ドルチェ＆ガッバーナがオートクチュールの遺産にスポットライトを当てたエキシビションを開催

クラフツマンシップとイタリアの伝統への愛情が、ドルチェ＆ガッバーナの服をより見応えのあるものにしています。

By Carmen Bellot公開日:2024/05/04

Dolce&Gabbana

ドルチェ＆ガッバーナ史上初のエキシビション

ラグジュアリーファッションのオートクチュール作品を手にする人は、ほとんどいないかもしれません。ですが、ミラノで開催されている新しいエキシビションは、その距離を縮めることを約束してくれるようです。

イタリアファッションの柱のひとつとして、ドルチェ＆ガッバーナのオートクチュールコレクションは、2012年に「アルタモーダ」、2015年にメンズ向けの「アルタサルトリア」をスタートして以来、その発表が毎年待ち望まれてきました（2023年、ドメニコ・ドルチェとステファノ・ガッバーナはWWDに対し、クチュールの顧客の半分が男性であることを明かしています）。

Dolce&Gabbana

「From the Heart to the Hands: Dolce&Gabbana（フロムザハートトゥザハンズ：ドルチェ＆ガッバーナ）」展は、ドルチェ＆ガッバーナのデザインがこれほどまでに展示されるのは初めてということで、美しく創作られた衣服だけでなく、デザイナーのアイデアに火をつけるインスピレーションポイントも期待できます。

各部屋はアート、建築、バレエ、オペラなど、2人の作品に影響を与えたイタリア文化の一部を中心に構成。洋服の間には、ドルチェ＆ガッバーナのデザインと対話しながら制作されたビジュアル・アート作品が展示されています。

クチュールに込められたファンタジーとクラフツマンシップを愛する人にとって、この展示は見逃せないものと言えます。そして、ドルチェ＆ガッバーナの熱心なファンでなくても、その真価を認めることでしょう。全てが本当に素晴らしいのです。