ナイル・ホーランのスタイルの変遷をたどる

最初にピックアップするのは、ワン・ダイレクションのリアム・ペインとハリー・スタイルズとともに、BBCミュージック・アワードのレッドカーペットに登場したときのクラシックな衣装です。

ナイルの光沢のあるボンバージャケットは、レッドカーペットを輝かせる素晴らしい演出でした。

飾り気のないグレーのクォータージップ、白いパンツ、そして青と白の靴を履いて満面の笑みを浮かべてラウンド中。

ナイルはごちゃごちゃした印象を避けるため、プリントや柄を同じコーディネートで複数使わないように意識しています。ここではブルーのチェック柄のスーツに、同色系の水玉模様のネクタイを締め、ポップなオレンジ色のポケットチーフを組み合わせました。

ブルーのモノトーンの完璧なセットアップに、清潔感のある白いスニーカーを合わせたスタイルを披露。

ナイルが選んだターコイズのジャケットは、シンプルでクラシックなブラックTシャツとパンツに、スタイリッシュな彩りを添えました。

二人の音楽界のスーパースターは、まばゆい存在感を放ちます。ここでナイルは、ジャケットの選びのプロであることを見事にアピールしました。

カントリーミュージック協会賞では、ナイルとマレン・モリスがコラボ曲『Seeing Blind』を披露。そして着こなしでは、光沢のあるシルバーのディテールが施されたネイビーのスーツでスタイリッシュな印象を放ちました。

彼の初のソロアルバム、「Flicker」のプロモーションとして行われたワールドツアー「フリッカーワールドツアー」でのワンシーン。

ナイルはステージ上でも間違いなく目立つ、魅力的な赤い模様が入ったニュートラルカラーのポロシャツを着て登場しました。

デニム・オン・デニムに、快適な白いTシャツにコンバースを合わせる…。これが“成功のスタイル”と評価されました。

第40回ブリット・アワードで、ナイルのベルベットスーツが注目の的となりました。

トークバラエティ『レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン』のパフォーマンスでは、ナイルはスタイリッシュなピンクのダブルブレストスーツに新しい白いスニーカーを合わせて会場を熱狂させました。

アルマーニのショーでは、レトロなトップスとビッグパンツに同系色のベルト、エレガントなローファー、そして丸いフレームのサングラスを合わせました。

このスタイリングは、ナイルが初期のオールブラックの定番コーディネートから大きく進歩した証です。

ヴェルサーチのイベントでは、レザージャケット、プリントのトップス、ゴールドの装飾が施されたローファーでド派手な印象をつけ加えました。

ナイルがオールブラックのスタイルを進化させた、もう一つの事例です。音楽オーディション番組「The Voice」最終回の第2部では、彼は花柄のスパンコールが施されたセットアップを選びました。

最後になりますが、彼は夏にぴったりのクリーム色の組み合わせで、クールでカジュアルな印象をつくり上げています。

ロンドンのミニ・フェスティバル「Capital Summertime Ball 2023」に登場したナイルに関して、「彼はワントーンのスタイリングで失敗したことはない」と言っても過言ではないでしょう。

Translation / Yumi Suzuki
Edit / Satomi Tanioka
※この翻訳は抄訳です