現地時間7月19日(火)、伊坂幸太郎原作の新作映画『ブレット・トレイン』(2022年9月1日日本公開予定)のドイツ・ベルリンでのプレミア上映に登場したブラッド・ピット。レッドカーペットではスカート姿を披露し、注目集まっています。

ブラッド・ピット
Tristar Media//Getty Images
ブラッド・ピット(Brad Pitt)

この日58歳の彼がボトムスに選んだのは、「ANECHO」のデザイナーデュオのひとり、Haans Nicholas Mottがデザインしたブラウンのリネン素材による膝丈スカート。アッパーには同色・同素材からなるジャケットを羽織り、圧巻のセットアップスタイルを構成。足もとはイタリアン・モーターサイクル・ブーツメーカー「Stylmartin(スティル マーティン)」製、ストラップが絶妙なアクセントのライディングブーツで重厚感とブラピらしさをプラス。

こうして全体のバランスは、戦略的に整えられていました。その中でも、インナーの差し色使いもさすがです。トレンドのサーモンピンクのリネンシャツを合わせ…見事、現代にふさわしい人間像に仕上げています。

実はブラッド・ピット、スカート姿を公にするのは初めてではありません。1999年『ファイト・クラブ』のプロモーション時、『ローリング・ストーン』誌でミニドレス姿のストーリーを撮りおろし、誌面を飾っています。 当時は作品のために鍛え上げた筋肉と作品のテーマでもあった“男らしさ”や伝統的男性観と対比させ、際立たせるための小道具だったようですが、今回はナチュラルに取り入れた“本気”のスカート使い…。

これは、近年における気温上昇(そして、気候変動に対する街ぐるみのアクション)で熱いベルリンでの、彼なりの熱さ対策だったのでしょうか?  

german premiere of the feature film "bullet train
picture alliance//Getty Images

これまで、ビリー・ポーターの“スーツドレス”やハリー・スタイルズのスカートルックが話題になってきましたが、いずれも舞台衣装的演出の意味合いが濃かった…とも言えます。ですが、ハリウッドスターの中でも王道中の王道であるブラッド・ピットが、これほどまで自然にスカートを取り入れたことで、これまで幾度となくブランドやデザイナーたちが提案しては伝統的な“男性らしさ”の壁を前に、定番になることなく消えてきたメンズスカートがようやく男性ファッションのメジャーなアイテムになる日も近い…かもしれません。

"bullet train" photocall
Gareth Cattermole//Getty Images
左からブラッド・ピット、共演者のアーロン・テイラー=ジョンソン、ブライアン・タイリー・ヘンリー(Aaron Taylor-Johnson, Brad Pitt and Brian Tyree Henry)。

ちなみに映画『ブレット・トレイン』のプロモーションツアー中には、スカート姿だけでなく、めったに見せないSNSへの登場や他の人の写真にわざと写り込むフォトボムなど、「ブラピらしからぬ」シーンも多く見られ、心境の変化があったのではないかと推測記事を出すメディアも増えています。

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