まもなく迎える暑い日々に向けて、ヘアスタイルも整えたいところです。冬の時期には、ワイルドで重い長髪もいいかもしれません。ですが、汗をかく夏には心地いいとは言えません。短めで扱いやすい長さに髪を切り、暑さに備えましょう。
髪のタイプやスタイリングの好みにもよりますが、ショートヘアも人それぞれ似合うスタイルは異なります。今回紹介する15人のハリウッドスターの髪型を参考に、自分にぴったりな夏のヘアスタイルを見つけてみましょう。
七三分けオールバック
「スタイリングが楽な髪型が好き。ただし、バズカットやクルーカットのような短すぎる髪型は嫌」、という方にオススメなのがこちらのクリス・パインの髪型。とは言え、この髪型はスタイリング剤をかなり使うので、汗かきの人は夏の間は避けたほうがいいかもしれません。オーダーするときはトップを約5cm、サイドを約2.5cmの長さにしてもらいましょう。スタイリングは濡れている状態で行い、ホールド力の高いポマードでサイドと後ろになでつけます。
ハイ&タイト
クルーカットから派生したハイ&タイトは、クロップほど短くすることなく、バズカットの気楽さを手に入れられる髪型です。どんな人にも似合いますが、特に頭の形が四角い人にはぴったりです。オーダーするときはバリカンの設定を低め(3〜6mmで十分でしょう)にし、グラデーションをかけた刈り上げ(フェードカット)にしてもらいましょう。また、トップはポマードをつけて、少し束感(と分け目)をつくれるくらいの長さを残しておくといいでしょう。
バズカット
かなり短くしてもかまわない場合、このバズカットは春から夏にかけてぴったりのヘアスタイルです。手入れも最小限ですみますし、清潔感もあり、スタイリング剤に悩むこともありません。選ぶべきは、どのくらい短くするかだけです。バリカンで3mmを選れべば、かなり地肌が見えます。ですが13mmほどを選べば、ちょうどいいかもしれません(個人差はありますが…)。この髪型にするなら、頭のカタチがこれに合うか確認しておきましょう。
ポンプ・フェード
ショートヘアの中では少し手のかかる髪型です。が、挑戦する価値はあります。一番の問題は、どのようにフロントのボリュームを維持するかということ…。オーダーするときはサイドを短くしてもらい、トップにレイヤーを入れてもらいましょう。スタイリングは濡れている状態でポマードをつけ、額から髪をなで上げるようにします。その後、ドライヤーの風を当て、髪を後ろに流しながら、ある程度の高さを出します。乾いた後は、手ぐしと少量のスタイリング剤で分け目をつくります。雨に濡れないようご注意ください。
改良型ポンパドール
ジョン・チョウの髪型は、あまり手がかからないよう改良されたポンパドールです。トップにレイヤーを入れて長めに残し、サイドとバックをフェードカットにする点は似ていますが、スタイリングについてはシンプルです。やることはドライヤーで乾かすときに後ろに流し、乾いた後にホールド力が中ぐらいのポマードをつけ、後ろとサイドに流します。手ぐしでボリュームを出すようにしましょう。特に、「短めにして清潔感をキープしつつも保守的にしすぎるのは嫌」、という直毛の人にオススメとなるスタイルです。
ロングトップ・ハイ&タイト
このライアン・ゴズリングのスタイルは、顔の形や髪のタイプにかかわらず誰もが真似できるものです。サイドは短めに刈り上げてもらい、トップは約2.5cmの長さにしましょう。スタイリングはタオルドライをした後、マットなポマードとコームを使って分け目をつくりましょう。ただし、この髪型にしたからと言って、ゴズリングのようになれるかは保証できませんが…。
スキンフェード・バズカット
「少し個性的なバズカットにしたい」、という人にオススメなのがこちら。オーダーするときはスキンフェード(刈り上げ部分がかなり短いフェードカット)にしてもらうか、あるいは地肌をあまり見せたくない場合は、バリカンの3mm程度にセットし、サイドとバックをフェードカットにしてもらいましょう。トップは好みの長さでかまいませんが、ゼイン・マリクのようなシャープなスタイルが好みなら、かなり短くしたほうがいいでしょう。
テーパー・フェード
クセ毛で髪の量が多い男性の場合、トップに少し長さを残すことでおさまりがよくなるかもしれません。オーダーするときは約5cmあるいは約7.5cmのレイヤーを入れてポイントカットをしてもらいます。そして、ボリュームを減らして束感をつくってもらいましょう。軽めのコンディショナーを使えばうねりを抑え、スタイルを扱いやすくできます。ドライな髪質の場合、オイルを少し使えば、スムーズで柔らかくできるはずです。スタイリングは濡れた状態で、束感の出るヘアクリームを少量(硬貨1枚分ほど)髪になじませます。その後、乾いた後にホールド力の高いワックスをつけてほぐし、束感を加えましょう。コームではなく、手ぐしでのスタイリングがオススメです。
ラウンドカット
クセ毛で骨ばった顔の男性の場合、ラウンドカットが今風です。写真のスタイルはトップとサイドを長め、フェイスラインを短めに刈り上げています。もじゃもじゃした感じが出てきたら、散髪に行くべきタイミングとなります。
スクエア・フェード
ラウンドカットにも似ていますが、こちらはサイドを上のほうまで短めに刈り上げて、少し四角いシルエットにしています。これは頭のカタチを問わず、似合いやすい髪型です。このスタイルももっさり感が出ないよう、定期的に散髪に行くべきでしょう。
クイッフ
ほとんどの男性に似合う髪型で、おでこが広い、あるいは生え際が後退している…というクリス・プラットのような男性には特にオススメです。「前髪を長めに、その他を短めにすることで髪が増えたような錯覚をもたらすんです」と話すのは、メンズスタイリストであるエル・メディコ氏。ただし、クセ毛の人はやめておいたほうがいいでしょう。
サイドスイープ
地肌が見えるほど短い髪型が好みではない直毛の男性には、サイドスイープがオススメです。サイドはハサミで4cm弱にカットしてもらい、トップはミディアムレングスにしましょう。この髪型は軽いヘアクリームなど、最低限のスタイリング剤を使うのが一番です。基本的には手ぐしで整え、ナチュラルで気楽な印象を出しましょう。
フェード
クセがかなり強くて量がとにかく多い場合、ヘアスタイルは少し限定されます。(オーランド・ブルームのような)トップに長さを残す髪型が好みでない人は、フェードカットでトップの長さを2.5〜4cmにするのが最も応用が効き、扱いやすいスタイルです。最低限のスタイリング剤で整えられるのもいいところです。
七三スイープ
軽いクセ毛で髪の量が多い男性には、七三スイープが最高です。ほとんど手もかかりません。オーダーするときはトップを約5cm、サイドを約2.5cmにしてもらいましょう。スタイリングはタオルドライをした後、クレイワックスあるいはファイバーワックスをなじませ、コームでサイドに流します。その後手ぐしで少しボリュームを出し、スマートなウェーブを整えましょう。
ブラッシュバック
ここ数年は、分け目をつけたスタイルが人気を博しています。が、クラシックなオールバックスタイルにも利点があります。オーダーするときは、トップにレイヤーを入れて前髪は少し長めに残し、サイドは約2.5cmにします(ジェイク・ギレンホール風なら、より長いスタイルも)。スタイリングはジェルか軽めのポマードとコームを使って後ろに流し、ある程度乾いたら手ぐしで軽くほぐします。ただし、トップが長すぎたりスタイリング剤を使いすぎてしまうと、80年代のパット・ライリー(ニューヨーク・ニックスやマイアミ・ヒートなどで指揮した、NBAを代表する名監督)のようになってしまうのでご注意ください。
From Esquire US
Translation / Wataru Nakamura
※この翻訳は抄訳です。