The BBB Information へようこそ。これは過去10 年分の「Esquire The Big Black Book」 から抜粋された最良のアドバイスを集めたもの。人生は複雑です。私たちはそれを、さらに複雑にするためにここにいるのかもしれません。
上の写真は1951年の映画『A Streetcar Named Desire(邦題:欲望という名の電車)』で、Marlon Brando(マーロン・ブランド)扮する兵隊あがりの工場労働者スタンリー・コワルスキーの一場面から。この映画のヒットによって、同時にマーロン・ブランドへの人気も急上昇。さらに映画内ではTシャツ1枚で多数登場し、その姿が当時は実に刺激的であったため、そのままTシャツのスタリングに火がつけたというわけだ。ここでのTシャツはまだまだワイルドで、まさにマスキュリン。
こうしてこの映画によって、Tシャツというアイテムをアンダーウェアとしてでなく、ファッションとして(マスキュリンさを強調する思いを込めて)1枚で着こなすことが爆発的に広まるきっかけとされている。絶妙の袖丈は、ワイルドさを高めている。
1881年5月17日付の「ニューヨーク・タイムズ」紙では、冬用から春用のアンダーシャツに切り替えた結果、ニューヨーク市では数千人が死亡したと推定した。これは由々しき問題であった。アンダーシャツを着たら汗がもっと出るのだろうか? さらに、ドレスシャツから汗が透けて見えるのだろうか?
専門家に相談した結果、われわれの結論はこうだ:薄手のコットンアンダーシャツを着れば、ドレスシャツを身体から守りつつ、暖かい気候でも涼しさを保つことができる。第一にコットンは、身体から湿気を発散させ、体温を安定させる。そうして快適さを最大限にする。第二に、コットンはもともと通気性のある素材:コットンの生地を構成する糸それぞれは中空状態の構造にになっており、しかも1本1本の繊維が天然のよじれをもち、適度な硬さと弾力性をつくり出している。
また、中空で天然のよじれをもっているため、日干しすることにより吸収した湿気を放湿するとともに、ふっくらとよみがえる回復力もある。さらに冬には保温性を高め、夏には冷却空気の層をつくり出すとされている。
※しかし現在では、科学の発展によって化学繊維にその座を奪われていると言っていい。化学繊維に比べ、吸った汗が乾くのに時間がかかること…それが一番の弱点と言えるだろう。とは言え化学繊維のそのほとんどは、石油由来のもの。ここに来て、再びコットン素材の立ち返るのもいい時期かもしれない。
チープシックな
アンダーTシャツなら
白のクルーネック
ポイント: ドレスシャツなど、上に着るアイテムにVゾーンが開いている場合、そこからこのアイテムが見える。それは最悪の事態と言える。あえて、そこを狙う人もいるが、古(いにしえ)のマナーでは、違反となっている。そうをどう判断するかは、あなた次第だ。
グレーのクルーネック
ポイント: 白と同様、Vゾーンが開いている場合にそこから見えることは避けるべき。だが、白に比べれば白のドレスシャツの下から透けにくいという利点もあるが…上のドレスシャツなどにこのTシャツのネック部分や袖部分のエッジなど、当たりが出ることは白もグレーも否めない。
白のVネックTシャツ
ポイント: 上にポロシャツやドレスシャツを着こなし、第一ボタンまでは外して見えることはないだろう。しかし、これも同様に当たりが出ることは否めない。そして過激な胸毛の露出には気をつけるべき。
白のタンクトップ
ポイント: 胴体の汗をかきやすい部分をカバーするが、脇汗に関しては無力と言える。