今季のマストウエアである楽ジャケット。でもいったい、どうやって着こなせば?
スタイルのもうひとつの軸となるパンツとのコーディネイトを中心に、
“こなし”のエッセンスをズバリご指南いたします。
【01】ラフな紺ジャケはドレスなショーツで
ジャケット3万9900円(MHL./アングローバル TEL 03・5467・7874) ショーツ3万1500円(ユニフォーム・エクスペリメント/ソフ TEL 03・5775・2290) カットソー2万4150円(サイベーシックス/マスターピースショールーム TEL 03・5468・3931) 靴8925円(ナイキスポーツウェア/ナイキお客様相談室 TEL 0120・500・719) 時計62万4750円(タグ・ホイヤー/LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤーディヴィジョン TEL 03・3613・3951) 自転車はスタイリスト私物
品よく軽快に着くずして
ジャ ケットはコットン生地による完全一枚仕立ての軽快なもの。ガーメントダイによるムラ感がユニフォーム的な気軽さを感じさせます。合わせるパンツもショーツ などの脱力感あるモノがベストです。ただし、子供っぽくならないよう注意。ドレスパンツ風ウール生地のショーツなら、短パンでありながら大人っぽい落ち着 きをにおわせられます。これまではインナーも襟付きのドレスシャツなどが定番でしたが、楽ジャケの装いにはカットソーが気分。ベージュやピンクなどのパス テルカラーを選びましょう。足元はカラフルスニーカーで完成!
【02】ニットジャケットの楽チンさを
ジャケット3万9900円(ロバート ゲラー/M インク TEL 03・3498・6633) パンツ3万4650円(エス.イー.エイチ.ケリー/マッハ55リミテッド TEL 03・5784・3555) カットソー1万1550円(スーパーファイン/プレッドPR TEL 03・5428・6484) 靴9345円(ニューバランス/ニューバランス ジャパンお客様相談室 TEL 0120・85・0997) サングラス2万5200円(F.C.R.B./ソフ TEL 03・5775・2290) ソックス5040円(ビズビム/F.I.L TOKYO TEL 03・5725・9568)
モダン・スリムなパンツで生かす!
形 はクラシカルなテーラード。素材で現代的な遊び心を感じさせるのが、今季の“楽ジャケ” のエッセンスです。写真の一枚は、伸縮具合がきわめて快適なニット素材のもの。こういったジャケットに合わせるパンツは、普通のストレートやテーパードで はありきたり。腿部分はゆとりがありつつ、やや絞り気味の裾をもつモダンなスリム型がマッチします。アクセントとしてビビッドカラーを取り入れるのもひと つの手ですが、散漫な印象になる場合も。大人の装いには、落ち着き感も必要です。パンツのカラーに合わせたスニーカーやサングラスを取り入れて、まとまり 感を主張しましょう。
【03】ユルさとモードな引き締め感が
ジャケット2万9400円(グリフィン ハートランド/グリフィン ハートランド プレスルーム TEL 03・5772・8115) パンツ1万9950円(ヤエカ/ヤエカ TEL 03・6426・7107) シャツ1万500円(MHL./アングローバル TEL 03・5467・7874) 靴1万1550円(ナイキ スポーツウェア/ナイキお客様相談室 TEL 0120・500・719) ヘッドフォン オープン価格〈ビーツ/完実電気 TEL 03・3261・2071)
絶妙なテンションを作りだす。
今季絶対手に入れたいジャージー素材のジャケット。この一枚は、わりとカッチリした素材感が特徴のドレッシーな一着。だからといってク ラシックなパンツで合わせては 楽ジャケ スタイルにはなりません。同じくジャージー素材のスウェットパンツを合わせることで、ラクチンさが生きてくるのです。ただしどこかに引き締め要素をもたせ ないと、タダの緩んだ着こなしに落ちてしまいます。パンツをブラックにすることで、モードなエッジが演出できているのです。シックにキメる日の足元はレ ザーブーツなどに。遊びの気分のときはカラフルスニーカーでアゲていきましょう。
【04】パステルカラーのジャケットは
ジャケット4万950円、靴6万1950円、バッグ6万900円(すべてビズビム/F.I.LTOKYO TEL 03・5725・9568) デニム1万9950円(アー・ペー・セー/アー・ぺー・セー カスタマーサービス TEL 03・3710・7033) ヴェスト2万9400円、シャツ3万450円(2点共マーガレット・ハウエル/アングローバル TEL 03・5467・7874) ブレスレット3万1500円(エド ロバート ジャドソン)、メガネ1万9950円(バディーオプティカル/LDK SHOWROOM TEL 03・5459・5619)
×アイシーグレイのパンツで品よく。
ネイビーやブラウン、それにグレイといったシックな色合いばかりが大人のジャケットではありません。今季のコンフォートでいて着こなしも自由な ジャケットであれば、カラフルなものも守備範囲内。この淡いピンクの一着はコーデュロイ製。起毛感がリラックスした印象を引き立ててくれます。合わせる セーターやパンツもジャケットの淡いトーンに合わせてパステル調を選びしょう。そうすることで、春のフワッとした明るい印象の季節感に実にうまくマッチし ます。小物も抜かりなく念入りに吟味。靴とバッグのカラーまで揃えれば、着こなし全体がワンランクアップすること確実です。
【05】ボトムを選ばないネイビーJKは
ジャケット5万2500円(ジュンハシモト/ジュンハシモト表参道ヒルズ TEL 03・5414・1400) パンツ2万4990円、靴3万4650円(2点共ミスター・ジェントルマン/ザ・コンテンポラリー・フィックス TEL 03・6418・1460) カットソー1万1550円(アー・ペー・セー/アー・ぺー・セー カスタマーサービス TEL 03・3710・7033) バッグ2万6250円(ジャック・スペード/ガスリー TEL 03・5778・3052)
大胆な花柄パンツで遊ぶ!
着まわしやすさでいったら断然ネイビージャケットがオススメ。ただしフツーの定番モノじゃ 楽ジャケ の精神に反します。ショールカラーなどくつろぎ要素に加え、メタルボタンなど遊び心のあるものが理想的。トップスが無地の場合、ボトムスは柄物で攻めてメ リハリ感を演出しましょう。チェックなど定番柄の選びなら50点、大きめの花柄を選んでこそ満点の着こなしになるのです。もちろん、上着のベースカラーに 合わせ色みを揃えることも忘れずに。こういった着こなしのときは靴で落ち着かせるのが定石。ビットモカシンは育ちのよさそうな印象がそれとなく伝わる味な 選択です。
【06】ビビッドなジャケットには
ジャケット6万6150円(サイ/マスターピースショールーム TEL 03・5468・3931) ショーツ1万5750円(ラグス マックレガー)、シャツ1万1550円(ヴェイパライズ/以上2点共プレッドPR TEL 03・5428・6484) 靴3万1500円(オルフィック/LDK SHOWROOM TEL 03・5459・5619)
大胆な花柄パンツで遊ぶ!
真っ青なジャケットはそれだけで開放感に満ちたものといえます。加えてこの一着は素材感豊かなリネン製。明るく、軽快な見た目は暖かい季節に非 常にマッチする要素をもっています。であれば、ボトムスにはショーツを選びたいところ。トップスが無地ということは、柄パンを差し込み、今季らしさをア ピールする絶好のチャンス。花柄という選択でもよいのですが、シックにいくならこのような小紋柄も実に軽妙です。大人のコーディネイトの文脈に添いつつ、 モダンな遊び心に富んだ着こなしになるでしょう。クラシックな雰囲気と旬な時代性をミックスしたスタイルということで、足元には写真のようなウイングチッ プ・スニーカーを合わせると、着こなしに軽さが生まれ、全体的な完成度もぐっと高まります。
【07】ゆるめのブラウンJKには
ジャケット3万6750円(フィルメランジェ/メイデンカンパニー TEL 03・5410・9777) デニム1万9950円(リディアル/カイタックインターナショナル TEL 03・5722・3684) ニット1万8900円(ソフネット/ソフ TEL 03・5775・2290) シャツ1万8900円(アナザーシャツプリーズ/LDK SHOWROOM TEL 03・5459・5619) 靴4万7250円(アー・ペー・セー/アー・ぺー・セー カスタマーサービス TEL 03・3710・7033)
かっちりなリジッドデニムを。
リラックスした雰囲気と豊かな素材感を兼備した、最強楽ジャケの一角であるパイル素材のジャケット。オレンジのパイピングが キュートな印象を感じさせるデザインです。ブルーとブラウンの合わせは「アズーロ・エ・マローネ」の法則を引き合いに出すまでもなく、相性のよい組み合わ せ。ニットやパンツをブルー系で統一することで、しっとり落ち着いた外観になるのです。デニムも洗いざらしではなく、色落ちなしの濃紺タイプがベター。く つろぎつつもくずれすぎず、大人の品格がキープできるはず。足元には革靴をもってきてトドメのドレスアップ!
【08】光沢ジャケットの色気を
ジャケット7万1400円(フランク リーダー/マッハ55リミテッド TEL 03・5784・3555) デニム2万9800円(ロバート ゲラー/M インク☎03・3498・6633) シャツ2万7300円(ビズビム/F.I.L TOKYO TEL 03・5725・9568) 靴6万6300円(ニードルズ/ネペンテス TEL 03・3400・7227)
引き立たせるなら断然カラーパンツ。
一見するとクラシカルなテーラード型。しかしその実体はリネン製にして何とストレッチ性豊かなジャージージャケット。リネンなら ではの光沢感と厚みある生地が放つ独特の存在感が特徴です。そんな色気漂うアウターに合わせるなら、パンツも 色 のあるものを選びたい。たとえば、こんなピンクのスーパースリムパンツ。ブルージャケットの若々しさをいかんなく際立たせてくれる一本です。シャツも単な るドレスシャツでは凡庸。気温的にもレイヤードで洒落感を出せない季節なのだから、単体でインパクトを備えたものを用いるのが基本。写真のシャツは裾がフ リンジ状になったヒトクセ仕立て。ジャケットの裾からたなびくたたずまいは、着こなしのアクセントになること請け合いです!
【09】クラシックなジャケットこそ
ジャケット6万9300円(ヤエカ/ヤエカ TEL 03・6426・7107) パンツ1万7850円(バンドオブ アウトサイダーズ/ガスリー TEL 03・5778・3052) シャツ2万4150円(サイ/マスターピースショールーム TEL 03・5468・3931) 靴1万4700円(ソフネット/ソフ TEL 03・5775・2290) ソックス5040円(ビズビム/F.I.L TOKYO TEL 03・5725・9568)
イージーなパンツでハズす!
「クラシック」×「デイリー」は、今季の楽ジャケをスタイリッシュに着こなすうえで大事な公式。テーラード型のジャケットにスウェットパンツな どデイリーなアイテムをあえてブツけることで、軽妙なミックス感が生まれるのです。このジャケットは起毛感が豊かなジャージー生地。スウェットともタッチ の面で非常に相性がよいといえます。パンツの裾リブが左右色違いなのはご愛嬌。複数色を切り替えたシャツとのコーディネイトで、見る人に「なるほど」と思 わせる部分を作り込んでおくのも小さな遊び心。今季はジャケットで遊んでナンボ! なんです。かなりラフなスタイルでありながらもジャケットが醸し出す上品さで、しっかり感の演出も可能です。
【10】イタリアでもアメリカでもない
ジャケット4万5150円(ソフネット/ソフ TEL 03・5775・2290) パンツ1万8900円(ヤエカ/ヤエカ TEL 03・6426・7107) カーディガン2万2050円(マーガレット・ハウエル/アングローバル TEL 03・5467・7874) カットソー1万1550円(アー・ペー・セー/アー・ぺー・セー カスタマーサービス TEL 03・3710・7033) 靴3万5700円(オルフィック)、メガネ2万3100円(バディーオプティカル)、ハット1万2600円(カムズアンド ゴーズ/以上すべてLDK SHOWROOM TEL 03・5459・5619) ソックスはスタイリスト私物
トウキョウスタイルがいま新しい!
薄手のデニム地によるジャケットはシャツのような軽い着心地。脱力系のクッタリ感が魅力です。そしてはきまわしの王者として誰もがなじ み深いチノパンツとのコーディネイト。ある意味大定番同士の着こなしも、両者東京ブランドの精鋭ということで、クラシックとは異なるエッジ漂うルックスに なるのです。イタリアともアメリカとも異なるおしゃれ感はまさにフレッシュそのもの。足元はロールアップ+柄ソックス+スニーカー。ポップに徹しきるのが うまくいくコツです。
【11】カラーパンツを使えば洒脱な
ジャケット5万8800円(エンジニアド ガーメンツ/ネペンテス TEL 03・3400・7227) パンツ1万9950円(アー・ペー・セー/アー・ぺー・セー カスタマーサービス TEL 03・3710・7033) シャツ1万7850円(バンド オブ アウトサイダーズ/ガスリー TEL 03・5778・3052) 靴5万2500円(ソフネット×ビズビム)、ソックス3150円(ソフネット/以上2点共ソフ TEL 03・5775・2290) バッグ1万5750円(ユニバーサル プロダクツ/LDK SHOWROOM TEL 03・5459・5619)
メリハリ感が容易に演出可能。
グレイの薄手ウールを使ったジャケットは、ヨレ感やシワ感などを作り、ざっくばらんに装うことで味わいが増す一着。チェックシャツなどオフ用の カジュアルインナーを使い、袖まくりにて着こなすのが正解です。トップスをダークでまとめてカラーパンツを合わせれば、メリハリ感充分。グレイジャケット はさまざまなカラーと組み合わせできる懐の広さもポイントです。写真のようなイエローのみならず、レッドやグリーン、パープルのパンツでも同じようにキマ ります。気分に合わせて数色用意しておくのがオススメです。
【12】象徴としての「クラシック」を
ジャケット5万8800円、チーフ1890円(2点共ミスター・ジェントルマン/ザ・コンテンポラリー・フィックス TEL 03・6418・1460) パンツ2万9400円(ヤエカ/ヤエカ TEL 03・6426・7107) カットソー9450円(アー・ペー・セー/アー・ぺー・セー カスタマーサービス TEL 03・3710・7033) 靴3万6750円(ローク/メイデンカンパニー TEL 03・5410・9777)
遊びの気分で取り入れて。
4ボタンのダブルブレストというクラシックのアイコンを取り入れた、モダンアレンジの利いたショートジャケット。ほぼウエスト丈 の一着は、前ボタンを留めず着流すようにはおるのが似合います。もちろんインナーにはドレスシャツではなくカットソーを。合わせるパンツもエッジの利いた クセあり系が気分です。たとえば丈の短いパンツで短丈上着と方向性を揃えてみたり。靴もクラシックモチーフがあえて過剰なローファーにしたり、胸にチーフ はジャケットの付属)を挿したりすることで、小粋な印象がより引き立ちます。クラシックを取り入れたアイテムを若々しいセンスで着くずすことこそ、今季の 楽ジャケ・スタイルの真骨頂です。
>>> 本誌ジャケット特集の中でも、超お役立ちテーマ、
「たった3枚のジャケットで、14日間着回しリレー」は、
人気雑誌集結サイト『X BRAND』で公開中です!!
Model Photograph/Yuji Kawata
Still Photograph/Toshikazu Nakamura(BOIL)
Styling/Yukihiro Yoshida,Takehiro Abe
Hair & Make-up/Hirokazu Niwa(maroonbrand)
Model/Jamie(EXILES)
Text / Tsuyoshi Hasegawa(04)