候補に名を上げているジョー・バイデン氏も同様に、コメントを遺しています。

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 上議員議員であり、民主党副大統領候補に名乗り出ているカマラ・ハリスも、ツイートしています。「心が痛みます。私の良き友人であり、バイソン(2人が同窓のハーディング大のスポーツチーム名)の同士であったチャドウィック・ボーズマンは、素晴らしく、親切で、勤勉、そして謙虚な人物でした。彼はあまりにも早く旅立ってしまいましたが、彼はその短い人生の中で大きな変化を生み出してくれました。心からお悔やみ申し上げます」

 バラク・オバマ元大統領は、Instagramでかつてボーズマン氏がホワイトハウスに遊びに来たときのことを振り返っています。当時彼は、アフリカ系アメリカ人初のメジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンを描いた伝記映画「42」の撮影の合間にホワイトハウスに訪ねて来て、オバマ元大統領の子どもたちと遊んでくれたそうです。

「若く、才能があり、黒人であること」「その力を利用して、ヒーローとして尊敬の念を抱かせた。例えそれが苦しいときであっても…なんて素晴らしい歳月の過ごし方だっただろうか」

 マーベル界の チャドウィック・ボーズマン氏の友人たちも、仲間のスーパーヒーローを慎んでいます。ハルク役のマーク・ラファロは、「男の中の男、とてつもない才能の持ち主。愛すべき友よ、きみは偉大な存在の1人だった。その偉大さはまだ始まったばかりなのに。主はきみを愛してるよ、全力で休んでくれ」

 『アイアンマン』でジェームズ・"ローディ"・ローズを演じるドン・チードルは、ボーズマン氏と彼の妻であり歌手のテイラー・シモーネ・リードワードと3人で撮った写真とともに、「きみはいつも明るくて、愛をくれた」とツイートしています。

 困難に直面したときの、ボーズマン氏の謙虚さと尊厳について触れた多くの追悼コメントが、次々とSNSに投稿されています。その多くが、彼ががんと診断されてから4年間その困難な様子を見せることなく、複数の大ヒット作に出演したことに触れています。

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 ボーズマン氏の遺作となった『Ma Rainey's Black Bottom』で共演した女優のヴィオラ・デイヴィスは、「偉大なる友人よ、ゆっくりお休みください。天国へのフライトの中で、天使たちがあなたに休息の歌を唄ってくれるでしょう」と書いています。

Source / ESQUIRE US


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