ティモシー・シャラメチョコレートの海で泳ぎ、キャンディ工場の廊下を踊る姿を見たいと思ったことは? それなら、あなたの願いはかなったと言えます。この冬、27歳の俳優がそれらすべて(そしてもっと)をミュージカル映画『Wonka(邦題:ウォンカとチョコレート工場のはじまり)』で披露します。

ポール・キング監督によるこの最新の作品は、ロアルド・ダールの児童小説を基にしたファンタジーの名作『チャーリーとチョコレート工場』(2005年)の”前日譚”となる最新映画化作品で、ティモシー・シャラメが若きウィリー・ウォンカを演じます。 
 

ついに予告編初公開

現地時間2023年7月11日火曜日の午後早い段階で、『ウォンカ~』の予告編がついに一般公開されましたが、それは何とも魔訶不思議なものでした。予告編にはチョコレートの噴水やキリン、そして恐ろしくオレンジ色のウンパ・ルンパを演じるヒュー・グラントさえも登場します。ヒュー・グラントの踊るウンパ・ルンパが私にささったかと問われれば、はい、そうです。

まずは、ティモシーが演じるウォンカの姿が現れますが、彼は『DUNE/デューン 砂の惑星』シリーズで演じているポール・アトレイデスとは全く異なる演技を見せています。ティモシーはチョコレートを投げ、ソーントン・ワイルダー風(※1)の魅力的なセリフを言い、(なんと!)飛びます。キャンプ(※2)なのか、はたまた純粋な前向きキャラなのか…広い解釈の余地の中でティモシーが実際どう捉えて演じているのかは、もっと見てみないと分かりません。が、今のところは彼が紫のスーツで楽しんでいる姿を見ることができて、とてもうれしいです。

以下、予告編をご覧ください。そして、『ウォンカ~』についてわかっているすべての情報を読み続けてください。 

※1 ソーントン・ワイルダー:米国を代表する劇作家。『わが町』『サン・ルイ・レイの橋』など
※2 意図的に表現や服装を誇張する様式。とりわけクィア・カルチャーの中で顕著に表れてきた。 

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』 US版予告 2023年12月8日(金)公開
映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』 US版予告 2023年12月8日(金)公開 thumnail
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『ウォンカ』に関する豆知識

まず、ロアルド・ダールの小説に詳しくない人のために説明します。

『チャーリーとチョコレート工場』は、貧しい少年チャーリーが黄金のチケットを手に入れ、ウィリー・ウォンカのチョコレート工場を訪れます。そしてそこで、特権と感謝の大切さを学ぶという物語です。1964年に発表されて以来、この本は3つの映画になっています。最初の映画『ウィリー・ウォンカとチョコレート工場』(1964年公開)では、ジーン・ワイルダーが奇妙なチョコレート職人ウィリー・ウォンカを演じました。2005年には、ジョニー・デップが主演したリブート版『チャーリーとチョコレート工場』が制作されました。そして、その前日譚として書かれたのが『ウォンカ~』であり、ティモシー・シャラメが主役を務めます。

物語は、ウォンカがチョコレート工場を開くための苦闘と、危険なチョコレートカルテル(企業集団)が彼の計画を阻止しようと企むという展開です。前作『チャーリーとチョコレート工場』の作品では、ウォンカのキャラクターは皮肉っぽく欲深い役として描かれていました。しかしこの『ウォンカ~』では、キャラクターがより明るい性格を持っており、予告編でもその印象が非常に伝わってきます。ティモシー・シャラメは、「このウィリーは喜びと希望に満ち、最高のチョコレート職人になりたいという思いでいっぱいです」と語っています。

『ウォンカ』の出演者は?

ティモシー・シャラメのほか、ヒュー・グラントがウンパルンパ役として出演し、サリー・ホーキンスがウィリー・ウォンカの母親役で登場します。また、オリヴィア・コールマンとローワン・アトキンソンも予告編に登場しています。そして、疑問に思う前に言っておきますが、これまでの他の作品に登場していた少年チャーリーは『ウォンカ~』には登場しません。前日譚ということで、新たな魅力的で奇妙なキャラクターたちと出会うことが期待できます。

公開日はいつ?

『ウォンカ~』の公開日は、何度か延期されました。が、ついに新しい公開日が決まりました。2023年12月15日、日米同時に公開されます。 

From: Esquire US