ワークウェアやカーカルチャーなどのアメリカらしいエッセンスを、現代的なミニマルデザインに落とし込んだ独自の世界観が人気のブランド「ニッカーボッカー」。工場が併設されていたブルックリンのスタジオで2013年にスタートした「ニッカーボッカー」は、ニューヨーク・タイムズとのコラボを発表したり、昨年ソーホーにフラッグシップストアをオープンさせたりするなど、常にその動向が注視されている要チェックのNYブランドです。
アンドリュー・リビングストンさん
「ベーシックなスタイルが好み」という創設者のアンドリューさん。ミリタリージャケット以外を黒でまとめた都会的なラギッドスタイルが洒落ています。「自分の好きなものがわかっているから、トレンドには流されないよ。この夏は、シンプルな装いをベースにアクセサリーで個性を出す予定」とのこと。
ドンタ・ウォルドロンさん
「ウエスタンベルトなどのシルバーアクセサリーが今の気分」というドンタさんは、個性的な小物使いでシンプルなモノクロのコーディネートを華やかに仕上げています。「オハイオでの掘り出しモノや、家族から譲ってもらった思い入れの強い小物だよ」とも言います。
「ドレイクス」チームの着こなしは、現代版トラッドスタイルの理想的なお手本。ベーシックウェアを軸にしながら、どこか懐かしく、それでいて刺激的なスタイルを実践しています。
ちなみにここでスタッフの面々が身につけているアイテムは、ほぼすべて「ドレイクス」。テイストは英・米国風ですが、実はイタリア製や日本製も多く含んでいます。トラッドでいてインターナショナル、それが「ドレイクス」らしさなのです。
ミコさんとジョーさん
写真左/ミコさん
ダブルデニムスタイルを、パープルがかったシャツやプリントタイで彩ったハイレベルな着こなし。タイドアップスタイルながらポップな遊び心を感じさせます。ピタピタでもダボダボでもないサイズ感も見習いたいところ。
写真右/ジョーさん
BDシャツをラフに着こなし、パリッとしたネイビースーツをカジュアルダウン。首元からチラリとのぞかせたスカーフやサスペンダー、赤のソックスなど、一見シンプルながら小物使いにさりげないセンスが光るスタイリングです。
フィンレイさん、ライアンさん、ジュンさん
写真左/フィンレイさん
着こなしを間違えると派手に転びがちなグリーンのスーツを、ハットやスニーカーでスポーティに料理した手腕が見事。インナーの白Tや足元の白ソックスも利いています。パンツは短め丈に設定してスッキリと。
写真中央/ライアンさん
ベーシックなネイビージャケットのアクセントとして利かせたアニマルモチーフのタイが、何とも英国的。BDシャツを合わせてトラッドに装いつつ、襟ボタンを外して抜け感を加えています。パープルソックスも印象的です。
写真右/ジュンさん
ラガーシャツやデッキシューズでスーツをカジュアルダウンした、80年代プレッピーテイストが漂う装い。鮮やかな差し色使いも往時を連想させます。袖先やパンツを折り返してニュアンスをつけている点にも注目。
イタリアで最も有名なセレクトショップの一つと言われるファッションメガストア、「ブライアン&バリー」。クオリティの高いラインナップとコーディネート力で、2014年のオープン以来業界のトップを走り続け、「ここでブレークしたものは必ずトレンドになる」と言われるほど。店はモード、フード、コスメ、デザインなど、テーマごとにフロアが分かれており、今回はファッションメンズフロアで働くスタッフたちをスナップ。
クリスティアン・フリジョーネさん、ダリオ・サンソーネさん、ミルコ・コッラードさん
写真左/クリスティアン・フリジョーネさん
スタッフの中でも、一番キャリアのあるクリスティアンさん。世界のトップブランドで働いていた経験を持つ接客のプロ。今日はラルディーニのグレースーツを主役に、シンプルかつシックなスタイルを披露。
写真中央/ダリオ・サンソーネさん
淡いカラーで上品にまとめたジャケパンスタイル。動き回ることが多いので、きちんと感はありつつも、ジャージー素材でつくられた「チルコロ1901」のジャケットや、スニーカーを取り入れ動きやすさも確保。
写真右/ミルコ・コッラードさん
メンズストアマネージャーのミルコさん。エレガントな白のストライプジャケットに、あえて軽快なクロップド丈のパンツを合わせたギャップのある着こなしが、こなれた印象を醸し出しています。
Photograph / Nao Fukui(NEW YORK), Swan Yumiko(LONDON), Massi Ninni (MILAN)
Coordination & Text/ Momoko Ikeda, Shoji Sano(NEW YORK), Dugan Iori,
Hiromitsu Kosone(LONDON), Minako Shimada(MILAN)
Edit / Mikiya Otsuka