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太陽の光で発電するソーラーパネル。その電力でスマートフォンなどの電気製品を充電できるアイテムが「ソーラー充電器」です。
ソーラー充電器にはいくつかの種類があり、手軽に持ち運べるポータブルタイプや、キャンプや災害時に役立つ大型タイプ、さらにモバイルバッテリーとの一体型も販売されています。
ここではソーラー充電器の種類と選び方を解説するとともに、エレコム、Ankerなど人気メーカーのソーラー充電器をご紹介します。
ソーラー充電器とは?
ソーラー充電器は、太陽光で発電するソーラーパネルを備えた充電器です。コンセントから電力が取れない状況でも、太陽光さえあれば発電して充電ができます。
キャンプやトレッキングなどのアウトドアシーンで便利に使えることはもちろん、災害時でスマートフォンの充電ができないときにも頼りになります。何度も繰り返し使えるため、一度購入すれば長く使えることでしょう。
ソーラー充電器の種類
ソーラー充電器には大きく分けて、以下三つの種類があります。
- ソーラーパネルに出力ポートが付いているタイプ
- ポータブル電源に電力を供給することに特化したタイプ
- モバイルバッテリーにソーラーパネルが付いているタイプ
最も多いのは、ソーラーパネルに出力ポートがついているタイプです。小さく折りたたんでカバンに入れて持ち運べるものから、開くと畳ほどの大きさになるものまでいろいろなサイズがあります。
大きなものはポータブル電源に電力を供給するポートもついていることがほとんどですが、ポータブル電源にのみ電力を出力できるものもあります。
モバイルバッテリーにソーラーパネルがついているタイプは、ソーラーパネルが小さく発電量が少なく、今のところあまり実用的ではありません。今後期待される製品と言えるでしょう。
ソーラー充電器の選び方
「充電出力」を確認
ソーラー充電器は製品によって発電できる電力量が違い、最大出力も違います。
例えばスマートフォンは18W~30W程度で充電される製品が多いので、それに合わせて選ぶとスピーディーな充電が可能になります。それより少なくてもゆっくりとは充電できるので、予算と相談して決めるとよいでしょう。
キャンプや災害時の備えのために購入するなら、100W程度の出力がある大型のソーラー充電器も検討しましょう。同時に複数台のスマートフォンや小型の家電を動かせます。
また、こうした大型タイプはポータブル電源と接続して使えるものが多く、ポータブル電源も一緒に検討するとより便利に使えます。
「出力ポートの種類・数」をチェック
ソーラー充電器は、基本的にUSBポートが用意されています。USBポートには「USB Type A」と「USB Type C」があり、どちらに対応しているかはソーラー充電器によって異なります。どちらのポートが必要かは充電する機器によりますので、それに合わせて選びましょう。
また、大型のソーラー充電器には、ポータブル電源に出力するための専用もしくは汎用(はんよう)ポートが備わっています。ポータブル電源に接続する場合は、そちらもチェックしましょう。
持ち運ぶなら「サイズ・重さ」も重要
ソーラー充電器にはサイズがいろいろあり、使い勝手も異なります。コンパクトに折りたためる製品なら、カバンに入れて持ち運ぶこともできますが、大型のソーラー充電器はA1用紙に近いサイズのものもあります。
また、重さもさまざまです。軽量なものは500g未満ですが、大きなものは5kgほどあります。どのように使うか、カバンに入れて持ち運ぶかなどを考えて、自分の使い方に合った製品を選びましょう。
アウトドアでの利用が多いなら「防塵・防水設計」のものを
ソーラー充電器は太陽光を当てる必要があるため、屋外で使われることの多いアイテムです。特にアウトドアで利用する機会が多い人は、防塵(ぼうじん)・防水設計になっている製品を選ぶとよいでしょう。
また、防水設計になっていたり、撥水(はっすい)素材でつくられていたりするソーラー充電器なら、普段遣いで水しぶきなどが飛んでしまっても安心感があるでしょう。
ソーラー充電器のおすすめ6選
アウトドアに特化したブランド「NESTOUT(ネストアウト)」の、コンパクトに折りたためるソーラー充電器です。撥水性のあるリップストップナイロン生地を使っており、突然の雨などでも安心感があります。
最大14Wの出力に対応し、USB Aポートを二つ備えます。スマートフォンやモバイルバッテリーへの充電が可能です。本体裏面にはスタンドが内蔵されており、太陽に合わせて角度を変え、発電効率の最大化に働きかけます。
- 出力:最大14W
- ポート数:USB A × 2ポート
- サイズ:格納時 約15.5 × 28.5 × 4cm、展開時 約35.0 × 28.5 × 1.2cm
- 防水機能:撥水性のあるリップストップナイロン素材を使用
- 重さ:約535g
パネル4枚構造で、コンパクトに収納できるソーラー充電器です。IP65の防塵・防水設計になっているので、アウトドアアクティビティに持参するのはもちろん、日常的に気兼ねなく使えます。
USB Aポートが2ポート用意されており、天候に恵まれればiPhone(18W充電の機種)1台をほぼフルスピードで充電できる計算です。災害時に備えて一つ持っていると安心につながるでしょう。
- 出力:最大20W
- ポート数:USB A × 2ポート
- サイズ:格納時 約16 × 26 × 3cm、展開時 約83 × 26 × 1cm
- 防水機能:IP65
- 重さ:約675g
手頃な価格ながら、最大21Wの出力が可能なソーラー充電器です。重量も420gしかないのでカバンに入れて持ち運びやすく、トレッキングなどに持参するのも現実的と言える重さです。
パネル本体は薄手で、バックパックなどに引っ掛けて使えます。パネルの裏地にあたるポリエステル布地は防水性があり、パネルそのものはPETポリマー素材で高耐久。さまざまな天候で使える頑丈な設計に仕上げています。
- 出力:最大21W
- ポート数:USB A × 2ポート
- サイズ:格納時 28 × 16cm、展開時 67 × 28cm
- 防水機能:ポリエステル布地部分のみあり
- 重さ:約420g
最大27Wの出力を、USB-Cポート(15W)とUSB-Aポート(12W)で分け合って使えるソーラー充電器です。日陰から日なたに移動した際、自動的に充電が再開される自動再充電機能を搭載しています。
本体は約1kgで、折りたたんだときの重さと大きさはノートパソコンくらい。IP65の防塵・防水設計になっているので、アウトドアでの利用にも向いています。カラビナが付いているので、タープなどに引っ掛けて使うと便利でしょう。
- 出力:最大27W
- ポート数:USB C・USB A 各1ポート
- サイズ:格納時 約22.4 × 27.2 × 4.3cm、展開時 約90.4 × 27.2 × 1.8cm
- 防水機能:IP65
- 重さ:約1kg
4つ折りでコンパクトに収納できるソーラー充電器です。最大28Wの充電に対応しており、最近の高速充電スマホにも幅広く対応できるスペックです。
本体裏側にはスタンドが内蔵されており、太陽の位置に合わせて角度を調整しやすくなっています。USBポート部には充電量がわかる電流チェッカーが備わり、本体にはケーブル類が収まる収納ポケットも。使う人のことがよく考えられた製品と言えます。
- 出力:最大28W
- ポート数:USB A × 2ポート
- サイズ:格納時 約15.5 × 28.5 × 5cm、展開時 約67.0 × 28.5 × 1.2cm
- 防水機能:撥水性のあるリップストップナイロン素材を使用
- 重さ:約765g
最大100Wの高出力に対応したソーラーパネルです。バッテリー用端子であるXT60ポートを使った、ポータブル電源への充電用途がメインとなりますが、USBポートを二つ備えており、スマートフォンなどの機器を直接接続しての利用も可能です。
展開時の大きさは、長さ約144.6cm × 52.5cmと、畳よりひと回りか二回りほど小さいサイズ。かなり大型ですが、その分出力も強力で頼りになる製品です。Anker製のポータブル電源に3枚並列することも可能。その際は最高で270Wの出力が可能です。
- 出力:最大100W
- ポート数:XT60ポート、USB C・USB A 各1ポート
- サイズ:格納時 約52.5 × 47.0 × 8.5cm、展開時 約144.6 × 52.5 × 4.5cm
- 防水機能:―
- 重さ:約5kg
まとめ
ソーラー充電器は、電源の取れないキャンプやトレッキングなどのアウトドアアクティビティで、スマートフォンなどを充電するのに役立ちます。また、災害で電気が使えない場合にも、スマートフォンが充電できれば連絡が取りやすくなるなどのメリットがあります。
また、普段からキャンプをする人は、大型のソーラーパネルとポータブル電源がセットになったものを選ぶとなにかと役立つはずです。セットでもリーズナブルに購入できるものもあるので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。