「イギリス・ロンドンの食事にはあまり期待ができない!」と、感じている人は少なくないかと思います(これは、ステレオタイプの意見ではなく、実際英国人エディターもそう思っているようです)。
しかしながら「Esquire UK」編集部は、絶品ハンバーガーを食べることができる名店を発見しました。今回、13種類の素晴らしいハンバーガーをご紹介しましょう。
マザー・フリッパー
ブロックリー・マーケットに入るやいきなり、溶けたチーズと熱々の炭火で焼かれた牛肉の匂いがしてくるかもしれません。そして、あなたのお腹はグゥ~となることでしょう。その時こそ、マザー・フリッパーに足を運ぶべきときです。
ここで出されるバーガーの素材は、感動を得るほど最高なバランスでセレクトされています。例えば、重なり合う2つのパティに、アメリカン・チーズ、キャンディ・ベーコン、オニオン、そしてBBQソースとケチャップが合わさった「ダーティ・バービー・バーガー」。キャンディ・ベーコンの甘みと肉の塩気の組み合わせが、実に絶妙なのです。これこそ完璧なハンバーガーです。
Mother Flipper
住所:Brockley Market, Lewisham Way, London SE4 1UT
オネスト・バーガーズ
オネストで席を確保することは正直(笑)、どんどん困難になっています。が、苦労して席にたどり着いたとしても、その味によって並んだ疲れなど、すべて忘れさせてくれるでしょう。
柔らかいブリオッシュ・バンズの間に、ミディアム・レアに調理された熟成ビーフ、そこにふわっとのせられたキャラメル・オニオン・マーマレードが挟まれているのです。
そして、ローズマリーが振りかけられたフライドポテトを…。これらは瞬時で平らげてしまうこと間違いなしです。
Honest Burgers
住所:4A Meard St, London W1F 0EF
ダーティ・バーガー
ソーホーハウスで出されるダーティ・バーガーのバンズと肉の絶妙なハーモニーは、そこまで足を伸ばしても十二分に価値のある美味さです。
このメンバー制のクラブでは、ほんの6ポンドでチーズバーガーにありつくことができるのです。その上、ベーコンを足したり、または驚くほど満腹感を得られる「ダーティ・コップ・アウト」と称されたべジタリアン用オプションも用意されています。
他にトリプルフライのフライドポテトや、天ぷらスタイルのオニオン・リングもなかなかのものです。
Dirty Burger
住所:17 Exmouth Market, London, EC1R 4QD
バイロン
いわゆるトレンディな場所とは言えないまでも、「正統なハンバーガー」というキャッチフレーズには、恐らく納得がいくはずです。
クラシックなメニューにはシンプルで効率的なバリエーションがいくつかあります。この店では、乾燥ベーコンと熟成チェダー、バイロン・ソースを組み合わせた「バイロン・バーガー」を基本にしているようです。
Byron
店舗:ケンジントン、キングストン、オックスフォード、ホワイトシティ、グロスターロード、キングスロード
ブリーカー・ストリート・バーガー
米コネティカット州グリニッチ生まれのザン・カウフマン氏(35歳)は、2006 年から2009年にかけて法律事務所ポール・ワイスで法廷弁護士として働いていました。そして、ニューヨークで食べた完璧なハンバーガーの味に感銘を受け、弁護士の仕事を捨てたのです。そして、のちにロンドンのフード・トラックでバーガーを販売しました。これがブリーカー・ストリート・バーガーの始まりです。今後は支店を増やしていく方針だと、抱負を語るカウフマン氏です。
彼が使用している牛肉は特筆すべきもので、イギリスの小規模農家で牧草を主食に育てられた希少種を40日間乾燥熟成させ作られています。ぜひダブル・チーズバーガーをオーダーして、その最高傑作を味わってみてください。
Bleecker St Burger
住所:Old Spitalfields Market, London E1 6EA
ジョー・アレンズ
その比類ない評判にも関わらず、ジョー・アレンズでバーガーをオーダーするとき、メニュー表など見る必要はありません。
このバーガーの美学は、そのシンプルさにあるのです。肉はサーロインのみで味付けはありません。この肉がすべてを語っているのです。
Joe Allen's
住所:13 Exeter Street, London, WC2E7DT
ミート&シェイク
ミート&シェイクは、流行の最先端を追っているヒップスターたちが食を謳歌する中心地にあります。その想像力に富んだメニューには、トリュフで味付けされた豪華なバーガー(我々のお気に入り)や文字通り煙とともに登場するスモークのオプションメニューもあります。
ただ、ハラール肉(イスラム教で厳格に定められた屠畜、解体などの方法で処理された肉のこと)を扱うこのお店では、アルコール類が売られていないことをお忘れなく。
Meat and Shake
住所:47 Upper Tooting Rd London, SW17 7TR
アッチェ
数あるバーガー・ショップの中で、このアッチェが群を抜いている理由は、最も新鮮な素材のみを使用しているデラックス・バーガーがあるからです。
ステーキ・カタラン・バーガーを、ぜひ試してみてください。チョリソとチリ・ジャムがトッピングされたそのバーガーの味は、他では経験したことのないものですから。
Hache
住所:24 Inverness Street, Camden Town, London, NW1 7HJ
ミートマーケット
この美味さはどこから来ているのか、実は分かりません…。完璧なサイズのパティからなのか、もしくは、勇ましいまでに”不健康な”トッピング(衣と一緒に揚げたハラペーニョとチーズの「ポッパーズ」がまず浮かびます)なのか? いや、もしかするとアルコールの入ったミルクシェイクがあるからなのでしょうか?
とにかく言えるのは、このハンバーガーの天国で過ごす午後は、至福の時と言えるのです。「デッド・ヒッピー・バーガー」をオーダーしたら、とにかく何も考えないことです。
Meat Market
住所:Jubilee Market Hall, Tavistock Street, Covent Garden, WC2E 8BE
パティ&バン
通称「P&B」と呼ばれるこのお店は、そのホームメイドのレリッシュ(キュウリやキャベツなどの野菜を甘酢に漬けてみじん切りにしたピクルスの一種)とマヨネーズで、ロンドンで最高の店の一つと言われています。現在は複数の店舗を展開していますが、どこも人気なので行列に並ぶことは覚悟してください。
とはいえ、とろけたチーズと上質の牛肉、つややかなバンズと付け合わせの強烈さは、たとえ冬の寒さ、逆に夏の日差しの中であっても、待つ価値は十分にあるのです。
Patty & Bun
住所:54 James Street, London W1U 1HE
スミス・オブ・スミスフィールド
スミスのマスター・シェフ兼創設者であるジョン・トローデ氏の情熱は、使用する肉に注がれています。
このレストランの2階で作られている熟成チェダーとオールド・スポット・ベーコンがトッピングされた、深みある味わいのビーフ・バーガーは絶品です。この美味しさを、ぜひとも実感してください。
Smith of Smithfields
住所:67-77 Charterhouse Street, London, EC1M 6HJ
バーガー&ロブスター
ここにあるのは、たった2つのメニューだけ(もし「ロブスター・ロール」及び「ロブスター」を含めた場合は3つになります)。とはいえ、それで十分すぎるほど完璧なのです。
ロシア人がオーナーのこの小さなチェーンは、ソーホー、メイフェアー、そしてクラーケンウェルにレストランを展開しており、どこを訪れてもあなたが今まで食べたことのない完璧なハンバーガーが登場することでしょう。
それは大きく大胆であり、かつ美しいのです。
Burger & Lobster
住所:36 Dean St, London
ザ・ハイド・バー
ハンバーガーを求めるとき、ナイツブリッジの5つ星ホテルを思い浮かべることはまずないかもしれません。それにも関わらず、パーク・タワーにあるハイド・バーは、高級ハンバーガーメニューの展開に乗り出したのです。
独創的なアイデアが満載の中でも、我々のお気に入りは、フォアグラ入りの「ペリグルディーヌ」です。なんとこれに、厳選されたシングル・モルト・ウィスキーが付いてくるのです。ハンバーガー=紙コップのコーラというイメージを見事に打ち負かす、これからのハンバーガーのポジション(ランク)を示唆しているかのようですね(笑)。
The Hyde Bar
住所:Knightsbridge
By Sam Parker on February 3, 2017
Photos by ESQUIRE UK
ESQUIRE UK 原文(English)
TRANSLATION BY Spring Hill, MEN'S +
※この翻訳は抄訳です。
編集者:山野井 俊