映画『DUNE/デューン 砂の惑星』ファンの皆さん、DUNE(デューン)こと荒涼の惑星「アラキス」に戻る準備はできていますか? とは言っても、この映画のパート2に関して、プロジェクト自体は2021年10月に承認されてはいますが、現時点でこれに関する公式ニュースは空白になったままなのです。そう、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督には、次なるメインキャストは誰にするか? という重要な仕事が待っているのです(とは言え、もう決まっている可能性も無きにしも非ずですが)。そんな中、「どんな情報でもいいから、パート2の情報が知りたい。それでファンどおしで語り合いたい」と、固唾をのんで待ち望んでいる人も少なくありません。

現に、噂レベルの話が拡大中となっています。その中心となっているが、やはりキャスティングに関してで、ハリー・スタイルズやロバート・パティンソン、フローレンス・ピューの名が浮上しています。…ということで、「エスクァイア」編集部ではこの噂の渦中にある候補者それぞれが、続編に参加するために必要十分な魅力を持っているかどうか? を分析してみました。

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フェイド=ラウサ役は誰になる?

主役側であるアトレイデス家と対峙する宿敵、ハルコンネン家の人間であるフェイド=ラウサに関して。1984年のデヴィッド・リンチ版では、ミュージシャンのスティングが演じていました。2021年のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督版ではどうかと言うと…はい、登場していませんでした。しかしながら、パート2に登場することに関しては既にドゥニ・ヴィルヌーヴ監督も認めているところです。

「フェイド=ラウサの登場はパート2に残しておいたほうが、より品格を与えることができると思ったんです」と監督は、インタビューでその理由を明かしていました。このキャスティングについては、以前から憶測が飛び交っています。とは言え結果、それが誰になろうとも、このキャラクターがパート2において重要なキーパーソンとなることは間違いないでしょう。

フェイド=ラウサとは、ウラディミール・ハルコンネン男爵(演:ステラン・スカルスガルド)の甥であり、ポール・アトレイデス(ティモシ―・シャラメ)の箔付け役的な存在になります。裏切り者で野心家のフェイドは、叔父の地位を継ぐことに焦りを感じています。そして、男爵のほうはさらなる壮大な計画を持っており、それは「甥であるフェイドを皇帝として即位させる」というもの。そしてフェイドとポールは、対立する貴族階級のリーダーとして宿命的な衝突を引き起こながら、激しいライバル争いをしていくわけです。

つまり、フェイドを演じるのはティモシー・シャラメと互角に渡り合える俳優でなければならないのです。そして、シャラメ演じる主人公ポールと究極の権力との間に立ちはだかる、恐るべき悪役を説得力を持って体現できる人物でなければならないというキャラクターが必須となるわけです…。

先日、ゴシップブログ「DeuxMoi」上で「ハリー・スタイルズ、トム・ホランド、ロバート・パティンソンが同じ役を争っている」という投稿がありました。それに対し、ネット上はさらに熱い議論が飛び交っていたのです。つまり、これはフェイド役のことに違いありません。

その中で、「この役に求められる狂気的な悪意を表現できるのは、パティンソンしかいない」と意見がありましたが、これに賛成する人は多いでしょう。シャラメとパティンソンは、映画『キング』で共演した経験もあります。しかもパティンソンにとって、シャラメをいじめて喜ぶ社会病質者を演じるという経験は、これが初めてではないのですから…。

この噂は、『DUNE/デューン 砂の惑星』の発表後に謎めいたツイートで炎をあおった映画『エターナルズ』の主演の一人、バリー・コーガンにも流れています。彼はパート2の発表後、絵文字2つで誰かに信号を送るようなツイートをするという怪奇行動で人々を戸惑わせました。

そんなわけで「ESQUIRE」は、パティンソンかバリー・コーガンを推します。彼らはそれぞれ、殺人的で狂気の沙汰を起こす狂人を演じるに必要十分な資質を備えているからです。ホランドとスタイルズには申し訳ないですが、「この役を演じるにはいい男すぎる」と言えるのです。

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イルーラン姫役のキャストは?

フランク・ハーバートの原作『デューン』では、ポールの目を通してイルーラン姫に出会うことができます。

「ポールはついに、背の高い金髪の女性に目を留めた。緑色の目をしたその顔は、貴族的な美しさで、古典的で、涙を流すこともなく、完全に無敵であった」。

小説の各章には、ポールが抱く彼女へのエピグラフ(文書の巻頭に置かれる引用的な詩、短文のこと )で始まっています。デイヴィッド・リンチ版では、これをモノローグのようなナレーションで再現していました。しかしヴィルヌーヴ監督は、1作目でこの構成を取り入れていません。ですが、パート2で彼女が登場するのであれば、この手法を取り入れられる可能性はあるでしょう。

イルーラン姫のキャストには、フローレンス・ピューとアニャ・テイラー=ジョイの噂があります。とは言え『DUNE/デューン 砂の惑星』では、性別や人種が逆転したキャスティングが行われ、ヴィルヌーヴ監督によって既成概念にとらわれない発想に意欲的であることを証明しています。ピューとシャラメの『リトル・ウーマン』再結成はうれしいですが、ピュー対テイラー=ジョイとなった場合、「ESQUIRE」ではテイラー=ジョイに軍配を上げるでしょう。

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皇帝シャダム4世役のファンの予想

宇宙を支配する皇帝シャダム4世。このキャラクターには有力な候補者はおらず、ファンの間でキャスティング予想が行われているだけです。最も頻繁に挙げられる名前は、マッツ・ミケルセン、マイケル・ファスベンダー、ベニチオ・デル・トロなどです。

この役には、狡猾でプライドが高く、最終的には災難に見舞われる運命にある男を演じることができる人が求められます。もはやこれは、「ミケルセンのための仕事」と言うしかないでしょう。

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エイリア・アトレイデスの配役は未知数

『DUNE/デューン 砂の惑星』では、ポールの妹である幼いエイリア・アトレイデスの姿を少しだけ見ることができます。パート1では、ポールの予知夢の中でレディ・ジェシカ(演:レベッカ・ファーガソン)の腕に抱かれていましたが、パート2では、このポールの妹がもっと大きな役割を果たすこととなるに違いありません。

アリアは胎内で "命の水"を浴びたため、子どもの身体のまま、大人のベネゲセリット牧師の母の超能力を持ちます。子役のキャスティング予想は難しいので、この件は様子見が良いでしょう。

Source / ESQUIRE US
※この翻訳は抄訳です。