「007」シリーズ映画のテーマソングに起用された楽曲アルバム集
歴代のジャームズ・ボンドが活躍する映画『007 ゴールドフィンガー』から『007 ノータイム・トゥ・ダイ』まで、「007」シリーズで起用された楽曲をまとめてご紹介します。
ジェームズ・ボンドシリーズ映画は監督や俳優は変われど、コアとなる部分はブレることなく継承され続けています。当然映画のオープニングシーンもそのコアの主要部分であり、昔からの伝統的な演出が引き継がれています。
スクリーンを横切ろうとするボンドが真ん中まで歩いたところでいきなり拳銃(ベレッタのときもワルサーのときも)を撃ち、そして上から血が流れたかのようにスクリーンが赤に染まっていく…。これはタイトル・デザイナー界の巨匠モーリス・ビンダーがデザインしたオープニングタイトルであり、いわゆる“ガンバレル・シークエンス”として多くの人々に愛され続けています。これを毎回楽しみにしている人も少なくないはずです(そんな中、ちょっと変わったオープニングタイトルを実施した、ダニエル・クレイグ版ボンド第一弾『カジノ・ロワイヤル』もかなり素敵ですが…)。
そして、そんな高次元に様式化されたタイトルクレジットを背景に流れ出すオリジナルテーマソングも、われわれの胸の高鳴りをさらにピークへともたらしてくれます。これから始まるアクションの数々のトーンを反映したメロディとテンポで、そのエピソードに現代の息吹を吹き込んでいます。そんなわけで、ダニエル・クレイグのボンド映画ではショーン・コネリー時代のような滑らかなテーマソングを聴くことはできないというわけです。
とは言え、いつの時代のテーマ曲も、観ているわれわれの思い出の栞になったかのように、その時代に自身がどうであった?を思い起させてくれながら、このスパイ映画の深い魅力を再確認させてくれるものなのです。ここでは最新作『007 ノータイム・トゥ・ダイ』のヒットを記念して、歴代のテーマソングを公開順にご紹介します。