名作が勢ぞろい、高評価のジョニーデップ主演映画TOP10
クセのあるキャラクターを演じることが印象的なジョニー・デップ。…ですが意外にも、彼の演技の幅は広く柔軟なものでした。
ジョニー・デップは、ハリウッドで最も多才な俳優の一人です。 身なりの良いギャングや酔っ払った海賊、エキセントリックなキャラクターを演じている場合でも、ジョニー・デップは常に皆さんの頭の中に残る俳優と言えるでしょう。
「私は、自分の見た目の印象を大きく変化させるというアイデアが大好きです。それは観客の皆さんが、それを望んでくれていることを感じているからでもあります。その期待に応えるよう、毎回違う印象を与えて皆さんを退屈させないよう心がけています」とデップは話します。
彼は映画で出演を繰り返すたびに、そのキャリアを厚く柔軟な様相へと進化させていきました。今後もオスカー俳優にふさわしい1つのさまざまな個性に注目しましょう。そこで今回、彼のこれまでの演技の中でも、IMDb(米国で高い人気を誇る映画情報サイト)で評価の高い映画を10本紹介しましょう。
第10位:『パブリック・エネミーズ』(2009)
警察をあざ笑うかのような大胆な手口で、次々と銀行を襲った銀行強盗ジョン・デリンジャーの物語。ここで銀行強盗を見事に演じたデップ。
逮捕されてもすぐさま脱獄し、再び銀行強盗に手を染めるデリンジャー一味。しかし協力者たちは、「お前のやり方はもはや時代遅れ」だとデリンジャーを切り捨てます。一方で彼らを追う捜査局は、地方支局から武闘派捜査官を呼び寄せ、デリンジャー一味に近づきます。
共演者にクリスチャン・ベール、チャニング・テイタム、マリオン・コティヤールと、演技派俳優が勢そろいした本作。これまでに多くの犯罪映画を手がけてきた、マイケル・マンがメガホンを取りました。
IMDbの評価:7.0
第9位:『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』(2007)
腕のいい理髪師ながら、愛用の西洋カミソリで客を次々と殺めていくスウィーニー・トッド(デップ)と、彼を助け犠牲者の肉をミートパイにしていたラヴェット夫人(ヘレナ・ボナム=カーター)を描いた物語。
本作での好演によって、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされました。刃物による殺人や焼殺シーンなどが描かれていることから、R15+指定(15歳以下は鑑賞禁止)を受けた作品です。
IMDbの評価:7.3
第8位:『ブロウ』(2001)
本作は1970年代に伝説のドラッグ・ディーラーとなった、ジョージ・ユングの半生を描いた物語です。
若きジョージは、ドラッグの業界で成功する方法をよく理解していませんでした。好奇心旺盛な彼は裏社会に飛びこんで、成功を収めます。しかしながら友人の裏切り、家族との別離、逮捕など、波乱に満ちた人生を歩むことになります。
ジョージの象徴的な髪型が印象的。そして、共演者にはペネロペ・クルスやエマ・ロバーツなど、美しい演技派女優がそろっていました。
IMDbの評価:7.6
第7位:『ラスベガスをやっつけろ』(1998)
風変わりなジャーナリストであるラウル・デューク(デップ)はラスベガスを訪れ、バイクレース「ミント400」について取材します。
デップはラウルのモデルである、原作者ハンター・S・トンプソンの付き人となって彼の仕草や癖をマスターし、髪を剃って彼と同じような頭にしたことで注目を浴びました。
本作には、ベニチオ・デル・トロや(スパイダーマン役で知られる)トビー・マグワイアやキャメロン・ディアスなど、多くのスターが多数出演しています。
IMDbの評価:7.6
第6位:『ネバーランド』(2004)
劇作家ジェームズ・マシュー・バリー(デップ)が、ピーター・パンのモデルとなった少年ピーター(フレディ・ハイモア)と出会い、その物語を完成させるまでを描いた実話を基にしたヒューマンドラマとなっています。
大人になりたくない少年ピーター・パンは、自由奔放を大切に生きるジョニー・デップと似ているても言えるでしょう。したがって「ピーター・パン」の劇作家ジェームズ・マシュー・バリーの役をデップが演じたことは、不思議ではありませんでした。
本作でデップは、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされています。
IMDbの評価:7.7
第5位:『フェイク』(1997)
覆面捜査官のFBIエージェント、ジョー・ピストーネが書いた本「Donnie Brasco: My Undercover Life in the Mafia」(原題)に基づいてつくられた作品である本作。
ジョーは偽名ドニー・ブラスコの名前を使って、ニューヨークのマフィア家に潜入したことで知られています。そんな複雑な役柄を、デップは完璧に演じました。
名優アル・パチーノと演技派俳優マイケル・マドセンが共演。潜入捜査官である真実と、一人のマフィアという偽りの狭間で苦悩するデップの姿にご注目ください。
IMDbの評価:7.7
第4位:『エド・ウッド』(1994)
「史上最低の映画監督」と言われた映画監督のエド・ウッドを題材にした伝記映画が本作です。
彼の風変わりな性格と物語への情熱を、デップは見事に好演していました。ティム・バートンがメガホンを取ったことから、彼も演じやすかったのかもしれません。
共演者には、マーティン・ランド―やパトリシア・アークエット、サラ・ジェシカ・パーカー、そしてビル・マーレイらが名を連ねます。
IMDbの評価:7.8
第3位:『ギルバート・グレイプ』(1994)
ファンタジーものから現実的な作品まで、デップはすべてのジャンルの作品で演じることができます。『ギルバート・グレイプ』では父の死後、ギルバート(デップ)が母親ボニー(ダーレン・ケイツ)、障害のある弟アーニー(レオナルド・ディカプリオ)、そして2人の姉妹の面倒を見ることになります。
そんな中、旅の途中でトレーラーが故障し、ギルバートの町にしばらくとどまることになった少女ベッキー(ジュリエット・ルイス)と出会うことにより、彼の人生が変わります。しかしながら、数日後ベッキーは町を去ってしまいます…。
デップの男らしさが光る作品ですが、弟アーニーを演じたレオナルド・ディカプリオの名演も見所です。
IMDbの評価:7.8
第2位:『シザーハンズ』(1990)
デップの代表作の1つとして挙げられるのが、『シザーハンズ』です。本作により、輝かしい経歴がスタートしたと言っても過言ではありません。ティム・バートン監督との友情が生まれたのも、本作からでした。
デップは純真無垢な心を持ち、両手がハサミである人造人間エドワード・シザーハンズを演じました。彼の手は器用である一方で、彼は不器用ながらも周りの人々と交流を重ねてゆきます。
ヒロインのキムを演じたのは、人気女優ウィノナ・ライダー。デップと共にその後、スターの階段を登っていきました。
IMDbの評価:7.9
第1位:『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』(2003)
最も評価が高かったのは、デップが破天荒な海賊ジャック・スパロウを演じた『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』でした。
個性あふれるキャラクターであるジャック・スパロウを演じたことで、大人のみならず子どもたちにも、デップの知名度が上がったことでしょう。
シリーズ第1作の本作では、鍛冶屋のウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)が悪名高い海賊のジャック・スパロウと協力して、ウィルが愛するエリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)を他の海賊の手から救出します。
ジャックは常に酔っぱらっており、不思議な会話を展開するキャラクターは大人のみならず子どもたちに愛されるようになりました。
ジャックが敵対する海賊バルボッサ役を演じたのは、名優ジェフリー・ラッシュ。そんな彼はデップと共に、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズのレギュラーキャストとなるのでした。
IMDbの評価:8.0