ハイブランドのスーツ、その真価とは

貫禄あふれるネイビーのピンストライプ生地によるダブルブレストスーツにあっても、どことなく柔らかさや軽さを感じさせるのはコットンをベースにシルク、カシミヤを混紡（こんぼう）した生地ゆえ。

ラベンダーのシャツを用いたタイドアップが華美になりすぎることなく、適度な色気をもたらしています。

スーツ50万1600円、シャツ10万2300円、ネクタイ参考商品、チーフ2万900円（すべてラルフ ローレン パープル レーベル／ラルフ ローレン TEL 0120-3274-20）タイバー5940円（ファイン アンド ダンディ／ユーソニアン グッズ ストア TEL 03-5410-1776）

近づくほどマイクロハウンドトゥースがあらわになるスーツは、リネン52% × コットン48%からなる混紡生地を用いた軽やかな仕立てが魅力。

コットン製のチルデンセーターにマッチするカジュアルな雰囲気を備えつつ、クラシックな柄そしてチェンジポケットなどのあしらいが品を保ってくれます。

ジャケット6万4900円 公式サイト、パンツ2万900円 公式サイト、セーター2万900円、Tシャツ（3枚セット）6600円（すべてブルックス ブラザーズ／ブルックス ブラザーズ ジャパン TEL 0120-02-1818）

エルメネジルド ゼニア社の生地にあって、最も質の高さに定評がある「トロフェオ」です。

シルク混のこの高級生地は適度な光沢となめらかさを備えつつ、ピンヘッド生地により軽やかな雰囲気もあり。

赤いウインドーペーンも相まって、こんなリラックスした装いもサマになります。

スーツ44万円 公式サイト、セーター15万2900円（2点共ゼニア／ゼニア カスタマーサービス TEL 03-5114-5300）

「トム フォード」のスーツを語る上で欠かせないのが、映画『007』シリーズでダニエル・クレイグが着用したいること。そんな中、新しいモデル「オコナー」に注目を。

細身のラペル、そして美しいウェストシェイプを備えた一着は、例え軽く羽織っても、男らしさがにじみ出ます。グレーのピンヘッド生地が、とてもシックなアティチュードを醸します。

スーツ49万5000円、シャツ12万1000円、ネクタイ3万3000円、チーフ2万4200円（すべてトム フォード）、眼鏡5万1700円（トム フォード アイウエア／以上トム フォードジャパン TEL 03-5466-1123）

写真右のスーツは、ダブルの打ち合わせが狭い「ワンアンドハーフブレスト」。こちらは「ブルネロ クチネリ」特有のデザインです。羽織るだけでもサマになり、上質なウール生地と仕立ての軽やかさがより際立ちます。

写真左のスーツは、リネン、ウール、シルクの3種混生地を採用。その質感にはデニムのようなリラックス感があり、ウールカシミヤのポロシャツが抜群の相性を見せます。

（写真右）スーツ49万5000円、シャツ7万7000円、ネクタイ3万9600円、チーフ3万3000円、ベルト7万9200円（すべてブルネロ クチネリ／ブルネロ クチネリ ジャパン TEL 03-5276-8300）

（写真左）スーツ61万500円、ポロシャツ11万4400円（2点共ブルネロ クチネリ／ブルネロ クチネリ ジャパン TEL 03-5276-8300）

ブリオーニの創業75周年を記念したモデル「ヴィルジリオ」の新作はリネンをベースにウール、シルクを混紡した清涼感あふれる一着です。

幅広のラペルとサイドアジャスターを配したトラウザーズが男らしさを醸しつつ、デニムシャツによるアンタイドが似合う…そんな親しみやすさも魅力です。

スーツ79万2000円、シャツ7万400円、Tシャツ3万7400円、チーフ2万4200円、靴 参考商品（すべてブリオーニ／ブリオーニ クライアントサービス TEL 0120-200-185）

Model / Takashi Sakurai（INDIGO）、Takeshi Watanabe（INDIGO）
Styling / Masahide Takeuchi（CODE）
Hair & Make-up / Kazuya Matsumoto（W）
Edit / Satoru Yanagisawa