発売を待つ価値がある、未来のクルマ29台【2021年~2025年】(後編)
今後の発売が楽しみな近未来の注目モデル、全29台をご紹介する企画。その後編をお届けします。
2025年までに登場予定の注目すべき29台のクルマ…。15台をご紹介した前編に続き、今回は注目の14台をご紹介します。なお、ここに記載してある登場予定時期は、アメリカ市場に登場する年となります。
また、登場予定時期は新型コロナウイルスのパンデミック以前に発表されたものをもとにしています。よって、このたびのパンデミックにより、生産体制の整備や、開発プロジェクトの延期・一時休止・遅延が生じている自動車メーカーも少なくありません。ご紹介している登場予定時期が変更される可能性があることもご了承ください。
ジープ「ブランドチェロキー」(Jeep Grand Cherokee)【2022年登場予定】
フルモデルチェンジしたグランドチェロキーの発売が、2022年後半に予定されています(生産工程に遅れが生じており、購入者の元に届くのはその翌年になる可能性もあるようですが…)。
今回のニューモデルは、アルファロメオのセダン「ジュリア」とSUV「ステルヴィオ」で使用されているFRパッケージング用に開発されたプラットフォーム「ジョルジオ」をベースにした新型ジープとなります。
「グランドチェロキー」ではありますが、小型の「ステルヴィオ」と比べて車長がかなり長くなっており、ホイールベースが「ステルヴィオ」の2820mmを上回るだけでなく、現行「グランドチェロキー」の2913mmよりもさらに長くなると予想されています。広い車内空間が確保されるていることは、多くの方に歓迎されることでしょう。
ジープ「ワゴニア」「グランドワゴニア」(Jeep Wagoneer / Grand Wagoneer)【2022年登場予定】
フルサイズSUVの新型モデルとしてジープが予定しているのが、ブランドの象徴とも言えるワゴニア・ブランドの復活です。もし「ワゴニア」と「グランドワゴニア」が登場すれば、シボレー「タホ」や「サバーバン」などと競合する1台になるでしょう。
RAM1500型のボディ・オン・フレームをプラットフォームに採用する「グランドワゴニア」は、エクステンディッド・ホイールベースのクルマとなる可能性が高そうです。3列シートが標準の四輪駆動車になると見られ、「エンジンはV6、V8に加えハイブリッドとプラグインハイブリッドの計画があるのではないか?」と予想されています。
ランドローバー「ディフェンダー80」(Land Rover Defender 80)【2023年登場予定】
次世代型の「ディフェンダー80」は、つい最近生まれ変わった同モデルをさらに進化させた1台となりそうです。発売開始されれば、オフロード志向のディフェンダーのラインナップに、よりお手ごろな価格のモデルの誕生ということになるでしょう。
ちなみにこのネーミングについてですが、「ディフェンダー」の2ドア、4ドアのモデルを「90」および「110」と名づけたランドローバーの方針に基づき、本国イギリスのメディアは「新型ディフェンダーは「80」と名づけられるのではないか?」と報道していますが、事実関係はまだ確認されていません。
レクサス「LQ」(Lexus LQ)【2022年登場予定】
ラグジュアリーカーの各ブランドが、軒並み富裕層向けにモダンかつハイエンドなSUVを送り出す中、レクサスは沈黙を守ってきました。
洗練されたレンジトップのクロスオーバーとして機能する次世代のレクサス「LQ」こそが、「その穴を埋める存在となるのではないか」と予想されています。
レクサス「LF-1リミットレス」のコンセプトが流用されると見られる縦置きエンジンの「LQ」は、「LSセダン」の主な構造を受け継ぐこととなるでしょう。また、416馬力のツインターボV6エンジンと、354馬力のハイブリッドパワートレインについても、同様の技術が流用されるのではないかと予想されています。
Fパフォーマンスモデルには、600馬力超のツインターボV8エンジンが搭載される可能性もありそうです。
日産「フェアレディZ」(Nissan 400Z)【2021年登場予定】
2020年9月16日、全世界のクルマ好きが見守る中、プロトタイプモデルを公開した日産の新型「フェアレディZ」。現状、スペックに関してはV6ツインターボエンジンを搭載し、トランスミッションは6速MTを採用することが明らかになっています。
エクステリアのデザインについては、全体のプロポーションとフロントは初代「S30Z」を、リアテールランプは「Z32」がモチーフということが明らかになっています。
ちなみにプロトタイプ発表の模様は、オンラインで公開されています。さらなる詳細情報が届くまでは、コンテンツが充実した専用ページでお楽しみください。
ポルシェ「718ケイマンGT4 RS」(Porsche 718 Cayman GT4 RS)【2022年登場予定】
新型ポルシェ「718ケイマンGT4 RS」は、より軽量かつパワフルに進化し、サーキット走行さえも可能となりました。つまり、「最高のスポーツカーの一つ」と言って間違いないでしょう。
2021年暮れ、もしくは2022年初頭の発売が予定されており、販売価格は「およそ1360万円~になるのではないか」と言われています。
ポルシェ伝統の6気筒エンジンが復活し、ケイマンシリーズのターボチャージャー付き4気筒がそれに取って代わります。その6気筒エンジンは4.0リッターでありながら、690馬力の「911 GT2 RS」の流れを汲む500馬力近い出力を誇るエンジンです。
スバル「BRZ」/トヨタ「86」(Subaru BRZ / Toyota 86)【2022年登場予定】
スバルとトヨタの共同開発による次世代のスポーツカーが、間もなくお目見えします。軽量構造と後輪駆動の組み合わせでバランス重視のハンドリングを実現するという点で、現行モデルの流れを汲んだものとなりそうです。
ただし、2.4リッターの直列4気筒ターボエンジンを搭載するということで、より高性能なクルマとなることは間違いないでしょう。2021年早々のデビューが予定されており、同年後半に、2022年モデルとして発売開始となる予定です。
トヨタ「GRカローラ」(Toyota GR Corolla)【2022年登場予定】
GR(Gazoo Racing)のロゴを引っ提げて登場するのは、「カローラ」のホットハッチです。トヨタにとっては、2000年代半ばに生産していた「カローラXRS」以来となるスポーティーなコンパクトカーとなります。
ラリー仕様の「GRヤリス」の登場を期待していたファンへの埋め合わせとしても、その役目を十分に果たすこととなりそうです。
「GRカローラ」は2022年に入手可能となる予定で、価格は300万円台となる模様。1.6リッター3気筒エンジンに代わって搭載されるのは、「GRヤリス」の流れを汲む強力なターボチャージャー付きエンジンで、257馬力を誇ります。
トヨタ「MR2」(Toyota MR2)【2024年登場予定】
最近のトヨタですが、スバルとの共同開発したリアドライブの「86」や、BMWとの共同開発を実現した「スープラ」を市場に投入するなど、スポーツカーに熱を入れているようです。
そんなトヨタが次に復活させるのが、「MR2ミッドシップ」の2シーターです。他の中排気量のスポーツカーとは異なり、新型「MR2」は電気自動車となる可能性も浮上しています。