バーニー・サンダース氏がパワーアップして戻ってきました。米バーモント州の上院議員である彼は、ジョー・バイデン大統領とカマラ・ハリス副大統領の就任式に出席。それも、バーモント州バーリントンに本拠を置くスノーボードブランドであり、彼の長年の支持者である「BURTON」のロゴ入りのダウンジャケットを着て現れたのです。
このジャケットに、見覚えがある方も少なくないでしょう。彼が2020年3月に配信した、トランプ元大統領へ「国防生産法を活用し、医療従事者たちを守るべき」だと訴えるためのキャンペーンビデオで着用していました。上下両院を通じて無所属議員としてアメリカ史上最長のキャリアを継続しているサンダースは、労働者のための政策を提唱したり、米国の悲惨な医療制度のさらなる改善、LGBTQ＋などのマイノリティの権利保護を訴えており、多くの支持者を抱える政治家の1人です。
2016年と2020年に米大統領選の民主党候補者に選ばれましたが、2016年はヒラリー・クリントン氏、2020年はジョー・バイデン氏に敗れています。
今回の就任式でも彼の根強い人気ぶりが、SNSを通して証明されています。就任式に到着してまもなく、正装スタイルの黒いコートをまとった人々の中で、防寒は完璧そうなダウンジャケットにミトンを合わせたスタイルで座るサンダースの姿が、SNSで話題になっていました。
彼が着用しているジャケットは、すでにほとんど売り切れています。また、同時に印象的なノルディック柄のミトンは、彼が市長をしていたヴァーモント州で教師をしているジェン・エリス氏がつくったものだそう。彼女のツイッターによると、このミトンはウールのセーターとペットボトルを再利用した素材でつくられ、フリースで裏打ちされていると言います。
今回の就任式で、「有名ブランドが提供する素晴らしい衣装や、スタイリッシュな装いがバイラルスタイルとなるだろう」と高をくくっていた方も多いはずです。しかし、その予想を大きく超え、バーニー・サンダース氏は地元で購入したアイテムで身を包み、信条が揺るぎないものであることを示しています…。
このことは、このコロナ禍で苦しみを経験した多くの国民にとって、心から共感できるスタイルでもあったことでしょう。
Source / ESQUIRE US
