自らの影響力に気付き、世界観を具現化したアーティストたちのブランド。あなたはいくつ知っていますか?
ファッション、音楽、アート、これらが密接に関係しているのは言うまでもありません。その証拠にアートとファッションは、これまで1965年に「イヴ・サンローラン」が発表した「モンドリアン・ルック」を筆頭に、多くのデザイナーたちがアートからインスピレーションを受けたりコラボレーションを行っています。
また、70年代中盤に起きたパンクブームでデビューしたセックスピストルズの衣装を手掛けたことによって、ヴィヴィアン・ウエストウッド氏は音楽とファッションの融合を証明してくれています。
近年ではストリートウエアのトレンドにより、ラッパー(音楽)とファッションのコラボレーションという関係が特に熱くなっています。スポーツウエアブランドの「アディダス」と音楽プロデューサーのファレル・ウィリアムスとのコラボレーションでは、毎シーズン新しいスニーカーを登場させています。「Dior」と「ナイキ」のコラボで誕生した「Air Dior」のイメージモデルには、ラッパーのトラヴィス・スコットが起用されてもいます…。
業界は、これらのアーティストが爆発的な話題を生み出す力を持っていること、そして、彼らのファンが彼らのようなファッションに身を包みたいと切望していることをはっきりと認識しています。そのため、「Air Dior」や「Air Jordan 1 Retro High」などは再販される二次流通サイトにおいて、1足5万円以上といった高値で取り引きされたりしているのです。
セレブたちも、自身の影響力に関して気付いているのでしょう。今日では、多くのセレブが独自のブランドをつくりはじめ、まるでパンケーキのように販売しています。その中でも、主要なブランドをまとめてみました。
ファッションウィークにも顔を出し、エメラルドの「パテック フィリップ」の時計を持っていたり、「ラフ シモンズ」のジャケットに500万円近くお金を使うことに躊躇したりしないドレイクが、ファッションを好きでないわけがありません。
彼が「OVO(October's Very Own)」を手掛けることを発表したとき、すでに彼は、その成功を確信していたことでしょう。そうしてドレイクがプロデュースする、フクロウのロゴが印象的なこのブランドは、2019年には売上高5000万ドルを超えていました。
公式サイト
ジャスティン・ビーバーが、このスマイリーと「drew」の文字が描かれた服を着用している画像を何度も見たことのある方も少なくないでしょう。例え彼のインスタをフォローしていなくとも…。
これは彼が、2018年にデザイナーのジャンピエロ・ダレッサンドロ(Gianpiero D'Alessandro)とスタイリストのライアン・グッド(Ryan Good)と共に立ち上げたブランドになります。
そう、わずか2年で、他のアーティストたちに自身のロゴおよび名前が施されたウエアを着させることができたのです…。ちなみに「drew(ドリュー)」とは、ジャスティン・ビーバーのミドルネームです。
レッドカーペットでもひと際存在感を放つことで有名なタイラー・ザ・クリエイターは、名前の通りラッパーではなくクリエイターの肩書を持っています。
彼の着こなしと同様にブランドのアイテムも、ユニークでカラフルなスタイルを構成するアイテムがそろっています。タイラーのファンたちは、彼のスタイルを忠実に表現してくれるブランドの誕生を切望し続けていました。そうして2011年に、この「Golf Wang」が誕生したというわけです。
人気ラッパーとして活躍するポスト・マローンですが、彼はさまざまな顔も持ちます。eスポーツチームの運営会社「Envy Gaming」の共同所有者であり、ワインブランド「Maison 9」を持ち、お気に入りの飲み物「Bud Light(バドライト)」とコラボして自身の商品ラインも展開しています。
彼のつくるアイテムは、ツアー日程がプリントされたTシャツやスウェットシャツなど、ミュージシャンにとって典型的と言えるアイテムではありません。「PULL & BEAR」や「H&M」などで、フランチャイズ展開されているようなアイテムです。
ファレル・ウィリアムスが、ファッション好きなことは有名な話です。それもかなりのレベルで…。2014年以降、彼は「アディダス」とコラボレーションによってスニーカーを手掛けているばかりではなく、2つのストリートブランドにも携わっています。
そのひとつが「Billionaire Boys Club」で、ファレル自身のスタイルを落とし込んだ都会的でカジュアルなスタイルを展開しています。もう一方は、2004年に「ビリオネアボーイズクラブ」のシューズラインとして始動した「ICECREAM」であり、ヒューマンメイドでデザインを販売するマルチブランドプラットフォームです。どちらのブランドも、日本人デザイナーMigoと共同で立ち上げています。
トラヴィス・スコットは、ファンとのつながりをとても大切にするラッパーの1人です。そして1年365日、誇りと共に自身の商品を着用しています。
「ナイキ」とのコラボレーションスニーカーは、毎回即売するほど人気で、二次流通では定価の数倍の値段で取引されるのが通例となっています。
また、アストロワールドツアーの限定Tシャツとスウェットも人気が高く、自身のウェブサイトで24時間おきにツアーアパレルを入れ替えで販売するという新しい手法を展開することで注目を集めていました。
公式サイトSource / ESQUIRE ES
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