朗報です。キアヌ・リーブスとキャリー=アン・モスが、来るべき「マトリックス」シリーズ4作目で、ネオとトリニティ役を再演することが正式に発表されました。さらに、2021年8月下旬に開催されたCinemaConのおかげで、この映画のタイトルが『Matrix: Resurrections(原題)』だということも判明しました。

 一方、悪いニュースもあります…。それは、ローレンス・フィッシュバーンは、モーフィアス役として戻ってこないということです。悲しくないですか?

 「ニューヨーク・マガジン」にフィッシュバーンが語ったところによると、「私は呼ばれなかった…」とのこと。「もしかしたら、そのおかげで別の物語が描かれることになるかもしれません。これで、恩恵にあずかることを期待しているよ。彼らの成功を祈っているし、素晴らしい作品になることを願っているよ」と、話しています。

 オリジナル3部作でお馴染みのモーフィアスは、この新作には登場しません。ですが本作では、この象徴的なキャラクターに新たな試みがなされると噂されています。ここでは、CinemaConで公開された予告編の詳細を含め、これまでに判明している情報をご紹介しましょう。

誰が出演してる?

 リーブスとアン・モスの他に、ニール・パトリック・ハリス、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、そしてマトリックスの続編2作でナイオビを演じたジェイダ・ピンケット・スミスがメインキャストとして参加しています。アブドゥル=マティーン2世はこの新作で、「若き日のモーフィアスを演じるのではないか?」と噂されています。

監督や脚本は誰?

 マトリックスの新作をつくるには、オリジナル3部作を構想したあの人物がいなければ実現するわけがありません。そうです、前3作を姉妹のリリー(妹)と共に監督したラナ・ウォシャウスキー(姉)です。彼女が『マトリックス4(仮題)』の脚本と監督を担当します。

 ワーナー・ブラザース・ピクチャー・グループのトビー・エメリッヒ会長は、発表の中で「ラナと一緒にマトリックスに再挑戦できることに、これ以上の興奮はありません」と述べています。「ラナは先見の明があり、唯一無二の独創的なフィルムメーカーです。彼女が『マトリックス』ユニバースの新たな章の脚本・監督・プロデュースをしてくれることに、われわれは大きな期待をかけています」

 しかし今回、妹のリリーは参加していません。それはなぜか? 彼女は最近、『マトリックス』に参加しないという決断について、テレビ批評家協会のサマーツアーの一環として行われたバーチャルパネルで、『Matrix: Resurrections』に関して次のように語っています。

「ラナはマトリックスの映画をもう1本作るというアイデアを出して、私も一緒にその話で盛り上がりました。ですが実際、私たちがその話を始めたのは父が亡くなってから母が亡くなるまでの5週間ほどの間でした。その後私個人としては、『以前にやったことのあることを過去にさかのぼってやる』ということに、それほど魅力が感じられなくなったのです。転機を迎え、母と父の喪失感という人生の大変動を経験した後、『以前やっていたことに戻って、自分が歩いたことのある古い道を歩く』という行動は、感情的に満たされるものではないと感じたんです。それはまるで、昔の靴を履いて生活するような気がしたのです。そして私は、『そんなことをしたくない』と思ったんです」
 

『マトリックス4(仮題)』はどんな作品になる?

 2003年の『マトリックス レボリューションズ』で完結したマトリックス3部作は、全世界で16億ドルの興行収入を記録しています。この3部作は、人間と機械の間に平和が訪れ、人間にはマトリックスから完全に離脱するという選択肢が与えられて終わりました。

 しかしネオとトリニティは、最終作で死にます。トリニティはホバークラフトの事故で、ネオはエージェント・スミスとの戦いの末に死にました。最後にはネオが戻ってくることが予告されていますが、リーブスとアン・モスが続編でどのように役を演じるかは現段階では不明です。

 ただしCinemaConの予告編を観ると、この新作の『Matrix: Resurrections(原題)』に何が期待できるのか?が少しだけわかります(現段階で予告編は、CinemaConの顧客のみが観ることができ、ソーシャルメディアにはまもなく到着するでしょう)。

 そこでは、ネオは近未来のサンフランシスコに住んでいます。『マトリックス』の冒頭のように、退屈な日々に囚われているようにも見えます。そして彼はカフェでトリニティに出会い、彼女は彼に「私たち、会ったことある?」と尋ねます。そして予告編はマトリックスのアクションシーンの数々の演技に切り替わる…ということ。ジャンプしたり身体をねじったり、空手をしたりと、いろいろです。

 『マトリックス4(仮題)』の制作が発表されたとき、ウォシャウスキー監督はこのように「Variety」誌に対してコメントしています。

 「20年前にリリーと私が探求した、私たちの現実に関するアイデアの多くは、今もなお関連性を保っています。このキャラクターたちが私の人生に戻ってきてくれたことをとてもうれしく思っています。また、素晴らしい友人たちと一緒に仕事をする機会を得られたことに、とても感謝しています」とのこと。

 そして本作の製作が正式に開始された2020年2月には、予告編の説明と一致するようなリーブスのセット写真が流出しました。

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 これは確かに、われわれが記憶している洗練された、神のようなネオの姿ではありません。それどころか、『マトリックス』1作目の冒頭に登場した無名の会社員時代よりも状態が悪くなっているようにも見えます…。

 ネオが死んだ後、何が起こったのでしょうか?

 機械=コンピュータとの戦争終結の合意の後、彼の意識は再びマトリックスにアップロードされたのでしょうか? 自分が何者なのか? 世界の現実を知らないまま、ただ普通の人間としてマトリックスの中で生きているのでしょうか…?

『マトリックス4(仮題)』の公開日はいつ?

 当初、ワーナー・ブラザースは、マトリックス4の正式な公開日を2021年5月21日としていましたが、他の多くの映画と同様に、パンデミックの影響で撮影や公開が延期されています。現段階では、2022年12月22日に全米の劇場と米配信サービスHBO Max(31日間のみ)でリリース予定となっています。

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キアヌ・リーブス独占インタビュー(日本語字幕付き)|友人リバー・フェニックスとの思い出| Esquire Japan
キアヌ・リーブス独占インタビュー(日本語字幕付き)|友人リバー・フェニックスとの思い出| Esquire Japan thumnail
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