1960年代~70年代にかけて、俳優としての地位を確立したスティーブ・マックイーン。彼が“キング・オブ・クール(The King of Cool)”と呼ばれているのは、劇中では「アンチヒーロー」的(物語の主要人物であるが、勇気があって道徳的な行動を披露するヒーロー的な性質を持たない者のよう)なキャラクターを演じることが多く、それが1960年代における反体制文化に共通するものだったからでしょう。

そしてさらに、彼のスタイル(オフ時も含めた着こなし)がこれ見よがしに華美なものでなく、共感の持てる等身大のカッコよさを表現していたからに違いありません…。

ヴィンテージのウォッシュデニム、白Tシャツ、クラシックなニットウェアという彼のワードローブは、どんな男性のクローゼットの中にたいてい含まれているものばかり――そして、“買い物カゴに入れる”をクリックすれば簡単に加えることができる――アイテムばかり。一時的な流行よりも、クラシックな服に比重が置かれているのです。

そして、彼が愛用したサングラスとして知られるペルソールの(定番サングラス『649』を折りたたみ仕様にした)『714』にも、その嗜好(思考)が当てはまるのではないでしょうか。

ペルソール(Peirsol) 【正規取扱店】 折りたたみ式サングラス Crystal (24/51 HAVANA BROWN)

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マックイーンは、この折りたたみ式サングラスを撮影の合間に着用したばかりでなく、主演した映画の中でもかけていました。彼がこのサングラスをかけて登場した最初の映画は、1968年の『華麗なる賭け(The Thomas Crown Affair)』。かけていないシーンを思い出すほうが難しいくらいでした。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
The Thomas Crown Affair (1968) ORIGINAL TRAILER [HD 1080p]
The Thomas Crown Affair (1968) ORIGINAL TRAILER [HD 1080p] thumnail
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同じく1968年公開の映画『ブリット(Bullitt)』でも、このサングラスを着用しています。その後はスクリーンに登場することはなくなりましたが、1971年の映画『栄光のル・マン(Le Mans)』の撮影中には、相変わらずバックステージで愛用していました。これは映画はル・マン24時間レースを題材にした作品です。

折しもこのフランスの耐久自動車レースは、2023年に節目となる100周年を迎えました

この記念すべきル・マン100周年に際して、イタリアのアイウェア愛好家たちがマックイーンの魔法を味わいと願っている気持ちをペールソールは察したのでしょう。今年、6月7日~11日の5日間(決勝は10日にスタート)にわたって行われたル・マン24時間レースの開催期間中にペルソールは、特設野外映画館を設置して世界でよく知られたモーターカルチャー映画を上映。そしてメインレースビレッジでは、マックイーンデザインのブースを開設。このレースに訪れた人々は彼の果敢な冒険を回顧しながら、新色となるアイボリーとゴールドの「714」を購入できるようになっていたそうです。

目を引く白いフレームは、手作業で仕上げられたアイボリーのアセテートにゴールドのエングレービング、さらに24Kゴールドプレートのレンズ、そしてル・マンで着用したマックイーンのジャケットからインスピレーションを得た、レーシングストライプの入った記念の白い収納箱も用意。オン・ザ・トラックでもオフ・ザ・トラックでも、“クール”を目指す人にはぴったりのアイウェアの登場です。

ありがたいことにル・マン24時間レースを観に行けなかった人でも、ペルソールのウェブサイト(英語版)でこの新作モデルから、マックイーンが愛用するきっかけとなった伝統的なべっ甲デザインも確認することが可能です。

●お問い合わせ先
ルックスオティカジャパン カスタマーサービス
TEL 0120-990-307


Source / Esquire UK
Translation / Satoru Imada
※この翻訳は抄訳です