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わんちゃんにもお年玉を ― ペットも大切でかわいい家族の一員です!
わんちゃんも立派な家族の一員です。それは飼い主であるあなたが、一番感じていることでしょう。最近では、ペットにクリスマスプレゼントを上げる飼い主の方も多いでしょうです。そこで2020年は、連続で愛犬にもお年玉をプレゼントしてはいかがですか?
人と犬の歴史 とは?
人間が動物を、ペットとして親密な関係を持つようになったのはいつごろからでしょう?
犬の家畜化は、ヤギやヒツジからはじまり牛、豚と続く肉や乳を利用する家畜化の主流から先行していたと考える説があります。「最初に馴れたオオカミは人の同伴者となり、その後、残飯処理や狩猟パートナー、番犬、暖を取るための役割を果たすようになった」と『The Cambridge Encyclopedia of Human Evolution』に記されています。
また、犬の家畜化の証拠としては、BC9600年と推定されるイスラエル北部に住んでいた婦人の墓を発掘すると、犬とともに葬られていたという事例があります。一方、『ナショナルジオグラフィック』誌にサイエンスライターのカー・ザン氏がつづる記事によると、犬の家畜化の時期はもっと前の狩猟採集時代にさかのぼり、起源地もヨーロッパであるという新説も唱えています。
研究チームは、「古代のイヌ科の動物から18種のDNAサンプル(ミトコンドリアの)を収集。主にヨーロッパのもので、うち8種はイヌに近く、10種はオオカミに近いと分類。チームはこれらを、現代のさまざまな品種のイヌ、オオカミ、コヨーテのDNAサンプルと比較するとその結果、ヨーロッパの古代のオオカミにDNA的に最も近いのは現代のイヌであることが分かった。このことから、イヌの家畜化はヨーロッパで始まったと考えられる。チームはイヌの直接の先祖は、ヨーロッパの、現代では絶滅している系統のオオカミであると結論。現代のオオカミよりも古代ヨーロッパのオオカミのほうが、イエイヌとの関係が近いことが分かった」とのこと…と、かなり難しくなってきました。
これを突き詰めると終わりがなくなるので、この辺で。つまり、犬と人間の関係は人が人と関わりを持つようになった次に、触れ合うことを覚えた最初の動物だと言えそうです。「これが確かな事実である」と証明することはできないことかもしれません…ですが、自然と納得できることではないでしょうか。
当初は、耕作や交通手段などの人間の作業の補助のために仕える使役動物として始まった関係だったかもしれません。ですが、社会が文明化するにつれて、その役割を愛がん動物(ペット)へと移行していく…。そして少子・高齢化、単身・核家族化が進展した現代において、人と人とのふれあいが減少してきた社会において、ペットは人にとってかけがえのないパートナー、大切な家族として、その存在意義はますます高まっていくのです。中でも犬は「忠犬ハチ公」を好例に、飼い主への忠実さが大きな魅力です。多くの人々が、この犬の行動に心を癒されていることは確かなのですから…です。
実際、犬は飼われたいと思っているのか?
犬ももともとは、人と同じく群れ社会を営む動物だったとのこと。このことから推測するに、お互いに惹かれあう関係にはあるとも言えるでしょう。また、犬の嗅覚が非常に優れていることもよく知られています。その中でも、特に酢酸、イソ吉草酸、アンモニアに対して非常に敏感だとされています。酢酸を探知する能力は、「人の1億倍もある」と言われています。
そしてこれらは、すべて人の体臭に含まれている成分でもあります。なので、敏感な嗅覚の中でも、特に人を見分ける能力を高めてきたのでは…との推測できるのです。
この結果からさらに推測すれば、犬は生きる戦略として人をパートナーとして選んで、人とのつきあいを大切にすることで生き延びようとしてきた可能性も考えられないでしょうか…。
犬との生活で我々は何を得られるのか?
現代において、犬が人の健康のためになる生理的なメリットがあるということについて、数多くの研究結果が報告されています。ここに、いくつか例を挙げましょう。
日頃、犬と良い関係を築いている人が犬と30分触れ合った結果、「血液中のオキシトシンホルモンが上昇した」という研究結果が麻布大学の菊水健史教授によって報告されています。オキシトシンホルモンは別名「ハッピーホルモン」とも言われ、リラクゼーション効果や安心・信頼といった感情をひきおこす効果があるホルモンとされています。
また、活動中の脳内の神経活性を測る装置「近赤外光脳機能イメージング装置」を用いて実験をしてみたところ、「スワレ!」と人が指示を出して犬がその言葉に従って座ったとき、大脳皮質の神経活性が上昇することも明らかになっています。さらに、うつ病の人に犬を抱っこしてもらったら同様に大脳皮質が活性化されたという研究結果も、ペットの幸せのために最先端の研究を行っているウォルサム研究所が発行する『人と動物の関係学ポケットブック』の中に記されています。
このように犬とコミュニケーションを取ったり、犬の体に触れたりすることによって発生する「癒し効果」と呼ばれるものは、なんとなくといった気分的なものではなく、生理学的根拠からも言えることなのです。 2011年、「Journal of Personality and Social Psychology」に掲載された研究結果によると、ペットは飼い主に社会的、精神的、肉体的な支援を提供できると結論づけられ、さらには他の人々とより強く、より積極的な関係を促進してくれる存在であると報告されています。さらにAllen R. McConnell博士は「Psychology Today」に、「 健康的な人は、自分の人生の中で近くにいる人と共感して、彼らの視点を取り入れて、自分の感情を本能的に分かちあうように生活していきます。そして、私たちの研究ではペットも自分の人生の中で近くにいる人と同様に、機能していることが実証できました。ペットは、その家族の健康と幸福を促進するために力を発揮し、家族のメンバーとして重要な役割を担っていることは疑いの余地もありません」と述べています。
では、犬との良い関係とは?
とは言え、どんな犬でも人の健康のためになるとは限らないようです。犬が人の健康に役立つペットとなるには、犬と人が良い関係にあるということが大前提となるようです。これは人との関係も同様かもしれません。先ほど述べた「オキシトシンホルモンの実験」で、「犬と良い関係になかった人では、犬と触れ合ってもオキシトシンホルモンはあまり分泌されなかった」という結果も報告されているので…。
犬が人のことを信頼して言うことを聞き、そして、犬が飼い主の期待に以上に良いことをして、飼い主からほめられると犬も喜びます。そして、喜んでいる犬を見た飼い主がさらに嬉しい気持ちになる…。このような喜びの連鎖反応が繰り返され、まるでDNAのカタチのように螺旋階段を駆け上がるように喜びが上昇していく。これが良い関係というわけです。まさに人間、中でも恋人同士の良好な関係と似ていると言えるでしょう。
パートナーである犬と人がこのような良好な軌道を描くためにも、まずは人社会で生活する上で必要な基本的なしつけを犬に行うことが、一番大切なこととなるでしょう。すべての犬が基本的なしつけを学ぶようになれば、日本の社会における犬の捉え方ももっと変わってくる…犬のいる社会というものが、もっと当たり前になるわけです。家庭犬も介助犬のように、全ての場所に一緒に連れて行くこともできるようになるわけです。
電車に乗ったり、お店に入ったり、いつでも飼い犬と一緒に行動できるようになるでしょう。犬の飼育を禁止する集合住宅もなくなり、住宅事情から犬を飼うことを諦めるといった人もいなくなるわけです。そして、犬と人の絆はさらに深めていくことができるわけです。
2020年は、もっと愛犬のこと思いやる!
そこで、2020年はそんな愛すべきペットとの絆をより深くするためには、お年玉をプレゼントしてはいかがですか?
お年玉の由来は、もともとはお金でなくお餅でした。そして、それは単なる食べ物のお餅としてではなく、「魂」を象徴するものとして贈っていたとされています。
昔は年の初めに年神様から新年の魂を分けていただく、つまり、毎年一年分の力を授かると考えられていました。そもそも一連のお正月行事というのは、新年の神様である「年神様」を家に迎えて・もてなし・見送るための行事。年神様は、「新しい年の幸福や恵みとともに、私たちに魂を分けてくださる」と考えられていたのです。
そこで大切なペットの対しても我が子のように、新しい年の幸福や恵みとともに、2020年分の力を授けてはいかがですか? 頭を撫でたり声をかけたり、エサをサーブしてあげたりするだけでなく、お年玉をプレゼントしてあげましょう。
愛犬が好物の特別なおやつでもいいでしょう。ふかふかのブランケットや犬用ベッドが一番喜ぶかもしれません。または安全性の高いハーネスなど、素敵な愛犬用アクセサリーもいいでしょう。中でもおすすめは、留守番中の愛犬が快適に過ごせるような最新アイテムです。
それでは以下、おすすめの愛犬へのお年玉6選をご紹介します。