9月1日は、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災にちなんで制定された「防災の日」でもあります。そして、この日をまたいで設定された防災週間(毎年8月30日~9月5日)には、全国で防災訓練も行われています。皆さんは、それに参加しますか(もしくは、今年は参加しましたか)?

 このような訓練に参加された方なら、そのためのグッズなどもきちんと自宅に備えていることでしょう。心配なのは、そういった訓練をスルーしてしまう皆さんです。これは個人の考え方もありますので、皆さんの自由です。が、万が一のために防災グッズなど、備えを万全にしておくことに関しては、ぜひともおすすめしたいところです。

 「津波防災の日」である11月5日前後(主に10月27日~11月11日までの期間)も、全国で避難訓練等が行われます。この連続する防災ムードに、いつも以上に「不安」を感じた方もいるはずです。そんな方に向けて、災害時に少しでも不安を和らげるための防災グッズをご紹介しましょう。

防災グッズ 最低限必要な量とは?

必要な防災グッズ
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 防災グッズをそろえるなら、まずはどれくらいの量を備えておけばよいのでしょうか? 大規模災害に備えて、内閣府は最低限3日分のストックをすることを推奨しています。冠水や土砂崩れによる道路の閉鎖や交通網の分断により、災害直後は救助活動も迅速に進まないことが予想されます、理想を言えば7日間ほどの備蓄があっても良いくらいです。

最低限3日分のストックが推奨されています。

 ちなみに、内閣府は首都直下地震が発生した場合、ライフラインが壊滅的な打撃を受け、復旧するまでに電気は7日、水道は30日、ガスは60日かかると想定しています。

【必需品】防災グッズ 本当に必要なものとは?

防災グッズのイラスト
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 避難時の荷物の重量を考えると、備えておくべき防災グッズは本当に必要なものを必要最低限な量に抑え、可能な限りコンパクトにまとめておくことが求められます。

 以下に最低限必要なものを示しますが、赤ちゃんがいる家庭や一人暮らしなど、それぞれの状況に応じて品目や数量を決めることが大切です。ちなみに、必要な量は前述のとおり、ここでは3日間(72時間)をひとつの目安として考えます。

1.食べ物(非常食)

 生命維持に不可欠な食料や飲料水は最低限の準備が必要です。飲食用の水は一人当たり1日に1リットルが目安なので1人当たり3リットル程度はストックしておきましょう。最近では、保存食もさまざまな種類があり、そのまま食べられるカレーなども人気です。避難時に気持ちが前向きになるような好きな食品を入れておくのもおすすめです。

2.ラジオ

 最近ではSNSやインターネット上で情報収集することが多いですが、災害時に信用できる情報を集めるためにラジオを備えておくことをおすすめします。ラジオを選ぶポイントとしては、手回し充電やライト機能、スマホ充電機能が搭載されていると電気が止まったときに使えて重宝します。

3.医療品や衛生用品

 持病がある方は3日分を目安に防災リュックに入れておきましょう。「おくすり手帳」も非常時持出用バッグの近くに置いておくと安心です。台風や地震などの災害時には通常よりもストレスがかかりやすいので、体調を崩しやすくなる恐れがあります。対策として、総合風邪薬や胃腸薬、痛み止めなども備えておくと安心です。また、水が使えない可能性があるので液体歯磨きや水がいらないシャンプーなどの衛生用品を備えておくことも必要です。

絶対必要なものがセットになった「防災リュック」が安心

防災リュック
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 初めて防災グッズを選ぶなら、セット商品を購入しておけば心強いはずです。防災対策のプロが選んだ、災害時に必要なアイテムが一通り揃っているので買い忘れなど防ぐことができて安心です。また、防災セットが入っている非常持出用バッグは丈夫な素材でできているので一般的なバッグを使うよりも荷物の損傷を防ぐことができます。

災害に備える。 おすすめの防災グッズ

 ここでは、Amazonで手に入る、防災グッズのセットをご紹介します。もし追加したいアイテムがあれば、ドラッグストアやダイソー・セリアなどの100均(100円均一ショップ)、ロフトや無印良品などで買い足し、自分好みにカスタマイズするのもよいでしょう。

スタイリッシュな防災グッズ

高進商事 THE SECOND AID

THE SECOND AID いのちを守る防災ボックス

いのちを守る防災ボックス

THE SECOND AID いのちを守る防災ボックス

¥4,400
Amazon で見る

 防災グッズとは思えないほど、シンプルでスタイリッシュなデザインの防災グッズです。デザインは国内外で活躍しているデザイン事務所、NOSIGNER(ノザイナー)が手掛けています。見た目がスタイリッシュで一見防災グッズには見えません。なので、玄関先など取り出しやすい場所に置くこともできるので、いざというときには迅速な対応ができることでしょう。

 セット内容は、東日本大震災で被災したこのメーカーの社長が、実体験をもとに選んだアイテムを厳選しています。

◆セット内容
さつま芋の甘煮(3袋)・保存水(200ミリリットル × 3袋)・先割れスプーン(3本)・ストロー(3本)・簡易トイレキット・濡れタオル・おしり拭き・アルミブランケット・防災用缶詰マッチ・災害があったらすぐに読む本・クリップ付きえんぴつ・マスク・交換目安シール

便利な2人用の避難グッズ

アイリスオーヤマ 防災グッズ2人用

アイリスオーヤマ 防災リュック 2人用 34点

防災リュック 2人用 34点

アイリスオーヤマ 防災リュック 2人用 34点

¥39,800

 2人用の防災グッズをお探しなら、アイリスオーヤマのこちらのセットがおすすめです。38リットルのリュックサックに、充実の防災グッズが入っています。エアベッドやネックピローなどかさばるアイテムも、すべて2つづつあるので安心。充電器やラジオライト、乾電池など安心度が高まるラインナップです。

◆セット内容
避難用リュックサック・保存水(2リットル)・エアベッド・エアベッド用ポンプ・ウォータータンク(10リットル)・充電ラジオライト・保存食チキンライス・五目ご飯・エアー枕・軍手・トイレキット(3個入り)・マスク(7枚入り)・除菌ウェットティッシュ(10枚)・ウェットティッシュからだふき(50枚)・歯ブラシ・LEDハンディライト・携帯充電器・単三乾電池(8本)・非常用アルミ保温シート・カイロ(10個)・レインコート・布粘着テープ・災害マニュアル・防災防犯ダイレクト・地震対策30点セット

一人暮らし向けの防災グッズ

防災専門店MT-NET 防災のプロが選んだ災害グッズ

防災専門店MT-NET 防災のプロが選んだ 災害グッズ 全37種/49品セット

防災のプロが選んだ 災害グッズ 全37種/49品セット

防災専門店MT-NET 防災のプロが選んだ 災害グッズ 全37種/49品セット

¥17,820

 阪神大震災を経験した防災士が監修し、実用性や性能を重視して考えられた非常用持出セットです。非常食はアルファ化米が3食入っており、保存水3本と加熱セット3回分も付いています。他にも凝固剤を使用した簡易トイレや避難所生活に役立つ防災グッズ、アルミ寝袋やエアベッドも付属しています。

 緊急放送受信対応の防災ラジオライトもセットになっています。モバイル充電や手回し充電が可能で、3LEDライトやサイレン機能も搭載。防災専門店MT-NETオリジナルの持ち出しリュックには、雨よけカバーが付いており避難中の雨でもリュックの中身が濡れにくく安心。雨天対策もばっちりです。

◆セット内容
非常用持ちだしリュック(雨具付き)・マジックライス(白飯、梅じゃこ、青菜ご飯)・保存水(500ml × 3本)・モーリアンヒートパック加熱セット・多機能防災ラジオライト・非常用トイレセット・身体拭き(30枚入り)・3Wayエアベッド・アルミポンチョ・静音アルミブランケット・静音アルミ寝袋・折りたたみウォーターパック・使い捨てペーパースリッパ・アルコール綿・バンドエイド・減菌ガーゼ・伸縮ネット包帯・冷却シート・ハサミ・耳かき・ピンセット・爪切り・綿棒(33本)・防災手ぬぐい・軍手・ポリ袋・笛・ポケットティッシュ・ウェットティッシュ・歯ブラシ・アイマスク・防災手帳

防災士が厳選した対策グッズ

防災防犯ダイレクト 地震対策30点セット

防災防犯ダイレクト 防災セット2人用 地震対策30点避難セット

防災セット2人用 地震対策30点避難セット

防災防犯ダイレクト 防災セット2人用 地震対策30点避難セット

¥30,800

 累計20万セットを売り上げている、人気の防災グッズです。被災者の声を参考にして、防災士が厳選した防災グッズがセットになっています。セット内容の充実はもちろん、グッドデザイン賞を受賞したスタイリッシュなデザインなので、玄関や寝室など人目につきやすい場所に保管しても気になりません。

◆セット内容
多機能ラジオライト・保存水(500ミリリットル × 4本)・缶詰ソフトパン(3缶)・食品加熱袋・加熱剤・非常用簡易トイレ(3袋)・アルミブランケット・マルチツール・エアーまくら・アイマスク・耳栓・スリッパ・非常用給水袋・緊急用呼子笛・レジャーシート・レインコート・カイロ(2個)・布ガムテープ・三角巾・乾電池(4個)・アルコール除菌ジェル・水のいらないシャンプー・マスク・救急セット・緊急時連絡シート・防災アドバイスブック

まとめ

 災害時、ライフラインが停止したときにこのような防災グッズがあれば、心と身体の負担を大きく軽減することができるはずです。突然の災害に対応できるように、平時のときこそ防災グッズの準備を整えておきたいもの。ぜひこの機会に、手元に置くようにしてください。