イタリア・モデナに本拠を構える高級スポーツカーブランドのマセラティ。ステランティスグループ傘下のこの名門は、2025年までに全モデルに100%電動化モデルを設定し、2030年までには全モデルを完全電動化に移行予定であることを発表しています。

そんなマセラティ初のフルEVとなるのが、「グラントゥーリズモ・フォルゴーレ」です。ちなみに“フォルゴーレ(Folgore)”とは、イタリア語で”落雷”や”稲妻“を意味します。

2022年3月にはそのスペックの一端が明らかにされましたが、ついに現地時間9月2日(金)に公開された同社公式Youtubeチャンネルの中で、この車の姿の一部が明らかにされました。

この動画が撮影されたのは、2022年8月18日~21日にかけてカリフォルニア州ペブルビーチで開催されたモントレー・カー・ウィーク2022の期間中のこと。マセラティのヘッドデザイナーを務めるクラウス・ブッセ氏と、チーフ・コミュニケーション・オフィサーのマリア・コンティ氏がペブルビーチ周辺の美しい道路を巡りながら、この車の特徴について語り合っています(ちなみにアメリカで人気のコメディアン、セバスチャン・マニスカルコも同乗し、ジョークを飛ばしています)。

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Maserati
2022年3月の時点で発表されていた、「グラントゥーリズモ・フォルゴーレ」のエクステリア。

動画を見る限り、2007年に発売された先代「グラントゥーリズモ」から大きな変更はないように見えます。唯一の違いはクロスオーバーの「グレカーレ」から大きく引用されたフロントエンドの変更と、充電ポートが追加されたバンパーでしょうか。

「グラントゥーリズモ・フォルゴーレ」はフロントに1基、リアに2基のモーターを搭載する全輪駆動で、最高出力1200psを発揮することはすでに発表されています。今回公開された動画の中では、時速60マイル(時速約96キロ)まで約2.6秒で達し、最高速度は200マイル(時速約322キロ)以上になると主張しています。

奇妙なことに、マセラティは今回初披露となった動画を「プレミア公開」とは考えていないようです。エクステリアはしっかりと確認することができる上に、デザインや性能についても語られているにも関わらず、にです。

グローバルプレミアは、2023年の予定となっています。今回の動画でエクステリアの大部分は明らかになりました。が、インパネやダッシュボード、センターコンソール周辺などは暈(ぼか)されていました。インテリアも含めた稲妻の全貌を拝むのは、どうやら来年まで待つしかなさそうです。

Source / Road & Track
※この翻訳は抄訳です