映画『マトリックス』誕生20周年記念 ― 科学者へ質問「人間を動力源にしてロボットを動かすことは可能か」
映画『マトリックス』に登場する、あるばかばかしいシチュエーションに関して、世界トップクラスの科学者たちにその解説を求めたところ、驚くべき答えが返ってきました。
By Matt Miller and エスクァイア編集部
本記事は、米国人編集者マット・ミラー氏による寄稿となります。
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私(筆者ミラー氏)が子どものころ、初めて映画『マトリックス』を観たときは、人間の体をバッテリーにしてしまうというアイデアに、「デタラメにもほどがある」と思ったものでした。
この映画でキアヌ・リーブスが演じているネオは、蜂の巣箱のようなオフィスで働きながら、現在の生活に違和感を感じていたわけですが、あるとき自分の存在がまったくの虚構であることを知らされます…。彼が現実だと思っていたものは、実は1990年代の地球をシミュレーションした仮想現実で、人間たちが不満を感じないよう、コンピューターによってつくり出されたものだったわけです(と、あらすじをご存知の方も多いと思いますが…)。
実際の世界はマシンに支配されており、人間は彼らのエネルギー源として培養されていたのでした。