[目次]

▼ 縦型洗濯機は「乾燥付き」と「乾燥なし」が選べる

▼ 縦型洗濯機の選び方

▼ メーカーごとの特徴

▼ 縦型洗濯機のおすすめ5選

▼ 縦型洗濯機とドラム式、どちらが正解?

▼ まとめ


洗濯機が普及して以来、長く親しまれてきた縦型洗濯機。ドラム式洗濯機の人気も根強いですが、それでも縦型洗濯機は現在も進化を続けています。安い価格で買えるものから、汚れを落とすために工夫を凝らしたハイスペックな製品、洗剤自動投入機能や乾燥機が搭載されたものまでさまざまです。

このページでは縦型洗濯機の選び方を詳しく解説し、日立・東芝・シャープなど人気メーカーの中からおすすめの縦型洗濯機を、7kg~12kgモデルまで紹介します。

縦型洗濯機は「乾燥付き」と「乾燥なし」が選べる

縦型洗濯機には、乾燥機能が搭載されている製品と、搭載されていない製品があります。ドラム式洗濯機に比べると、その乾燥機能は強力ではありません。ですが、梅雨時などはあると助かるはず。また、少量の洗濯物であれば効率よく乾かせるでしょう。

ヒーターが搭載されていないものの、脱水しながら風を当てて乾きやすくする「簡易乾燥機能」を搭載した洗濯機もあります。洗濯槽を乾かすことにも使えるので、カビ防止にも有効と考えられています。

縦型洗濯機の選び方

縦型洗濯機の選び方とおすすめ10選
Michael Robinson//Getty Images

設置場所の広さを確認

最初に、洗濯機を設置したい場所の大きさをメジャーで測ってメモしておきましょう。本体がその場所に入るか、防水パン(洗濯機を置くための、排水口の付いた受け皿)と縦型洗濯機の脚の位置が合うかをチェックします。

乾燥機能が必要なのかを考える

縦型洗濯機にも、ヒーターや除湿装置を使った乾燥機能が付いた製品があります。ただし、ドラム式に比べてシワが多く残りがちで、ドラム式ほど強力ではありません。また、縦型洗濯機には脱水しながら風を当てる「簡易乾燥」機能を搭載している製品もあります。

洗濯容量 & 乾燥容量を確認する

洗濯機には、さまざまなサイズの製品があります。こまめに洗濯するか、ある程度まとめて洗濯するかで変わりますが、1人当たり「1.5kg」を目安に選ぶとよいとされています。また、洗濯容量と乾燥容量は異なります。乾燥容量のほうが少なくなっているため、乾燥も行いたい場合は乾燥容量を踏まえて目安にするといいでしょう。

縦型洗濯機の選び方とおすすめ10選
slobo//Getty Images

インバーター制御なら省エネで静か

洗濯物の量に合わせた細やかな調整を行い、節水・節電できる機構です。洗濯機の寿命とされる7年で、およそ1万円程度ランニングコストが抑えられると言われています。汚れ落ちの面でも有利で、静音性も優れています。使用年数にもよりますが、インバーター制御の製品を選んだほうが良い結果になるケースが多いと考えられます。

洗剤・柔軟剤の自動投入機能があれば手間いらず

事前に洗濯機の中に洗剤と柔軟剤を入れておけば、洗濯物の量に合わせて自動で適切量を使って洗濯してくれる縦型洗濯機もあります。価格は高くなりますが、毎回の手間が省けて便利です。

縦型洗濯機の選び方とおすすめ10選
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温水・温風洗浄機能で汚れの落ちが向上

水を本体内のヒーターで温め、お湯で洗濯できるようにした製品もあります。また、お湯はつくれないまでも、温風を当てて洗剤を活性化させる機能も存在します。汚れ落ちを重視するなら、要チェックの機能です。

自動お掃除・防カビ対策で清潔に使える

洗濯槽の裏側は、黒カビが発生しやすい環境です。そこで、裏側にシャワーを設置したり、すすぎの水を利用したりして裏側に付着した洗剤カスなどを洗い流せる製品もあります。さらにイオンを発生させるものなど、多彩な機能を擁したモデルも登場しています。

こだわりの洗濯コースも便利

製品によって、多彩な洗濯コースが用意されています。通常の洗濯コース以外に「手洗い」や「お急ぎ」などこだわりがあるなら、チェックしておきましょう。

縦型洗濯機の人気メーカーの特徴

縦型洗濯機の選び方とおすすめ10選
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パナソニック:ドラム式が主力だが、縦型も健在

ドラム式が人気のパナソニックですが、縦型洗濯機も数多く販売しています。洗濯物に最初にかける水に「濃密泡」を混ぜ込むことで、洗濯物全体を泡で包んで強力に洗いあげる機能が目玉。また、乾燥機能に除湿式を採用しています。

日立:優れた洗浄力で人気

日立も、根強い人気を誇るメーカーです。縦型洗濯機の主力製品「ビートウォッシュ」は、もみ洗い・叩き洗いできる内部構造と大流量のシャワーを組み合わせた「ナイアガラ ビート洗浄」で、頑固な汚れも根こそぎ落とすこと目指したモデルです。

東芝:特許技術の泡と静かなモーターに強み

東芝の看板商品「ZABOON」は、特許を取得したナノサイズの泡「ウルトラファインバブル」で繊維の隙間まで徹底洗浄し、銀イオンで除菌することを目指します。また、モーターの静かさにも定評があります。

シャープ:カビが生えづらい“穴なし槽”はシャープだけ

世界で唯一、「穴のない洗濯槽(特許取得)」を使用しているのがシャープです。黒カビが発生しづらく、節水にもつながる洗濯槽と言えます。ハンガーでの乾燥機能や、プラズマクラスター消臭機能も備えています。

アイリスオーヤマ:コスパ重視の新進気鋭メーカー

2019年に洗濯機事業に本格参入したアイリスオーヤマは、大手メーカー出身のエンジニアが多く在籍することで有名です。海外メーカーに負けない、コスパの高い製品を取りそろえています。

ハイアール:低価格&高品質が売りの中国メーカー

ハイアールは世界最大の白物家電メーカーで、本拠地は中国・青島。開発も中国で行われています。日本メーカー製品のランナップが手薄な、1~2人向けの小型コンパクトな製品が主力です。

アクア:三洋の技術を継承。プロ向け製品も手掛ける

アクアはハイアール傘下の企業ですが、旧三洋(SANYO)を母体としており、京都で開発を行っています。「プロ好みの製品が多い」と言われ、コインランドリーのシェアは1位。最新作「プレッテ」は、超音波洗浄機能を搭載しています。

縦型洗濯機のおすすめ5選

アクア AQW-V7M-W

AQUA AQW-V7M-W

AQW-V7M-W

AQUA AQW-V7M-W

¥119,999
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ファミリー向けとされる7kgクラスは、週末にまとめ洗いをするのに役立つ容量でもあります。機能はシンプルですが、インバーター制御のこのクラスの製品としては価格が抑えられています。最近流行りの、ジェルボール洗剤に対応した専用コースを備えているのがユニークです。

  • 対応防水パン:540mmサイズ
  • 乾燥機能:―
  • 洗濯容量:7.0kg
  • 他の機能:インバーター制御、自動お掃除、防カビ

日立 ビートウォッシュ BW-DV80E

日立 BW-DV80E

BW-DV80E

日立 BW-DV80E

¥176,780

AI(人工知能)が洗い方や時間を自動で判断して、最適な選択コースを組み立ててくれる「AIお洗濯」を搭載しています。洗剤の種類はもちろん、水の温度や硬度、さらに汚れの量や化繊の割合まで見分けます。洗いは日立最強の「温水ナイアガラ洗浄」で、汚れを根こそぎ洗い上げてくれます。

  • 対応防水パン:540mmサイズ
  • 乾燥機能:ヒーター乾燥 4.5kg
  • 洗濯容量:8.0kg
  • 他の機能:インバーター制御、温風洗浄、自動お掃除、防カビ

アイリスオーヤマ 全自動洗濯機 4.5 kg IAW-T451

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 全自動洗濯機 4.5 kg IAW-T451

全自動洗濯機 4.5 kg IAW-T451

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 全自動洗濯機 4.5 kg IAW-T451

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¥27,980

リーズナブルな価格が好評のアイリスオーヤマの洗濯機です。機能は極めてシンプルで、洗濯容量の割にやや大きめですが、白一色のシンプルなデザインでインテリアの邪魔をしません。乾燥機能はカビを防止する槽乾燥モードのみですが、操作方法もわかりやすく、どなたにでもおすすめできる洗濯機といえるでしょう。

  • 対応防水パン:540mmサイズ
  • 乾燥機能:槽乾燥機能あり
  • 洗濯容量:4.5kg
  • 他の機能:―

シャープ 全自動洗濯機 ES-GE7F-W

シャープ(SHARP) 全自動洗濯機 ES-GE7F-W

全自動洗濯機 ES-GE7F-W

シャープ(SHARP) 全自動洗濯機 ES-GE7F-W

$53,947

シャープ独自の穴の無い洗濯槽を採用した洗濯機です。通常の洗濯槽より少ない水で洗える上に、槽の裏側に生えた黒カビが洗濯物に触れることもないため、省エネかつ清潔に使えるでしょう。

モーターはインバーターではありませんが、動作音は十分静かと好評です。また、小さめの洗濯パンにも置けるので、マンションなど集合住宅でも設置しやすくなっています。

  • 対応防水パン:510mmサイズ
  • 乾燥機能:槽乾燥機能あり
  • 洗濯容量:7.0kg
  • 他の機能:自動お掃除

日立 ビートウォッシュ BW-V70G

日立(HITACHI) ビートウォッシュ BW-V70G

ビートウォッシュ BW-V70G

日立(HITACHI) ビートウォッシュ BW-V70G

¥79,800

大流量で洗う「ナイアガラ ビート洗浄」と、インバーターモーターを搭載した人気製品です。独自の回転羽根が「押し洗い」「たたき洗い」「もみ洗い」の動きを再現し、きわだつ白さを目指します。

さらに黄ばみを防いで、白さをキープしたいなら、「つけおきナイアガラビート洗浄」コースを使えます。高濃度の洗浄液に2時間~6時間つけてから、大流量のナイアガラすすぎを行うことで、黄ばみを防ぎます。大切なシャツなどをいつまでも白くキープできるはずです。

  • 対応防水パン:530mmサイズ
  • 乾燥機能:簡易乾燥(エアジェット)
  • 洗濯容量:7.0kg
  • 他の機能:インバーター制御、自動お掃除

縦型洗濯機とドラム式、どちらが正解?

縦型洗濯機の選び方とおすすめ10選
Westend61//Getty Images

縦型は「こすり洗い」、ドラム式は「叩き洗い」

縦型洗濯機は水流による、「こすり洗い」で汚れを落とします。一方のドラム式洗濯機は、ドラムを回転させることで衣類を落として洗う「叩き洗い」になります。この違いを覚えておきましょう。

以前は、縦型洗濯機のほうが洗浄力が高いとされてきました。ですが、最新の製品であれば、洗浄力に大きな違いはなくなってきています。

縦型洗濯機は水が豊富な日本で良さが活きる

ドラム式洗濯機はもともと水資源が少なく、泡が立ちづらい硬水を洗濯時に使用する欧州で発展しました。硬水は高温にすることで洗剤が活性化するため、お湯洗いが向いているとされています。

一方の縦型洗濯機は大量の水が流れることによって、「繊維に付着した汚れをこすりかき落とす」洗濯方式と言っていいでしょう。こちらの方式のほうが洗浄力が高く、さらに硬水よりも洗浄力の高いと言われる軟水の多い日本では、冬でも水洗いが主流となっています。

縦型洗濯機orドラム式の判断のポイントは「乾燥機能」

縦型洗濯機の主なメリットは、下記3つとなります。

  • 汚れ落ちの良さ
  • コンパクトな本体
  • 価格の安さ

一方、縦型洗濯機の主なデメリットとしては次の2点が考えられます。

  • 衣類が絡みやすく傷むこともある
  • ドラム式ほど「乾燥」が得意ではないこと

お湯で洗わないなら、縦型洗濯機のほうが汚れがよく落ちると考えられます。反対に乾燥機能はドラム式が勝ります。乾燥機能をどのくらい重視するかが、判断のポイントになるでしょう。

まとめ

ドラム式洗濯機全盛の今ですが、縦型洗濯機もまだまだ進化を続けています。乾燥機能を使わないのであれば、むしろおすすめは「縦型洗濯機」とも言えそうです。これまで長い間つくられてきた分、一日の長があると言えるでしょう。ドラム式も優れた製品ですが、ぜひ一度、縦型洗濯機も検討されることをおすすめします。