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第二次世界大戦を舞台にした傑作映画26選｜戦争を描いた洋画・邦画・アニメ
風刺作品、大作、スリラー、アカデミー賞受賞作、アクション満載のヒューマンドラマなどを集めました。
日本においては、戦後生まれの多くの人も、第二次世界大戦については映画や映像から学んだことがあるはずです。
その物語の中では「善人」と「悪人」という明白な対立があり、英雄的犠牲、秘密、そしてすべての根源にある邪悪で非人道的な悪役というストーリーで繰り広げられているでしょう。そのため第二次世界大戦という題材は、その説得力の強い物語性と自国民へのプロパガンダを目的として、さまざまなテーマによって映画製作されてきました。
そうして私たちは、戦争とその根底にある人道的危機に対する理解を深めていくというわけです。
昔の映画に見られる第二次世界大戦の愛国的描写や、現代映画のより繊細な解釈について考えるには、当時の現実をしっかり理解することも極めて重要です。適切な文脈や分析なしに、戦争においてアメリカは「英雄」だったと安易に受け止めてしまえば、歴史を繰り返してしまう危険を冒すことにもなりかねません…。
言うまでもなく本で学ぶことも重要です。が、ここでは、この歴史上の大きな出来事をきちんと取り上げ、記憶として残している「第二次世界大戦映画」をご紹介します。
『大脱走』（1963年）
ポール・ブリックヒルの同名のノンフィクションを原作とし（かなり脚色を加えていますが）、ナチス・ドイツの捕虜収容所からのイギリス連邦軍兵士の脱出を描いたのが、映画『大脱走』です。映画史に残る名作となりましたが、中でも有名なのがもちろんスティーブ・マックイーンが駆るバイクのシーン。そして脱走と、ナチスによる追跡のシーンです。
『炎628』（日本公開1987年）
ナチスによる東欧占領の残虐性を描いた、ベラルーシの反戦映画です。ベラルーシに住む10代の少年の視点を通して語られ、深刻なテーマに詩的かつリアリズムをもって向き合っています。
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』（日本公開2015年）
ベネディクト・カンバーバッチが、ナチス・ドイツのエニグマ機の暗号を解読した英国の優秀な暗号解読を任された数学者、アラン・チューリングを演じています。彼自身の謎に満ちた人生も物語の見どころとなっています。
『ダンケルク』（2017年）
![Dunkirk - Trailer 1 [HD] thumnail](https://img.youtube.com/vi/F-eMt3SrfFU/maxresdefault.jpg "Dunkirk - Trailer 1 [HD] thumnail")
クリストファー・ノーラン監督の本作品には、ハリー・スタイルズのカメオ出演以外にも多くの魅力があります（もちろん、これも重要なポイントではありますが…）。連合軍がフランス北部のダンケルクから撤退する様子を、陸、海、空からの視点で描いています。
『ジョジョ・ラビット』（日本公開2020年）
![JOJO RABBIT | Official Trailer [HD] | FOX Searchlight thumnail](https://img.youtube.com/vi/tL4McUzXfFI/maxresdefault.jpg "JOJO RABBIT | Official Trailer [HD] | FOX Searchlight thumnail")
アドルフ・ヒトラーを演じられるほど、大胆なコメディアンはそう多くありません。タイカ・ワイティティが監督を務めたこのナチス・ドイツの風刺映画では、主人公の空想上の友だちとしてヒトラーが登場。少年の戦争に対する認識は、その純真さによって歪められていますが、自宅に隠れていたユダヤ人の少女と出会ったことから現実に向き合うことになります。
『スターリングラード 史上最大の市街戦』（日本では劇場未公開、2015年にDVD発売）
ナチスによるスターリングラード侵攻の最中に複雑な愛が生まれる…という、フョードル・ボンダルチューク監督による2013年のロシア映画です。
『サウルの息子』（日本公開2016年）
道徳と精神のサバイバルを激しく描いた本作品は、アウシュビッツの囚人が火葬場から少年の遺体を救うところから始まります。ネメシュ・ラースロー監督による2015年のハンガリー映画で、第88回アカデミー賞で外国語映画賞を受賞しました。
『太陽の帝国』（日本公開1988年）
日本の中国侵略を描いたスティーブン・スピルバーグ監督の壮大な第二次世界大戦映画では、若き日のクリスチャン・ベールが家族と離れ離れになってしまったイギリスの上流階級の男子生徒として主演しています。
J・G・バラードの小説が原作で、ジョン・マルコビッチやジョー・パントリアーノも出演するほか、音楽はジョン・ウィリアムズが手がけています。
『パットン大戦車軍団』（1970年）
フランシス・フォード・コッポラ監督の伝記戦争映画で、名優ジョージ・C・スコットが複雑な人物として物議を醸したジョージ・パットン米陸軍大将を力強く演じています。彼自身は、1945年から3年間、海兵隊に所属していました。
『硫黄島からの手紙』（2006年）
クリント・イーストウッドが渡辺謙を主演に迎えた大作で、戦争を日本軍の視点から描き、アカデミー賞にノミネートされました。
『特攻大作戦』（1967年）
リー・マーヴィン、アーネスト・ボーグナイン、チャールズ・ブロンソン、アメフト選手のジム・ブラウン、ジョン・カサヴェテス、ジョージ・ケネディ、ロバート・ライアン、ドナルド・サザーランドなど、オールスター・キャストで描く第二次世界大戦の大作で、ノルマンディー進攻作戦開始前夜、特攻隊として急遽集められた囚人たちの様子が描かれています。
『地上より永遠に』（1953年）
真珠湾攻撃の前夜の物語で、ハワイに駐留する3人の陸軍兵士（バート・ランカスター、モンゴメリー・クリフト、フランク・シナトラ）がさまざまな恋のもつれを経験することになります。
『ヒトラー 〜最期の12日間〜』（日本公開2005年）
ナチス総統の個人秘書官だったトラウドゥル・ユンゲの視点で語られる、ベルリンの地下壕に隠れたアドルフ・ヒトラーの最期を描いたオスカー賞候補のスリラー作品です。
『シン・レッド・ライン』（日本公開1999年）
テレンス・マリックが20年ぶりに監督した作品であり、ショーン・ペン、エイドリアン・ブロディ、ジョージ・クルーニー、ジョン・キューザック、ウディ・ハレルソン、ジャレッド・レト、ニック・ノルティ、ジョン・C・ライリー、ジョン・トラボルタなどの出演で、戦争の悲惨さを静かに映し出しました。
『ライフ・イズ・ビューティフル』（日本公開1999年）
ユダヤ系イタリア人の父親が、ホロコーストの危険な真実から息子を守ろうとする物語。1998年の第51回カンヌ国際映画祭で審査員グランプリを受賞し、1999年の第71回米国アカデミー賞では作品賞ほか7部門にノミネートされながら、主演男優賞、作曲賞、外国語映画賞を受賞しています。さらに、トロント国際映画祭の観客賞やセザール賞の外国映画賞も受賞しています。
『史上最大の作戦』（1962年）
ジョン・ウェイン、ヘンリー・フォンダ、ロバート・ミッチャム、ショーン・コネリーなど60年代の豪華俳優陣が出演し、連合国側とドイツ側のさまざまな視点からノルマンディー上陸作戦を描いた第二次世界大戦の大作です。
『イングロリアス・バスターズ』（2009年）
アルド・レイン中尉（ブラッド・ピット）率いる連合国軍のレジスタンスがナチスを追い、修正主義的な歴史に加担するという、第二次世界大戦を題材にしたタランティーノ監督のはちゃめちゃな作品です。
